飴ヌ

思い出話とか書いていきます。

飴ヌ

思い出話とか書いていきます。

最近の記事

さよなら、私の青い鳥

X(旧Twitter)のメインアカウントが凍結した。 2024年2月25日19時ごろのことである。 凍結したのは2011年4月に最初のアカウントを開設してから初めてだ。 凍ったのは2代目アカウントだが、初代アカウントと併用して使って来たので付き合いの一番長いものになる。 実に13年近くこのアカウントでやってきた。 私の人生の半分とは言わないが、多くの時間を共にした。 ショックじゃない奴おるか。 こんなん、ショック覚えん奴の方が少ないだろ。 少なくとも私は大ショックだよ。

    • 『ぼくの狂人くん』に寄せて

      ——なんにも知らないままのほうが楽しく生きていける 『ぼくの狂人くん』 いとだ旬太先日届いたこの商業BL漫画のレビューです。 ↓↓↓ というあらすじで、巻かれた帯には 『キメセクでケツ溶かしてやるよ』 『クズ男同士の歪んだ執着愛』 『冷酷非道なイケメン極道×性欲旺盛でチョロ可愛いホスト』 の文言がかわいい字体でポップに踊っている。 表紙の明るい色合いからも、一瞬 「エロエロでポップなハッピーキメキメボーイズラブかも!」 と思えなくもない。 ですが、 表紙に描かれた受け

      • ここじゃないどこか 何者かに成りたい私

        「何者かになりたい」 私が管を巻くときに必ず出てくる言葉だ。 大抵の場合、半分泣いたような笑ったような調子で「私って、どうしたらいいですか?」と言ったあと、二言目にはその言葉が出てくる。 それを言うと必ず問われる。 「何者になりたいの?」 さて、私は何を成して何に成りたいのだろうか。 結論から言うと、「何者か」の具体性はない。 お花屋さんとかスポーツ選手とか、そういう職業名をホイと返せるものではない。 疲れた人がよく「ここじゃないどこかに行きたい」と言うことがある。 それ

        • ファンとプロデューサーの狭間で――アイドルマスターSideMと私

          アイドルマスターSideMがソーシャルゲーム事業から撤退する。 今後はソーシャルゲーム版のアーカイブや8周年ライブの開催など別ラインでのコンテンツ継続を予定しているそうだ。 私は、それを聞いて 「私は、またプロデューサーからファンに戻っていくんだ」 と思った。 ※今日は、アイドルマスターSideMへの気持ちを取り留めなく書きます。特にオチもなく、心情を整理するための記事になります。 私がアイドルマスターSideM、というかアイドルマスターに男のアイドルが存在すると知った

        さよなら、私の青い鳥

          髭とぶどう(五年ぶりに弟と会話した話)

          五年ぶりに弟と話したので、 その時の会話と気持ちを私小説のかたちで残します。 (あんた、そういうところが弟に嫌われた一因じゃないのか) 【髭とぶどう】 「久しぶりー」  五年ぶりに聞いた弟の声は相変わらずけだるげだった。  言葉の端っこが間延びして、玄関に落っこちる。  私は目に見えないそれを追いかけるように玄関の床に視線を落とした。 「久しぶり、」 「おじゃましまーす」  視線を下にやった私にかまうことなく、弟は靴を脱いで部屋にあがっていった。  まるでお客さんみたいに

          髭とぶどう(五年ぶりに弟と会話した話)

          知りすぎてるナンパ(実話怪談)

          ナンパされたことがある。 別に、その一回だけってことはないのだが、忘れられないナンパがある。 その日、私は新宿にいた。始発の時間だった。 飲み屋で遊んでいたら電車を逃して始発まで待ったので、へろへろだった。 眠気でため息をつきながら改札まで来た時だ。 私よりもフラフラしている男が近づいてきた。 痩せていて、生気のない男の人だった。 不気味だな……と思って避けようとしたら、その男は話しかけてきた。 「ねぇ、忘れちゃったの?」 ゾッとするような声をしていたのを覚えている。 ただ

          知りすぎてるナンパ(実話怪談)

          とおりゃんせの十字路(実話怪談)

          怪談体験がそこそこにある。 そこにあるはずのないものいないはずのものを見たり、妙な声を聞いたり。 それが幻覚幻聴の類なのかは私にはわからない。 ただ、私が実際に体験したことなのだ。 それだけは確かだ。確かなはずだ。 小学生の時通っていた習い事の教室は電車で十五分ほど先の市街地にあった。 最寄り駅から歩いてさらに十五分。 子どもの足だったから、今なら十分もかからないだろう。 その短い間に信号は四つあった。 うち一つが大きな十字路になっていて、渡りきる時間を確保するためか信号待

          とおりゃんせの十字路(実話怪談)

          恐怖!「月ノ美兎」に嫉妬する女

          私は今、虚無である。 というと少しかかっこいいような気もするのだが、要するにスランプだ。 何も書けないし、何も思いつかないし、味気ない日々を送っている。 何も生産しなければ数字として見える成果が伴わないのは当たり前で、余計に何もする気が起きず日々腐っているというわけである。 そんな中、フォロワーにオススメされたものがある。 「月ノ美兎」 にじさんじ所属の人気バーチャルYouTuberだ。 黒髪ロングに制服、委員長キャラらしい。 そして、 虫を食べシーシャを吸い発言がイカれ

          恐怖!「月ノ美兎」に嫉妬する女

          ノンストップライティングのすゝめ

          同人イベントで頒布する同人誌のネタ出しに困っていたところ、 フォロワーから 「ノンストップライティングしてみたらどうですか?」 との提案をもらった。 聞きなじみのない横文字である。 最近の人間、横文字使いすぎじゃないですか? 無休憩筆記とでも言わんかい。 フォロワー曰く、 ・10分、15分など時間を決めて考えていることを書き出してみる ・内容はとりとめのないものでよく、突拍子もなく話題が変わっても構わない ・誤字脱字は気にしない という簡単なルールでとにかく制限時間中文字を

          ノンストップライティングのすゝめ

          風呂(実話怪談)

          風呂が嫌いである。 若い娘にあるまじきことであるが、嫌いなのものはしょうがない。 別に猫のように体が濡れるのが嫌だとかそういうわけではないのだ。 ただ、温泉は好きだ。特に露天風呂は。 視界を遮る天井の無い屋外の風呂に浸かるのは、ジッとしていても退屈しないし、それに「安心だ」と思う。 つまりに、私にとって内風呂は「安全」に程遠いから嫌いなのだ。 特に自宅の風呂は。 私も以前はそれほど強固な風呂嫌いではなかった。 何かに理由をつけて入浴を拒んだり、烏の行水もかくやという早さで出

          風呂(実話怪談)

          部屋の隅(実話怪談)

          私は四人家族だった。 父、母、私、弟。それに足して猫二匹。 ごく平均的な核家族である。教科書に載る手本のような。 だが、私にはごくまれに家の中に知らない家族を見ていたようである。 小さい頃住んでいた家は二階建ての一軒家。 ひとつ前の『風呂』の話でも語った、バリアフリー済みの家だ。 その家の、階段に近い角部屋はドアストッパーがつけられいつも少し開けられていた。 閉められているのを見たことはなかったと思う。 階段を使うたびにその部屋を隙間から覗くことになるのだが、幼稚園にあがっ

          部屋の隅(実話怪談)

          アルバイトを買った話

          アルバイト(独)Arbeit ①仕事。労働。 ②学問上の労作。著作。 ③学生などの内職。バイト。 (講談社「和英併用 現代実用辞典」) 意味の通り、多くの学生が経験する小遣いないし学費稼ぎのアルバイト。 今回は私の初アルバイトとアルバイト先の狂った店長についてお話したい。 私が初めてアルバイトをしたのは大学1年生になりたて、まだ雪のとけきらない春。 わりに遅咲きなデビューだが、別段高校時代金策に困っていなかったわけではない。 家は貧乏だしお小遣い制度はないし親戚もほとんど

          アルバイトを買った話

          コンドームの別に正しくない使い方

          昨今、BL小説にもセーフセックスを!性病予防の正しい知識を持とう!という向きがある。 賛同するも、知ったこっちゃあるか俺は二次元BLファンタジーで無責任中出しするぞ!と思うも自由ですが、セーフセックスと言えばコンドームですよね。 コンドーム。 それとの出会いは忘れもしない中学1年生の夏。 小中学生の間ではしばしば科学的根拠ゼロの突拍子もないおまじないが流行るものである。 「コンドームをお財布に入れてるとお金が貯まる」 これもそのひとつだろう。 コンドームは瞬く間に学校中に広

          コンドームの別に正しくない使い方

          限界腐女子、大人のオモチャを買い込む

          大人のオモチャ、買ったことありますか。 私はあります。 昨今は女性の自慰行為をケアとかセルフプレジャーとかソフトに呼んで解放していく向きがあり、女性がそういった商品を買うのもそんなに隠すことでもなくなってきたのではないでしょうか? とはいえ大っぴらに買ったぞ!と喧伝して回る必要もないものですが。 なぜなら大人のオモチャ=ちょっとエッチな使い方♡というのが当然だからであります。 しかし、私は大人のオモチャをあれこれ買ってきましたが、いまだ本来の使い方をしたことがマジでありま

          限界腐女子、大人のオモチャを買い込む