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書店がどんどんなくなって寂しい。。。

ここ1年で、近所の大手書店が3件なくなった。

毎日仕事終わりに書店に寄って、新刊や最近の売り上げランキングの棚を物色するのが楽しみであり習慣だった私にとって、これは非常に寂しい事態である。

私は、いわゆる本の虫とか、図書館の主とか言われるほど本に対して熱烈な愛情を持っているわけではない
でも、フロア中に並べられた本を見ているだけで楽しい。

特集の棚などを見ると「最近はこんなことが流行っているのか」と新しい発見があるし、気になる本はちょっと立ち読みをしてみたりできる。
目次や本文を数ページ読んでみて、面白そうだったら買うし、買うほどじゃないなと戻したとしても、「そういう本があった。」という出会いが宝物だ。

本屋さんは私にとって知識の泉。
フロアをぐるぐると回っているだけで、知識欲が満たされていく。

そんな、私にとって一種の身近なアミューズメントパークだった書店が消えていき、とうとう近辺に1件もない状態になってしまった。
そうして、私の楽しみであり習慣だった書店でのフラフラ散策は終わりを告げたのだった…。


先日、新宿にふらっと立ち寄ったときに、紀伊国屋書店で1日過ごしてしまった。今まで取れなかった恋人との時間を埋めるように、各フロアに最低1時間以上滞在していたと思う。

店員さんには「なんだこいつずっといるな…。」
と思われていたことでしょう。

私自身まさか1日過ごすとは思わなかった。。。


こうして本屋さんが消えて行ってしまう背景には
「本はネットで買う時代」
という風潮があるのは私自身わかっている。

でも私はどうしても本屋さんで本を選びたいし、
本屋さんで本と出合いたいのである。


書店での本との出会いは、ネットで本を購入するのとは違う楽しさがある。

自分が今まで興味のなかったジャンルの本がその本屋さんで売り上げ1位になっていたりすると、「どれどれ読んでみようかな」と手が伸びる。

お気に入りの作家さんの本の隣に、見たことない作家さんの本が山積みになっていたりすると、ついつい手が伸びて、ちょっと中を覗いて衝動的に買ってしまったりする。

そう。書店には常に新しい出会いがあるのだ。

ネットだとこうはいかない。
確かにネットさんは賢いので『あなたにこれをおすすめします』と本を紹介してくれたりするけれど、それはアルゴリズムによって解析された私好みの本であって、確かに面白くはあるけれど目新しさはない。
なんならすでに書店で見たことがあって、購入しなかった本だったりする。

私は新しい出会いを求めてるんですネットさん。
それじゃないんです。


しかしながら…。
ふと思い返したときに、私もきっと、書店が減ってしまう原因の一翼を担っていたのだと思い知らされる。なんと私は、書店で気に入った本を見つけたら、それを電子書籍で購入していたのである!

そりゃそうだ。
電子書籍で買っちゃったら、その書店の売り上げにならないじゃないか…。
私としたことが…うっかりしていたぜ…。

そのことに気が付いてから、私は漫画は電子書籍。その他小説や実用書等は現物を購入する。という棲み分けを行うことにした。

漫画を電子書籍で買うのはなかなか良い!
見開きのページとか、紙の書籍だとどうしても真ん中が折り目になってしまうけれど、電子書籍は真ん中の折り目がないのでまさに見開き1ページを”ドーン”と堪能することができる。

一方で、小説や実用書は文字が多いので、iPad(で読んでいる)だとどうしても目がチカチカしてきてしまう。また、実用書の場合、たまに図や表だけで1ページになっているので本文を読みながら図表と照らし合わせようとすると。ページを戻るのがめんどくさい。てなわけで、小説や実用書はやっぱり現物がいいということにたどり着いた。


少しでも、無くなってしまう本屋さんを減らすために。
今週末も書店に行こう。

毎日の習慣が週一の習慣になってしまったけれど、
私は私の知識欲を満たすことが生きがいであり楽しみなのだ。

そして、いつか手に取って書籍を見て、それをその場でネットで買える、みたいなアナログとデジタルが融合した素敵な書店及びサービスができることを期待している。(他力本願w)

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