見出し画像

19-1 梅すだれ 肥後の国

村は五、六家族を一組にして七つの組に分けられていて、各組には作之助が選んだ組頭くみがしらが一人ずついる。土着の天草の民や九州地方からの移住者が多い四つの組をまとめるのは大頭おおがしらの太郎兵衛で、それ以外の三つの組をまとめるのがこれまた大頭の馬四郎になっている。

ここから先は

1,156字 / 1画像

¥ 100

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

小説「梅すだれ」を連載中です!皆様の支えで毎日の投稿を続けられています。感謝の気持ちをパワーにして書いております!