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【婚活回想記】都合の良い解釈とバカ恋愛脳③

前回のお話

私とダモの関係は、私の中での解釈ではすでに恋人の条件を満たしていた。

毎日連絡し、会える日は夕方から待ち合わせて、夜遅くまで語り合う。
ただの友達と思う異性と、そんなことはしない。

後は何かのきっかけでキスをしたり告白をして
私たちはきっとこのまま恋人になるんだ。

そのきっかけを待ってる。
ゆっくりと。
ただ、時間の問題。

・・・が、そうではなかった。

ただ、ひたすらそんな宙ぶらりんな日が、ダラダラと続いていく。

一体これは何を意味しているんだ?

こんな関係がはじまって半年。
いい加減何らかのアクションがあっていいタイミング。

悶々と悩んでいるところに衝撃が走った。

彼女ともまだ普通に会っているのを見たと
友達が教えてくれたのだ。

終わったと勝手に思い込んでいた彼女との関係も
私との関係と並行して続いていたのだ。

私はすっかり自信を無くしてしまった。
けれど好きという気持ちはそう簡単にあきらめることが出来ない。
彼女のことはどう思っているのか、私のこともどう思っているのか。
もう全くダモの気持ちを読めなくなってしまった。

ただただ考えれば心が苦しく
そしてなんだか途方もない虚しさに襲われる。

思い切って本人に言おう。

「彼女のことだけど」

「うん」

「やっぱり辛いよ。私」

「どうして?」

「どうして?って…」

「でもますかっとちゃんが辛いんだったら別れようか?」

「私の為に別れるの?」

「だって辛いんでしょ」

「そういうのはちゃんと自分で考えてほしいよ」

「よくわからない」

「とにかく私が別れろとは言えないよ」

「結局どうしてほしいの?」

「もういいよ」

まさかの会話だった。
じゃあ別れようか?なんていわれるとは思わなかった。
だけど私が指示するのもおかしいよな。

そもそも、新しい女が「別れてよ」と言えば別れるって
彼女に対しても失礼過ぎる。

私と付き合いたいと思っていれば
自分でちゃんとその判断をするはずなのに。それをせずに私に判断させようとした(責任を負わせようとした)のが、とにかく意味不明すぎて混乱した。

結局彼はどんな関係性に対しても受け身で、自分の意志や彼女に対する責任なんて持っていなかったのだ。もちろん私に対しても。

ー続くー




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