エム@"婚活"を考える人

婚活も結婚も2回したアラフォー女。1回目の結婚ではアプリで1ヶ月で相手を見つけ8年後にモラハラで離婚。2回目の結婚は相談所で2ヶ月で成婚退会。今は素敵な結婚生活を送っています。文系修士なので統計データの渉猟と学術的考察が得意。冷静な婚活情報を発信していきます。

エム@"婚活"を考える人

婚活も結婚も2回したアラフォー女。1回目の結婚ではアプリで1ヶ月で相手を見つけ8年後にモラハラで離婚。2回目の結婚は相談所で2ヶ月で成婚退会。今は素敵な結婚生活を送っています。文系修士なので統計データの渉猟と学術的考察が得意。冷静な婚活情報を発信していきます。

最近の記事

結婚に最小限必要なものの話

結婚で「これは欠かせない」要素とは何か前回に引き続き、社会学者・山田昌弘先生の『パラサイト難婚社会』で感銘を受けた内容の話です。 この本の最後の部分では、日本において「結婚」という「契約」を伴う長期的な関係が何をもったら終わるのか、すなわち結婚で最も重視すべき、欠かせない、エッセンシャルな何かとは何なのか考察を試みています。 私個人としても、この部分は非常に印象に残りました。なぜなら結婚相手に性的魅力・経済力・家柄・安定性など様々なものを求めようとする、または求めなければ

    • 「年収300万円同士で結婚して世帯年収600万円を目指す」が増えない理由

      最近読んだ本の話こんにちは。最近も結婚にまつわる色々な社会学者さんの本を読んでいます。 最近読んだのはこちらの2冊。 上野千鶴子『こんな世の中に誰がした?〜ごめんなさいと言わなくてもすむ社会を手渡すために〜』 山田昌弘『パラサイト難婚社会 』 どちらも日本を代表する家族社会学者さんの本で、婚活や結婚に関する記述を含んでいます。 私は「世帯年収600万を目指せば良い」に大変納得したのだが…上野先生の本は、10年ほど前に読んだこちらの記事の続きが気になって購入しました。

      • 結婚は孤独への処方箋にはならないそうです

        結婚しているが故に陥る孤独というパラドックスこんにちは。1月は投稿をお休みしてしまいました。ごめんなさい。 今月からは月に1本ペースで書くことが…できるかなできないかな😅 いつか結婚相談所を作るのが目標なので、それまで細々とでもコンスタントに続けていきたいです。 さて、今回のテーマはこちら。「結婚は孤独への処方箋にはならない」についてです。 あれ?そうなの?? という感じですよね。実際、現在のまたは将来の孤独を恐れて結婚に走る人は多いと思います。私もそうでした。 で

        • 「説教しても女性のえり好みする志向は変えられない」と言われる中で

          説教で「高望み」を止めさせる事はできない最近は婚活研究の学術書を読むことが多いです。学術書を読むと、目の前に広がる混沌とした出来事をメタ的に把握することができるのでとても良いです。 それらの本の中で、高橋勅徳先生の『婚活戦略』という本の言葉がとても印象に残ったので、少し掘り下げて取り上げてみたいと思います。 この本には「説教では婚活女性のリアリティは変えられない」というちょっと強い言葉の見出しのセクションがあり、「星野源のような普通の男性」で良いという婚活女性たちの言葉と

          Xのアンケートは話半分に聞こうという話

          突然ですが、Xのアンケート機能、便利ですよね? 婚活界では仲人さんや婚活者さんが日々Xのアンケートで市場調査をされています。筆者も婚活垢をやっていたときはしばしばアンケートに婚活のヒントを貰いました😇✨ …が、少しでも社会調査をやったことのある方ならご賛同いただけると思うのですが、Xのアンケートは設問の書き方や選択肢が、厳密ではない。 個人の方が作っているので当然ですが、厳密ではないが故に「これでは聞きたいことが聞けていない」「バイアスがかかった調査結果が"事実"として拡散

          Xのアンケートは話半分に聞こうという話

          結婚の重すぎる積み荷を降ろす試み

          西炯子先生の『姉の結婚』というマンガに、次のようなセリフがあります。 上記は離婚したいと悩む登場人物のセリフですが、一方で現代の結婚の姿を表していると思います。 つまり、結婚には「お金」「子ども」「容姿」「恋愛感情」「家族関係」などなど多くのものが詰め込まれていて、不可分である。それらは単体では契約もできないし解約もできない。 結婚相手を探すにあたっては、上記のようなクリアしなければならない点がたくさんあると思いがちです。故に「この人はここが良くてもここがな…」「これさ

          結婚の重すぎる積み荷を降ろす試み

          自分を客観視できる人が婚活では強い(婚活における自己分析のすゝめ③)

          婚活における自己分析の話前々回から、婚活には自己分析が重要だということをシリーズで書いています。今回が最終回です。 ▼前回と前々回の記事はこちら 婚活は就活と同様、自分という商品を相手に売り込む行為です。そして、自分のPR活動を効率的に進めるためには、自分が婚活市場の中でどのような立ち位置にあるのか、また自分の心の中は世間一般と比べてどのような偏り(傾向)があるのか詳しく知っておくことが大切です。 本シリーズでは自己分析を下記のフレームで考えています。 その中で今回は

          自分を客観視できる人が婚活では強い(婚活における自己分析のすゝめ③)

          統計データを制すものは婚活を制す(婚活における自己分析のすゝめ②)

          お久しぶりです。こんにちは。7月はブログをお休みさせていただいて、久しぶりの更新となります。読んでいただきありがとうございます。 婚活には自己分析が必要だという話6月(前回)の記事には、婚活には自己分析が必要だということを書きました。 まず、婚活は就活と同様、自分という商品を相手に売り込む行為であると説明し、そして、自分のPR活動を効率的に進めるためには、自分が婚活市場の中でどのような立ち位置にあるのか、また自分の心の中は世間一般と比べてどのような偏り(傾向)があるのか詳

          統計データを制すものは婚活を制す(婚活における自己分析のすゝめ②)

          出産しました!−note1回お休みします

          こんにちは。早いもので、前回の記事から1ヶ月以上経ってしまいました。。。 その間何をしていたかというと、実は、今月上旬に出産しておりました!!!!😃 つきましては、月に1記事ペースで書いていたこちらのnoteも1回お休みしようと思います。(もうすぐ8月ですが^^;)フォローしてくださっている方には申し訳ないです。すみません。 7月の上旬に出産し、その後約1ヶ月何をしていたかというと…。 7月前半はこちらの「事故後の身体」に想像以上に打ちのめされておりました。 お産で2

          出産しました!−note1回お休みします

          婚活における自己分析のすゝめ - ①自身の内面の分析について

          婚活と就活の類似今回は、婚活における自己分析の話をしようと思います。婚活において自己分析がなぜ大切なのかと、自己分析の具体的な方法について記載しています。 そもそも、婚活とは就活のアナロジー(類推)から成立した概念である 突然ですが、婚活と就活って似ていますよね?どちらも希望の相手を心に思い描き、その人または会社と一緒になりたいなと思って、そのために努力をする行為です。 それもそのはず、そもそも「婚活」という概念自体が「就活」という言葉になぞらえて生まれたものなのです。

          婚活における自己分析のすゝめ - ①自身の内面の分析について

          40歳すぎて「子ども欲しいから婚活してます」という男性に物申したいこと

          はじめに : 夫が40代で子どもができた妻ですが…こんにちは。突然ですが「子どもが欲しいから婚活してます」という40代男性、結構見ますよね。 私も婚活中に「バツ2で不利なのは分かっていますが、どうしても子どもを諦めきれないので婚活を始めました」という46歳男性からお見合いを申し込まれて白目をむいたことがありました。 まあ、今回の記事の目的はそのような男性を論破することではなく…。 実は現在、我々夫婦は夫41歳にて子どもができそうなのですが、その時に直面した問題から「本当に

          40歳すぎて「子ども欲しいから婚活してます」という男性に物申したいこと

          なぜ婚活に「高望み」が生じるのか

          Twitterの婚活アカウントさんを見ていると「高望みって言われた!」「これって高望みですか??」というツイートをたくさん見ます。いわゆる「高望み」と言われる現象がたくさん発生している証左なのでしょう。 でも、一体なぜ高望みが生じるのでしょうか? 原因1: 「普通」と思われる条件を積み重ねている私は、多分「高望み」はご本人がしようと思ってしているわけではないと思っています。例えば相談所さんのこんなツイートが参考になります。 スレッドには以下の内容が続きます。 こんな風

          なぜ婚活に「高望み」が生じるのか

          結婚相手は学歴で選ぶべき?〜「居心地の良さ」と学歴の話〜

          婚活で相手を探す時「学歴が同等以上の相手でないと話が合わない」と言う人をちらほら見かけます。たとえばこんな意見。 一方で「学歴で一体相手の何がわかるの?」という方もいます。 同じ「婚活のプロ」を名乗る方でも意見が違うのは面白いですね😀 実際に「学歴に差があるパートナーだけどとても楽しく過ごしています」と言う方もたくさんいらっしゃいますよね。 人の立ち居振る舞いを「ハビトゥス」と言い、一般的に「ハビトゥス」の近い人同士だと居心地が良い私の意見ですが、学歴はその人と「心地よ

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