非モテが婚活を制するには省察的実践家になるべきだ、という話

省察的実践家という言葉を知ったのは、かれこれ10年以上前になる。当時の上司に教えてもらったコンセプトなのだが、筆者の仕事観に大きな影響を与えた。仕事人としてどうあるべきか?という話だったのだが、筆者が婚活を遂行する過程でも省察的実践家であることは大いに役立った。次第に、アラサー非モテ男子が婚活で勝ち抜くために、必要不可欠なスキルではないか?と思うようになった。

そこで本稿では、婚活で省察的実践家になることのメリットを考察したいと考えている。

なぜ婚活で省察的実践家なのか?

私は教育学者ではないので、テキトーなことを書いて専門家から怒られても嫌なのだが、省察的実践家は自らが行った行動・行為を顧みることで教訓を導き出し、それを繰り返して自ら学び成長する。要は自らに対してPDCAサイクルを回し、継続的に自己成長をしていく…ことだと筆者は理解している。え!婚活と関係なくない?と思いきや、大いに関係がある。

アラサー非モテ男子は対女性コミュニケーション・スキルを磨かなければいけない。しかしその実践の場(お見合い、デート等)では、あなたは女性と1 on 1である。あなたがどう振る舞ったか、相手の女性しか知り得ない。でも彼女は、あなたがイケてなかったとしても、正直にフィードバックしないものである。そんな義理はないし、万が一逆ギレされたら怖いし…。デート中は楽しそうに振る舞っても、そのままフェードアウトとか下手すりゃLINEブロックもあり得る。

アプリ等のカジュアルな出会いの場なら言うに及ばず、結婚相談所だって仲人の多くは、お見合いや仮交際が上手くいかなかった理由を詳細にはフィードバックしない。「ご縁がありませんでした」とお茶を濁す。自らの言動の何がダメだったのか皆目見当がつかない非モテ男子は「彼女は楽しそうにしていたはずだ!」「何でうまくいかなかったんだ!」と狼狽するばかり…。かと言って、お見合い等を第三者的に観察して後でフィードバックしてくれるサービスを提供している結婚相談所など…聞いたことがない。

要するに、必ずしもあなたの行為・行動の良し悪しにフィードバックがない状況でも、あなたは男性として成長しなければならない。そのためのツールが「省察」である、という理屈なのだ。

何をすれば良いのか?

何はともあれ、事後的な振り返り、いわゆる「行為に基づく省察」(reflection on action) をやるのがオススメである。具体的には、お見合いやデート毎に良かった点・ダメだった点・今後の展望等を、その日のうちに反省して記録するのが良いと思う。ちなみに筆者はエバーノートに記録していた。一人で省察するのも意味はあるが、できれば信頼できる友人や仲人(結婚相談所に所属してるなら)とも話し合ってみるのが良いと思う。それを繰り返すことで、自己の課題を発見し、課題を克服するための更なる学びに繋げることができる。

省察的実践家になるのを阻むマインドセット

↑だけ聞くと簡単だし、誰でもできそうな気がする。実際そうなのだが、省察的実践家として実際に成長するためには、マインドセットの切り替えが大事なんじゃないかと思う。婚活で非モテ男子が陥りがちなマインドセットで、省察的実践家になるのを阻むものがありそうだ。

ありのままの自分を受け入れてもらいたい

↑の話には、非モテ男子が(まぁ女性も同様なのだが)自ら成長して婚活市場での価値を高めていくことが重要である、という前提がある。なので非モテ男子が「何で自分が変わらなきゃいけないんだ?」「ありのままの自分を愛してくれる女性に出会いたいんだ!」と考えているようだと、そもそも省察が大事だという話は理解されないだろう。

他責的思考

婚活をしていると少なからず嫌な経験をする。大して可愛くもないB-級女子から無下に扱われたり、高額な買い物を要求されたり…。「婚活がうまくいかないのは俺のせいじゃない!世間の女が●×▲だからだ!」とか言い始めがちである。この主張は半分は正しいが半分間違っている。自分の人生が上手くいかないことを他人のせいにし始めると、自らの過ちを改め成長する機会を逸してしまう。相手に悪い部分があっても、そう言いたくなる気持ちをグッと堪えて、自らの改善点を探していくスタンスが大事である。

DDDD

世の中には、猪突猛進型と言うか、PDCAを回すのではなくDDDDを行うタイプの人がいる。量質転化の法則と言うし、確かに数をこなすことは大事である。でも効率よく婚活したいのであれば、1回1回の経験を大事にしたい。省察を行うことで、1回の経験から学べる深みが増すだろう。

まじめに記事を執筆しています。もしご支援頂けたら嬉しいです!