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バンドメンバー募集に纏わる様々な人間模様。

僕、バンド活動出来てたのって結局殆ど高校時代だけなんです。今アラフィフですけど、ずっとメンバーに恵まれませんでした。ちょっとだけ出来てた時期もあるけど長続きしませんでした。

当時の僕はバンドという形態に拘っていたので、とても多くの時間と労力をメンバー募集に費やしました。まだインターネットが普及していない時代だったので、プレイヤー、ベースマガジン、ドラムマガジン、ジャズライフ等の音楽雑誌を毎月買ってメンバー募集コーナーに投稿したり、スタジオの掲示板に広告を掲示したり、とにかくありとあらゆる手段を使いました。

その間、実に色々な人と出会い、
色々な経験をしました。
例えば…。

①すっぽかされる。
まだ携帯が普及していない時代だったので、最初は葉書。以降は固定電話で連絡を取り、待ち合わせの場所や日時を決めます。なのに当日現れない。という事はよくありました。お互い初対面なので、一応服装の特徴を知らせておくのですが、もしかしたら物陰からこっそり僕を見て、
「ダサっ!」
と思って声を掛けずに帰った人もいるかも知れません。
でもコレ街中で待ち合わせならまだ良いのですが、スタジオですっぽかされると最悪です。無駄なスタジオ代も発生するので。

②面と向かってダメ出しされる。
先方のイメージと僕が著しく乖離している場合に、初対面なのにダメ出しされる場合もありました。罵倒される訳ではありませんが、「もっとああだったら良かった」「こうだったら良かった」と。その内容は主にルックスに関する事です。「長髪だったら良かったのに」とか「金髪だったら良かったのに」とかです。

③直ぐに利益を求める。
一応加入には同意するものの直ぐにライブが出来て収益が出ないとやめてしまう。いや、だからこれからそれを一緒に頑張って目指そうよ!って思っていたのですが…。

④他のパートの募集に非協力的。
例えばドラムとベースを募集しているとして、ベースだけ見つかったとします。そしたら次はドラマーを探す為に候補者とスタジオに入るのですが、ベースの人が「ドラム見つかったら呼んでくれ!」と言ってスタジオに来ません。それではドラム見つかる訳ありません。

⑤スタジオ代を払わない。
「俺は上手いし、経験豊富だからスタジオ代は払わない」という人もいます。お互い初対面なのに何をもって相手より上手くて経験豊富だと思うのか不明ですが、そんな人もいます。で実際に技術も経験も上かというと…。まぁ普通です。普通の事が普通に出来るレベルでした。経験に関してはそんなでも無い場合が多いかな。

まとめ。
募集広告に応募して来る人は早期に結果が出る事を求め過ぎの傾向がありました。直ぐにスタジオに全員で入れる。創作も出来る。この程度の状態を望むならともかく…。

コンスタントにライブが出来る。しかもある程度有名なハコで。自分で集客しなくても数十人はお客さんがいて、ギャラも貰えるという状態まで望んでいる人も多かったです。

そしてそう望む人は大抵演奏技術に自信を持っていました。楽器が上手ければ動員増えるのなら良いのですけどね。

もちろん言うまでもなく僕にも至らない所は沢山あったと思います。ご迷惑をお掛けした方もいたと思います。それは本当に申し訳無かったです。

そんなこんなで妻と2人で細々と活動し、アルバムも出しています。良かったら聴いてください。


私の創作活動の対価としてサポート頂けましたら、今後の活動資金とさせていただきます。皆様よろしくお願い申し上げます。