炊き込みご飯の野望は打ち砕かれた

子供たちは米が好きです。ふりかけご飯や納豆ご飯はもちろん、のり(味付きのりではない)で巻いただけのご飯が大好きで、幼児の頃の朝ごはんに、妻と二人で一口サイズののり巻きご飯をせっせと作ったものです。

その幼児の頃は、米が好き過ぎて、おかずを食べないこともよくありました。これでは栄養的にあまり良くないと思い、作ってみたのが炊き込みご飯。

こんなに米が好きなのであれば、炊き込みご飯も喜んでくれるであろうと思いました。鶏肉、ニンジン、ネギ、キノコ。丸ごと食べる系のダシ粉も入れて。ほぼ毎食作っている小松菜入りのお味噌汁は良く食べるので、それも合わせればもう栄養的にはなかなかのものではないですか。

これが子供の栄養を考えた大人の作戦だ。さあ米好きの者どもよ。この炊き込みご飯を食らうがよい。

「おいしい」

ふふふ、狙い通り。まとめて作って冷凍しておこう。これで困った時には炊き込みご飯。もう君たちの栄養に不安はない。


と思っていたのも束の間、2回目出した時には明らかにテンションが下がっていました。

結局、1回目は物珍しいものが出てきたので反応が良かっただけだったようです。炊き込みご飯が出てくると、大好きな米、白米が出てこないことに気づいた2回目には、すでにあまり食べなくなってしまいました。

同じような企みとして、これまた好物であるみそ汁も、具のバリエーションをいろいろ増やして試してみましたが、結局、原点である小松菜、シメジ、大根、豆腐、ワカメのみそ汁に落ち着きました。まあこれだけでも食べてくれれば十分ですけどね。

意外なものが好きになり、食卓の上の世界が増えるかと思えば、変えられないものもある。食事の支度は日々考えさせられるものです。

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