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今日は気温が20度もあろうかという、暖かい休日だった。


正直冬が長すぎる


北海道の冬は長く寒い。
ほんの1週間前まで、家の前には雪かきの結果高く積まれた雪が山のようになっており、日陰にあればそれは中々溶けない。4月になったとはいえ朝晩はまだ寒いうえに、外にある泥とホコリまみれで汚くなった雪山が視界に入ると、まだまだ冬の終わりのような気がして気分が良くない。

何しろ、北海道の春は雪解けとの闘いなのだ。
真冬には厳しくも美しい銀世界が清らかな気持ちにさせてくれるが、その雪がドロドロに溶けて地面の泥をゆるめ、歩けば靴はぐっちゃぐちゃ。
溶けたかと思えば季節外れに猛吹雪になったりして再度路面が凍結・・・。
うららかな日差しで桜を眺めるなんてことが北海道で可能になるのは、もはや初夏といって差し支えない頃である。
ドラマや小説に出てくる春なんてものはこの北国には無い。3月~4月に存在するのはホコリまみれの道路と、タイヤ交換をどのタイミングでするかの悩みだけだ。


いつのまにか春めくご近所~六花亭の包装紙~


しかし本日はとても暖かく、春というか夏の気配まで感じるほどだった。
玄関前に鎮座していた雪山もようやく存在感が消え、再び氷が張ることはさすがに無いだろうと確信できた。
なので、午前中に滑り止めマットを片付け、氷割り用のアイスピッケルを物置にしまい、玄関のタイルをきれいさっぱり水洗いした。
半年ぶりに屋外水道を開栓し、ひと冬の汚れをおとして気分も爽快だ。
タイヤ交換は週末に予約したし春の準備はばっちりである。

午後になり、下の娘と近所の道の駅を散歩することにした。
雪解け水でやや増水した川は驚くほど透明で、時折日差しが反射してキラキラしていた。よく見ると小さな鮭の稚魚が泳いでいるのが見えた。
川のほとりにはクロッカスが顔を出し、ふきのとうがぴょこぴょこ元気に生えていた。水路のような細い小川には水芭蕉がひょっこり生えており、六花亭の包装紙を思い出した。

六花亭の包装紙(かわいい)


毎年高まるガーデニングへの情熱


北海道の桜はこれから少しずつ咲く。
気温上昇とともに、やはり気持ちも上がる。長すぎる冬が終わり、外で過ごすことが苦でなくなるこの季節になると、毎年庭をいじりたくなるのだ。
今年はどんな花や野菜を育てようかな。
と、4月は素敵なガーデンを夢見るのだが、大体7月くらいになるとグダグダになるということを繰り返している。
いろいろ理想を描いて植えるのだが、仕上がりはいつも思ったのと違う感じになってしまう。私はこれを煮物のようだといつも考えている。


終わり。


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