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瞑想と睡眠、夢について いろいろと

今回は瞑想と睡眠、夢見について振り返って思うことを。

私自身の瞑想体験が今後深まるようなことがあれば、さらに瞑想と睡眠、夢見との関係について記述できるようになると考えています。

瞑想と入眠

瞑想が睡眠の質を向上させるという意見があります。これはあり得るこだと感じています。
さらに睡眠状態に移行しやすくなるということもあると感じています。

寝付きが悪い人の中には、十分に眠くないと寝入ることが難しかったり、布団の中に入って寝ようとしたら、どうしたわけだか、逆に目が覚めることもあります。

瞑想の種類にもよるとは思うのですが、特に深い瞑想に慣れている人の場合には、睡眠への移行が容易になることがあると考えています。

睡眠の時に深い瞑想に入る時のようにリラックスして寝入るのです。
瞑想ではリラックスとともに、集中状態も生じますが、寝入る時はこの集中を弱めて、沈み込むような感覚です。

深い瞑想時の意識-脳・神経生理と、睡眠時のそれには何か関係があり、そのため移行しやすくなるというイメージです。

寝付きのためには、サマタ系のシンプルな瞑想をすすめます。


ちなみに瞑想の種類の中には、活性が生じるものがあるように感じます。
特に内丹(仙道)の陽気の発生や小周天など「密教」的な実践は、神経生理に活性が明確に生じることがあります。

そういったものは睡眠前にすると、寝付きが悪くなることがあるかもしれません。

瞑想と夢

夢と瞑想の関係について、瞑想の習慣がある人の方が、見た夢を思い出しやすい、覚えていやすいとか、鮮明な夢を見やすいなどという意見を見かけることがあります。

私の体験上はまだなんともハッキリとは言えないのですが、こういったことはあり得るだろうとは考えています。
でも機械的にそうなるというよりかは、意志を働かせる必要もあるのではと考えています。

瞑想に慣れている人が夢に関心を持った場合には、、夢を覚えていようとか、創造性やアイデアなど何かの目的があるなどで、夢に向き合おうとする場合には、、特にそういったことがあるのではないでしょうか。

瞑想に慣れていても夢に関心が無いと、特に明確な変化が感じられないかもしれません。
「ぐっすり眠ったぁ~」だけで、特に夢見の変化に気づかないかもしれません。

また瞑想になれている人の方が、明晰夢を見る訓練に成功しやすいだろうと考えています。
明晰夢については↓↓


深い瞑想時の意識-脳・神経生理と、睡眠時のそれには何か関係があるという考えを前述しました。

瞑想の伝統においては、しばしば瞑想は「死」のリハーサルであるなどという、普通の人ならビックリするような見解が述べられることがあります。

特に密教的、生命エネルギー的な方法によるものの場合には、強烈な意識体験がともなうこともあり、そのように明確に感じる場合もあり得ると考えられます。

ただ死のリハーサルほど大げさな表現には賛否があるのかもしれませんが、瞑想には睡眠のリハーサルという性質があるとは言えるのかもしれません。

特に深い瞑想が睡眠、夢見に影響を与えるのは、そのような性質のためかもしれません。

チベット仏教(密教)には夢、明晰夢を活用する修行(夢ヨーガ)があるのですが、こういった伝統では、やはり瞑想修行が進むと鮮明な夢を見やすくなるとか、他には、修行において示唆的な夢を見やすくなるなどと言われているようです。

参考:ダライ・ラマ14世  夢について語る ↓↓

瞑想しながら居眠りする方法、笑

睡眠不足だと瞑想中に眠くなります。
ほどほどの眠気なら、瞑想に慣れてくると少しは耐性ができて、眠り込まずに瞑想ができるときもあります。

しかし強い眠気だと、これは禅寺で修行するお坊さんでも、眠らずにいるのが難しいようです。こういった場合には、座禅したまま居眠りするようです。笑

こういったのは慣れるとできるようになるのではないでしょうか、笑。
私も瞑想の姿勢で居眠りすることがあります。
以前はガクッと意識を失い、前や後ろに倒れることの方が多かったのですが、最近ではそのまま座った姿勢で居眠りすることが多くなりました。

瞑想しながら寝る方法

・まず瞑想中に眠気が生じても、すぐには諦めずに瞑想を続けます。そうすると、眠気が散って瞑想状態が続くことがあります。

・眠気が強くて「こりゃ、ダメだ」となったら、居眠りするしかありません。
横になって完全に寝てしまうと瞑想のヤル気が削がれるので、できるだけ姿勢を崩さずに仮眠をします。

・眠気に抵抗しないようにして受け入れます。ある程度は顔が下向きになったり、背中が丸くなるなど姿勢が悪くなるのは仕方がありません。

・しかし、瞑想の全てを投げ捨てて眠りこむのはダメです。それだとただの睡眠です。
眠気を受け入れ、力を抜き、集中を緩めるのですが、しかしイメージとしては深い瞑想状態の方向に向かって居眠りするのです。笑

・居眠りするのですが、感覚的なことで説明するのが難しいのですが、意識のどこかに、脳・神経生理の反射、反応のどこかに、「瞑想をしている」という意志を残すようにして居眠りするのです。笑

このようにすると、座って瞑想の姿勢をある程度は保ちながら仮眠できることがあります。
しばらくして眠気が散ったら、真面目に瞑想します。笑

これをやると、夢のような映像がまぶたの裏に生じることが結構あります。

関連:明晰夢、体外離脱体験(OBE)が生じやすいタイミング

入眠にかなり近い状態での幻覚です。近 夢見状態です。チベット密教の夢ヨーガ関連を調べると「睡眠時の意識の光明」という話が出てきますが、これにも関わる現象だと私は考えています。

ホントかよ!?意識を保ったまま眠る?

最後にトンデモ話を。
明晰夢では、ある程度は自覚的意識を保つことができますが、基本は睡眠中は意識は失います。

睡眠中の意識ついては、熟睡中でも自分の名前を呼びかけられると脳波に変化が生じるなどの研究があり、様々な観点から考察する余地はあると思うのですが、睡眠中は意識は保てないというのが一般常識なのでしょう。

しかし、ホントかよっ!?という話なのですが、瞑想の熟達者の中には「睡眠中も意識を保てるんだ」とトンデモを主張する人がいます、笑。

その一人がオーロビンド・ゴーシュという人物です。

明晰夢関連の書籍として有名な「明晰夢 夢見の技法」(スティーヴン・ラバージ 著  大林 正博 訳 春秋社 1998  pp.149-150)の中にも引用されています。

“ ヨーガ行者やその他の「内的状態」の専門家たちはしばしば、夢のない睡眠中も含めて夜間ずっと意識を保つことが可能だと主張している。二〇世紀のインドの霊的な師であるシュリ・オーロビンド・ゴーシュはこう記している。”

“ ・・・・・・睡眠中完全に意識的になり、初めから終わりまでずっと、あるいはかなりの期間、夢体験の各段階をたどることすらできる。 そのとき、自分がさまざまな意識状態をつぎつぎに通り過ぎて、明るく穏やかな夢のない短い休息期――それは目覚めの本質であるエネルギーの真の回復である――へと移行するのに気づき、そして同じようにして目覚めの意識へと戻るのがわかる。”

“ 普通は、このようにある状態から別の状態へと移行するとき、以前の経験は自分の中から滑り落ち、その代わりに鮮明なものや目覚めの表層に一番近いものだけを思い出す。”

“ だが、これは変えることができる――もっと長く留めておくことも、あるいは夢から夢へ、状態から状態への記憶に戻り、ついには目の前にすべてをもう一度再現する能力を身につけることも可能なのだ。睡眠中の生に対する一貫した認識――それは達成するのも、定着させておくのも難しいが、可能である。 ”  Ghose,Sri Aurobindo, The Life Divine, vol.18 (Pondicherry,India:Sri Aurobindo Press, 1970), p.425

まぁ、にわかには信じがたいです。

もし、私ができるようになったらこのnoteで報告します、笑 笑。