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婚活における自己分析のすゝめ - ①自身の内面の分析について

婚活と就活の類似

今回は、婚活における自己分析の話をしようと思います。婚活において自己分析がなぜ大切なのかと、自己分析の具体的な方法について記載しています。

そもそも、婚活とは就活のアナロジー(類推)から成立した概念である

突然ですが、婚活と就活って似ていますよね?どちらも希望の相手を心に思い描き、その人または会社と一緒になりたいなと思って、そのために努力をする行為です。
それもそのはず、そもそも「婚活」という概念自体が「就活」という言葉になぞらえて生まれたものなのです。

「婚活」という言葉の生みの親、社会学者の山田昌弘先生は著書『「婚活」時代』の中でこう述べています。

今では、より良い就職をするために、情報を集め、セミナーに通い、試験勉強をし、エントリーシートを書き、履歴書の写真を撮り、面接用にスーツを整えるなど、さまざまな活動をします。(中略)
同じように、よりよい結婚を目指して、合コンや見合い、自分磨きなど、積極的に行動をする人が出てきています。それらの活動を結婚活動と呼ぶことにしました。

山田 昌弘, 白河 桃子(2008)『「婚活」時代』p. 3

どちらも自分という商品を売り込む行為

ところで、就活の時には自己PR文を作成したり、どんな企業なら自分に合っているのかなと自己分析をした人も多いと思います。それもそのはず、就活とは他でもなく自分という商品を企業に向けて売り込む行為だからです。売り込む商品についてよく知っていなければ相手に適切なアピールもできませんし、そもそもどの会社ならフィットするのかもよくわかりませんよね。

そして、相手のニーズと自分のニーズがかみ合い、双方に「この会社(この人)となら上手くやっていけそうだな」と合意ができればマッチングが成立(就職)します。

婚活(結婚)もこの点においては同じ行為です。自分の希望だけでなく、相手に自分をアピールして、双方のニーズがマッチしなければカップリングは成立しません

ならなぜ自分という商品を知ろうとしないの?

しかしながら、婚活において自己分析をしっかりされた方、自分の魅力を棚卸しして言語化できるようになってから挑んだ方は、管見の限りそんなに多くないように思います。

どちらも自分という商品を相手にアピールする行為なのに、なぜ婚活では自分という商品がどのようなものなのか、その魅力やマッチする環境について知ろうとしないのでしょうか?

今回の記事では婚活時おける自己分析の必要性と、その具体的な方法について書こうと思います。長くなってしまいそうなので前編・後編の2回(もしかしたら3回かも…)に分けます。

自分を知ることでみなさんの婚活がスムーズに行く助けになれば幸いです。

自分を知ると良いこと

まず、自分を知るとはそのようなことか、その内容や意義について紹介したいと思います。

何をどう頑張れば良いかわかるようになる

婚活において自分が何者か知ることのメリットは、何よりもまず「何をどう頑張れば良いか」がわかるようになることではないでしょうか?

ある敏腕の仲人さんもこうおっしゃっています。

婚活されている方は、自分磨きや人に会い続けるなどさまざまな努力をされている方が多いと思いますが、自分が何者で・どこを目指しているのかを知らないと、その方向性を間違ってしまい多くの努力が徒労に終わってしまう可能性があります

同じようなツイートを見つけて、それも例えが非常にわかりやすいと思ったので合わせて紹介しますね。

自分を知ることで自己の磨くべき側面やマッチする環境が明確になり、そこに向けて効率的に努力できるようになります。

どんな環境でなら幸せになれるのかわかるようになる

また、同じ相手でもマッチングして幸せになれる人はタイプが違います。

例えば、婚活の人気条件としてわかりやすい「ハイスペ婚」でも向く人と向かない人がいるのは、ハイスペコンに特化したこの相談所の仲人さんが(引用したツイートのスレッドにて)言及しています。

つまり、自分がどんな環境(相手)なら幸せになれるのかを知り、そこを目指して努力をすることで婚活も短期間で済み、結婚生活も長く続く可能性が高くなります。

自分を知るとは

ところで、「自分を知る」とは具体的にどのようなことなのでしょうか?

自己分析には自分の内面を知ることと、外から見た自分を知ることの2軸がある

まず、大きく分けて自己分析には「①自分自身の内面を知る」と「②他人から見た自分(外面)を知る」の2軸があると本稿では考えます。前者は自分の性格特性などに関すること、後者はいわゆる自分のスペックに関することです。

それらは更にマクロとミクロの2軸に分割できる

これらはさらに、ミクロとマクロの2つの軸に分かれると捉えています。

「①自分自身の内面」におけるマクロとは、心理テストの結果など統計的に自分の性格がどのように特徴付けられるかです。大勢の人と比べて自分はどのような位置にあるのかを知ることなので「マクロ」としています。

同じくミクロとは、個別具体的な状況に接したときにどのような感情が湧き上がってくるかを定義しています。こちらは個人の経験から惹起される内容が大きいのでミクロと位置づけました。(なお、「ミクロ」の内容についてはまだ一部自分の中でも整理中なので、今後加筆修正するかもしれません。)

また「②他人から見た自分(外面)」については、マクロを「年収がどのくらいか」「年齢が何歳か」など統計的に他の多くの人と比べることができる情報。
ミクロを「どれくらい美人(イケメン)か」「どのくらいスタイルが良いか」など個別具体的な場面でその人をパッと見たときの印象
と定義しています。

ここまでの考えを整理すると以下のようになります。

自己分析における内面と外面/ミクロとマクロのマトリクス

就活でもさまざまな心理テストを受けて自分の内面を知ったり(①-1 内面のマクロ)、学歴や資格試験のスコアなどから受ける会社を判断したことがある(②-1 外面のマクロ)人も多いと思います。
メイクなど見た目の改善に取り組んだ人もいる(②-2 外面のミクロ)と思いますし、面接で自己の心の中を効果的に話せるようにトレーニングした(①-2 内面のミクロ)人もいると思います。

このように、使われている言葉こそ違うかもしれませんが、内面と外面・ミクロとマクロの観点から自己を知り、ゴールに向けてトレーニングするというのは就活の時に多くの人が経験した内容なのではないでしょうか?

いわんや、就活のアナロジーである婚活をやです。自分の強みはどこで足りていないポイントはどこか、観点を整理して取り組むことで効果的にゴールに近づくことができます。

今回取り扱うのは、自分の内面を知る方法

今回は、上記の自己分析の中の「①自分自身の内面」の「マクロ」についてです。他の2つについては次回以降で紹介していきます。(①-2 自分の内面のミクロについてはちょっと知見が不足しているので時間を置いて取り組もうと思います。あしからずご了承ください)

自身の性格特性を知る

「自分自身の内面」を「マクロの観点から知る」とは、端的に言うと心理テストで自分の性格の「偏り」を知るということです。
誤解しないで頂きたいのは偏りがかるというのが悪いことではなく(むしろ全てにおいて平均的な人はいません!誰もが何かしら偏っています!)、その偏りはあなたの強みになったり弱みになったりするということです。

例えば私は主張が強い方なのですが、韓国に住んでいたときはまったく普通の女性でした。むしろかなりはっきりものを言わないと「何考えているか分からない」と思われたと思います。
ところが、日本に戻ってきた途端それだと嫌われる嫌われる…(苦笑)。「何だあの生意気な女は!」と色んな場所で言われました😅

この場合「主張が強い」というのは韓国の人という相手に対しては当然あって欲しい性格特性だったのですが、日本の人にとっては厚かましい耳障りな特性だったことになります。

このように、ある偏りが一概に悪いとは言えませんし、相手によってそれは強みにも弱みにもなるので、まずは

  • 自分の性格の偏りを知る

  • その偏りが目指す相手にどのように響くのか検討する

ためのツールとして心理テストを使っていただければと思います。

方法①: mgram(超精密性格診断)

そんなツールとしてまずご紹介したいのが、「超精密性格診断テスト」をウリにしているmgramというサイトです。

ツールの特徴と得られるもの

こちらは世界各国で1,100万人以上に利用されている性格診断で、企業で用いられる適性検査レベルの高精度分析を行うことができます。あなたを構成する性格要素のうち特徴的な8つをこんな感じに教えてくれます。

以下、私が婚活中に診断を受けたときのデータです。

このほかに数千文字の解説がつきます

さらに、これのスゴいところは、追加で1980円払うと恋愛や仕事に関しても詳細なレポートを出してくれるところです。以下は、同じく私が婚活をしていた時に受けた、恋愛に関する詳細レポートの内容です。

こちらにも詳細な解説がつきます

恋愛において、自分がどう見られているか客観的に把握する機会ってなかなかないですよね(恋愛はそもそも自分が客観的に見えなくなりがちです)。

なお、ここからさらに課金すると「あなたがフラれる理由」なども教えてくれたように思いましたが…。私はそこまでは課金しませんでした。

なお、上記のツールによって明らかになった私の性格特性は自己紹介文に書いたほか、相談所の仲人さんにも共有し自分へのPR文に入れてもらいました。そうすることで、自分自身と相違のない紹介文になったかと思います。

他人との相性を知る

方法②:16性格診断

自分の性格を知る具体的な方法として2つ目に紹介したいのが、16性格診断です。婚活界では有名なツールですよね😇信憑性への批判もたくさんあることはもちろん存じていますが、欧米では採用なんかにも広く使われているテストです。

ツールの特徴と得られるもの

こちらの性格診断は120問程度の質問に答えることで、基本性格や恋愛、キャリアの指向性などを教えてくれるテストになります。

無料で詳細なレポートを出してくれるので自分自身を客観的に見つめるためにも大変良いのですが、何より素晴らしいのは、検査を受けている人の人数が多いので、性格同士の相性の良さも一定のデータが蓄積されているところなのです。

日本語で閲覧できるサイトではこちらのサイトがわかりやすいです。

このサイトでは自分の性格を相性の良いタイプを一覧してみることができます。例えば私の性格「ENFP」と相性が良いのはこちらの性格でした。

自分の性格特性にあった性格がわかります

今思い返してみると、確かに「INFJ」や「ISTP」の方とは楽しく過ごせた気がします😊✨
なお、夫の性格は「ESTJ」なのですが、もちろん相性の良い性格タイプの中に入っています。

なお、このサイトでは更に素晴らしいことに…

私と夫との性格的相性を判断したときのデータ。真剣交際に入った時に夫にこの診断をやってもらって、二人のコミュニケーションの取り方を探りました。

特定の性格特性の方との付き合い方のコツまで解説してくれます。

まずは、お見合い前に「自分がどんな人だと居心地が良いのか判断の参考情報に使う」のがおすすめですが、真剣交際に進んだ時に「今後、お相手とどんな関係を築いていくのがお互い心地よいのかを把握する」のにもとても役立ちました✨

参考情報:性格診断を売りにしている相談所さんもあります

最後に、こちらはまだ私も試せていないので参考情報として紹介させていただきたいのですが…。
性格診断を前面に押し出している相談所さんもあります。
内容は詳しく知らないのですが、結婚や婚活における自分のタイプを知ることができるツールらしく、SNSの情報を見る限り好評な模様です。

診断自体は無料なので、婚活者の方にはぜひ試していただきたいです。(結果はカウンセリングによるフィードバックで返ってきます)

診断ツールはこちらで…

運営の相談所さんはこちらです。

最後に:「性格の不一致」はずっと離婚理由の第一位

ところで、個人的には「自分の内面を知る」ことや「どんな人となら相性が良いのか知る」ことには、婚活をうまく行かせる以外のメリットもあると思っています。それは離婚しにくい結婚ができるということです。

離婚理由の歴代永遠の一位になっている理由はご存知でしょうか?検索をするとすぐに出てくるのであえてリンクを紹介はしませんが、それは「性格の不一致」です。

どんなにスペックの高い人や、世間的に良いと言われる人と結婚しても、内面の不一致は離婚につながります。ある離婚相談のカウンセラーさん(結婚相談所もやっています)のツイートを紹介しますね。

自分の内面を知り・どんな相手がマッチするのか知ることは長続きする結婚にもつながると思っています。そのことは、お相手の社会的ステータスとは基本的には関係ありません。

せっかくだから長続きする幸せな結婚がしたいですよね。ぜひ、そういった観点からも自己分析をお勧めいたします。

皆様が素敵な方と出会えますように…😇🕊️

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