みそのあれこれ

私は愛知県で生まれ育ち、今も愛知在住で赤みそ派です。妻は合わせみそ派です。みその分類は本当に地域色が出るもので、赤みそのような豆みそ、麦みそ米みそ、麦米合わせみそ。これは皆さまご承知おきの通りと思います。

妻と結婚する前、義理の両親と私の地元で食事会をした時、食事のご飯と一緒に出てきたみそ汁の椀の蓋を開けて中身を見た義理の母親が、何かを悟ったように蓋をしめたことは今でも笑い話です。こちらでは外で食事をする時のみそ汁は当然のように赤みそです。ちょっと前までは、チェーン店でも赤みそが出てきましたが、最近はあまりそういうことも気にされなくなったようです。

私は普段は赤みそ派ですが、合わせみそや白みそもそれなりに好きです。こういったみそは、旅行などで遠出をした時に食べていた思い出があるので、特別感があるのです。妻は赤みそはほとんどなじみがなかったようです。風味が強く味も濃いので、はじめはびっくりしながら食べていました。

家でみそ汁を作る時は、赤みそと合わせみそを交互で作っています。お互い好みがあるので、どちらも出しましょうということにしました。ちなみに、私が休みで妻だけが仕事の日の夕食は、順番を変えて合わせみそを出すようにしています。気づいてくれているかなぁ。自己満足だったらヤダな。

上の子は赤みそ派、下の子はどちらかというと合わせみそ派なので、バランスが取れています。保育園や学校の給食でも赤みそなのがこの辺では当たり前なので、二人とも赤みそ派になるかなと思いきや、好みの差があるようですね。でも妻が孤立しないのでよかったです。

新生姜やきゅうりにみそをつけて食べる食べ方がありますが、妻の方では合わせみそをつけて食べていました。当たり前と言えば当たり前ですが、私はこれも赤みそをつけて食べていました。味で言えば赤みそがやはり好みなのですが、赤みそは固いので適量をつけるのが難しく、合わせみその方が柔らかい分調整がしやすいので食べやすいなと思いました。

普段私の作る食事にはあまり注文を付けない妻ですが、豚汁に関しては合わせみそが良いと言ってきました。もうこればっかりは理屈とかではなく感覚の問題ですから、それに豚汁は妻の好物なので、合わせみそで作ることが多いです。でも最近では、赤みその豚汁には七味が合うということで、それはそれでおいしいそうです。

みそ汁の味つけの違いが離婚事由になるなんてケースもなくはないようですが、私は赤みそ、妻は合わせみそという違いが食卓の変化をもたらしてくれていると思います。違うことを受け入れることが家庭では大事なのかもしれませんね。

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