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復活祭よ、2021年よ、。

エイプリルフールだ!と思った4月1日から、イースター休暇に入りました。学校(といってもオンライン授業ですが)がお休みなので、私たちもお休みです。

Good Friday、venerdì santoと呼ばれる聖なる金曜日は、家の周りを娘と自転車で。すると、いつもは閉まっている、個人宅横の小さな教会の扉が開いている!これまでに一度も入ったことがなかったので入ってみました。

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(プライバシー保護をしたかったわけではなく、、アスファルト舗装されていない道を農業トラクターが通っていくと凄まじい砂埃が上がるので、こういう状況に↑笑)

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こじんまりと簡素なつくり。でも、手入れが行き届いた空間。2,30年くらい前までは、この辺りの家の人たちが普通に出入りして、まったりしていたのかなぁ、などと想像する。

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中はこの通り、なんとも女性的な雰囲気。光の入り方も、自然光で温かみがあり、なんとなく子宮感があるというか、居心地の良い異空間に足を踏み入れたような感じ。

両壁、写真には見えませんが、キリストが十字架にはりつけられていく様子が描かれた小さな絵がずっと並んでいました。いつもかかっているのか、やはりこの時期に特別に取り付けるのか、、明るさと、サイズ的に、おどろおどろしい感じはなく、眺めることはできましたが、こういう絵をぐるっと貼っていくような思想は、どんな宗教でも共通するのかしら、と、目のお寺として有名な秩父・慈眼寺のお経蔵にぐるっとかかっていた、観音霊験記を思い出しました。

教会を出て、自転車を漕ぎながら、娘と「そういえば、なんでイースター(伊語ではPasqua:パスクァ)は卵とウサギなんだろうね」という話に。

その辺りのことは、私にはさっぱり分からない!

カーニバル&マルディグラがイースターと関連があることをきちんと理解したのはやはりイタリアに来てから、、というわけで、インターネットにてまた検索…。
こちらが子どもにも説明しやすかったので、お借りします。

ガーディアンズ 伝説の勇者たち』というアニメ映画にも出てくるイースターバニーの謎が少し解けたような気がした娘と私。

そうなってくると、今度は、そういえばこの教会の面する道の名でもある、Santa Maddalenaって誰よ… という謎がむくむくと…。

しかし、調べれば「あれ、マッダレーナさんも名前がマリア〜?!?!」と混乱…というわけで、こちらのサイトを読んで、また少し謎が解けました。。感謝。。

うーん、となるとあの中心の女性像は、マグダラのマリアさんなのかしら… 

やっぱり宗教って奥深い…。

家の周辺を自転車で15分ほど移動するだけで、謎しか生まれてこないイタリアでのロックダウン生活… なかなかハードルが高い…

そして、家に帰ってくると、今度はダリオが感極まった顔して、ラジオでGiuseppe Berto著『La Gloria』をラジオで聴いている。。

これがまたスゴイ。裏切り者と言われる、ユダが語るキリストとの物語。現在こうであると、断定され、語り継がれている物語が、当時、別の視点から見たらこうだったかもしれない、ということを問いかけるようなことになっているようで、かなり面白いとのこと。そして、個人的には、、読んでる俳優さんの声と語り口がユダっぽい…。(完全なるイメージなわけですが)

しかし、イースターの時期に、わざわざそんな作品を選ぶとは… 
なかなかやりますなぁRadio3。

…と、イタリアの歴史と宗教の重みに震える母を尻目に、コロナ禍で沈む消費経済活動の一端を担うべく、イースターの卵とウサギは我が家にもしっかりと送り込まれてきているので、父ちゃんvs娘のチョコレート・ハンティングが続く連休です。

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私は、庭のたんぽぽでシロップを作ったり、その辺に出てきたイラクサを摘んでポタージュに入れたり

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よりローカルに、幸せを探す日々が続くコロナ禍で、どこか県外程度でもいいから行きたい!!!違う風景が見たい!!!と叫び出したくなりそうになる時もありますが、じっとその時がくることを祈る、復活祭期間。

それでも、水曜日からは、また学校に通える!!(基本は中学一年生までですが)

というのは、イタリアに住む全ての家族にとって、最高のイースターのプレゼントになったのではと思う、一児の母でした。

2021年よ、どうか、優しく、、お願いします。

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