個人事業主2年目で採用人事に就職した話

こんにちは。
久しぶりのnoteです。コロナ禍の中2021年が始まり早4ヶ月が過ぎました。
3月4月は卒業や入学、定年や入社、転職と多くの人が新生活を開始する時期です。かくいう私も4月から新たな挑戦をしています。

2019年6月Rememberという屋号を立ち上げそれまで経験していた飲食業界のWEBコンサル、人事コンサル、コーチングのお仕事をメインにたまにキャリアで最も経験の長い営業を活かした仕事をしていました。(今もしていますが…)

しかしコロナ禍で市場は一変。人事コンサルとして採用、教育をお手伝いしていた企業の多くは採用をストップ。WEBコンサルとしてお手伝いしていた飲食店も休業や売上減少からくる広告費の削減やらで大きな打撃を受けました。そんな中去年は他の仕事が下降気味の中時間が空いたのでパーソナルコーチングに力を入れました。

コロナの影響で売上が下がっていないというと噓になりますがまだ食べていけない程ではない。そういった状況の中ある想いが自分の中で大きく膨らんでいきました。

『人事の仕事をしたい』

勿論過去の経歴の中で営業マネージャーとして自チームの採用に携わったこと、人材紹介のエージェントとして採用に携わったこと、人事コンサルとして採用に携わったことはありましたが、人事をメインで携わる機会はありませんでした。

実は前職の営業マネージャー時代、私が入社した時15名程だった会社が3年で約100名近くに拡大しました。その時に会社がぶち当たった壁が"教育"でした。営業マネージャーとしてその課題をひしひしと感じていた為せめて自分のチームは教育に強くあろうと思いマネジメントや教育に関する勉強を始めました。(この辺りは過去の自己紹介で詳しく記述しているので省略します)

幸いチームメンバーの頑張りで役職者の排出や離職率の低下を実現できたのである時当時の社長に直訴しました。

「人事部を立ち上げさせてください」

キャリアパス、成長、夢の実現など対人支援に興味があった点、自チームで教育に関して成果を上げた点、会社としてこのまま拡大していくなら人事が重要になっていく点など全ての想いをぶつけました。

返答はたった一言。「人事はいらない。」

納得はいきませんでしたが、ある程度想定はしていました。当時の会社は採用基準が「やる気があるかどうか」この1点のみでした。来月から新人が入社してくるとなり自チームへの配属なので採用した社長に何故採用したのか?聞きにいくと決まって「やる気があったから」「頑張ると言ったから」こんな言葉が並びます。

結果として入社したメンバーを育てきれず、離職する。この悪循環が続いていましたが経営判断としてその部分を問題視していなかったのでしょう。

その時はそのまま引き下がり営業マネージャーとして仕事を続けましたが、採用の重要性、教育の重要性が増してくる感覚はずっと持っていました。
少子化、労働人口の減少などの影響から求人広告を出稿すれば簡単に採用できる時代は終わる。零細企業、中小企業は即戦力の確保が難しいので教育力が必要になってくる。そんな理由から人事という仕事の重要性が高まるんじゃないかと考えていました。僕自身が対人支援の仕事をしたいという思いと相まっていつか人事をしたい。そう考えていました。

ここからが本題ですが、2021年4月よりエンジニアの採用人事に携わることになりました。コンサルとしてではなく会社員として。

Rememberを立ち上げ時に感じていたこれからの働き方。フリーランスの増加。プロジェクト単位でのアサインなどが当たり前になってきた現代においてフリーランスから会社員という流れも今後考えられると思います。そんな方々に少しでも参考になればと思い、屋号を持ち、クライアントもいる中で何故会社員になったのかをnoteにしたためたいと思います。

1.どんな会社に入社したのか

株式会社システムデバイステクノロジー (以下SDT)
2006年に創業し、ハードウェアエンジニアのアウトソース事業、美容業界のアウトソース事業をメインとしている会社です。
近年ではIot/AIのビジネス開発を進めたり、OSASプロジェクトという大阪を中心としたIot開発エコシステムの創出を目指したり、ソフトウェア領域のアウトソース事業を立ち上げたり、DX化が叫ばれる我が国において弊社でもDX化への支援なども行っています。

2.どうやって見つけたのか

実は代表の本田さんとはTwitterを通して知り合いました。
2020年10月頃近所で「大阪観業展」というものがあり、そこにSDTが出展するというツイートを見かけました。たまたま予定が空いていたのでどこかの時間で見に行きます!とリプをしたのをきっかけに初対面することに。
その後Twitterのフォロワーさんと本田さんとSDTマネージャーの4人で心斎橋の叙々苑に行くことになりそこで初めてじっくりと話することが出来ました。

主な会話は教育や組織論に関してコーチングをどのように活かしていくか。
最近良くTwitterでコーチング、コーチングという言葉を見かけるが実際どうなの?というような話で盛り上がったことを覚えています。

そこから事務所が近かったこともあり数回事務所に伺ったり、体験コーチングを提供させていただいたりしながら本田さんと会社のことを知っていきました。

3.何故興味を持ったのか

私の歩んできた13年のキャリアにおいてSEの方が皆無で本田さんがSEとの方と深く会話した初めての人でした。勿論全てのSEの人が同じ思考、同じ価値観ではないことは重々承知していますが、お話されている内容、こちらの話に対するリアクション、思考回路全てが新鮮で面白いなと率直に感じました。特に体験コーチングで2回セッションをさせていただきより深い価値観や想いを知り本田さんの悩み、ビジョン、向かいたい未来などの輪郭がぼんやりと見えてきてより興味が湧きました。ただ、まだこの時はまさか自分が入社するとは思っていません。

4.入社を意思決定した瞬間

3月上旬2度目のご飯に行くことになりました。今回は2人。この時もまだ自分が入社するとは夢にも思っていませんでした。たしかこの時SDTでは人事職の採用を始めたと聞いており、その進捗をご飯を食べながら色々と聞いていました。

・何故人事を採用したいのか?(これまで専任はいない)
・人事にどんな役割を求めているのか?
・応募、面接の状況はどんな感じか。

美味しい鉄板焼きを食べながらそんな話をしていたことを覚えています。

人事に関して求めるものを聞けば聞くほど「自分が出来るんじゃないか?」という想いが募ってきました。採用だけではなくコーチング的な関わりでのメンバーの成長、メンタルケアなども課題と聞き、自分が今まで培ったもので役に立てるかもしれないな。強く感じましたが急すぎる為言葉にするかどうか迷いました。

仕事で人事コンサルをしている為通常であれば人事コンサルの提案をするのが普通かもしれません。しかしコーチングを通して本田さんの組織課題を聞いていた私が感じていたのは、SDTの人事には外部コンサルではなく自社組織で運用した方がよさそうという想いでした。

そして本田さんがお手洗いに立ち戻ってきたタイミングで打ち明けます。

「人事職を募集していますが、僕も応募していいですか?」

本田さんもまさかそんな話をされるとは思っていない感じで驚きながら笑っていたのを覚えています。そして次の瞬間質問されました。「それはコンサルとしてですが従業員としてですか?」

私は前述した想いを伝えます。

「従業員としてです。というのも今のSDTに必要な人事はコンサルではなく一従業員として人事業務を遂行しノウハウを蓄積していく人材だと思っています」

ここからは話はトントン拍子で進み入社が決定しました。

ご飯の帰り道こう言われました。「さすがにびっくりしましたが、個人事業主の人をうちの従業員になりませんか?とは言えないので言ってくれて嬉しかったです」

そんな経緯がありながら改めて入社を意思決定した瞬間を考えてみると、単純に「この人の目指す世界を一緒に作りたい」という点と「経営した経験、コンサルの経験、営業の経験。全ての自分の経験を会社に還元できそうな気がする。」この2点を直感的に思ったからです。

自分の価値観として役職にこだわりはありません。(昔はとてもこだわっていた時期はありますが…)大切なのはどの役職で仕事をするかではなく、どこを目指して仕事をするのか。フリーランスが増え、副業が増えていく中で役職の重要性は益々低くなると思っています。昔は何をするかより誰とするかが大切と思っていた時期もありましたが、今は誰とするかも何をするかも大切。だと思っています。

5.個人事業主としての仕事はどうしてるの?

これよく聞かれます。結論からお伝えすると、そのままやらせてもらっています。ただ、エンジニア知識の習得や美容業界の知識の習得、社内ルールのマスターなどやることが増えたのでRememberでの仕事を拡大していけるほど時間はないですが、Rememberの仕事だけしていたらぶつかることのなかった課題にぶつかり新鮮さと楽しさを感じながら仕事をしています。

6.これからどうなりたいの?

これもよく聞かれます(笑)
先ずはエンジニアの採用人事としての知識やスキルを身に着け採用人事における難易度が高いと言われるエンジニア採用人事を極めていきたいと思っています。またコーチとしてのスキルアップを行い、質の高い対人支援の出来る人事になること。最終的には誰しもが自分自身の成長、目指すゴールを目指せる、夢に向かって走る人の信頼できる伴走者になりたいと思っています。

7.最後に

ここまでご覧くださりありがとうございました。
会社間の垣根、職の垣根が益々低くなる現代社会においてパラレルワーク、副業をする人が増えていっています。しかし全ての人が順調とはいきません。私もまだまだ志半ばですが新しい"働く"の在り方を求め挑戦する人のお力に少しでもなれればと思っております。

ただ単に労働力として雇用され続ける時代は終わります。自分の経験を武器に変え自分がありたい姿に少しでも近づけるよう共に頑張っていきましょう。

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