私の習慣を変えてくれたプロダクト
ずぼら人間の私
何を隠そうずぼらです。脱いだ服をソファの上に積み重ねていく、コンタクトレンズの保存液の蓋は開きっぱなし。
そういうタイプです。
今それらをしないのは、息子に「脱いだ服はすぐハンガーにかける!」「蓋は開けたら閉める!」と言っている手前、自分もやらなければいけないからにすぎません。
自転車メーカーに勤めているのに、気づくと空気を入れるのを忘れています・・・。「あれ?最近乗り心地があんまりよくないな・・・。そういえば前に空気入れたのいつだっけ?」となってようやく空気を入れる始末。
お客様には2週間に1度を目安にいれてくださいねとお伝えしているのに、風のように過ぎ去る日々に気を抜いていると前回がもはやいつかわからない。そんなわけで最近は、会社へ行くと同僚が折を見て「空気入れ大丈夫ですか?」と声をかけてくれるようになりました。(ありがたい)
きっかけはバルミューダのThe Toaster
そんな私が、自分の変化に気づいたきっかけはバルミューダのトースターでした。3年前に購入したこちら、毎朝美味しいトーストを作ってくれています。
ふと気づくと、約2週間に1度のペースで、分解して中のパーツを洗い、外側を一通り濡れ布巾で拭いてきれいに掃除するのが習慣化していました。習慣に気づいたのは購入から2年経った頃です。ちなみにこれ以前に使っていたトースターは、1年に1度くらいしか掃除したことはありませんでした・・・。
あれ?そういえばこれいつからだっけ?私にしてはまめだな・・・。
よくよく思い返してみると、最初から「よし!今度は綺麗に大事に使おう!だから定期的に掃除をしよう」と思っていたわけではないのです。使い出して一月くらい経った頃に「ちょっと汚れが気になるな・・・掃除したいな、あれ!?全部簡単に外せるじゃん」となって、そこから気軽に分解して掃除できるんだとわかりました。ちなみに取扱説明書は読んでいません。
そうして定期的に掃除することが自然と続いていたようです。
もう一つのきっかけ、イケウチオーガニックのタオルケット
ちょうどバルミューダのトースターを自分が掃除していたことに気づいた頃、もう一つこれも前はやっていなかったな・・・ということに気づきました。
それは朝起きた後のベットメイキングです。
それまではずっと起きてからそのまま。掛け布団やタオルケットはぐちゃぐちゃ。さながら抜け殻のようなお布団たちが、マットレスの上に佇んでいる状態でした。
それが気づけば、私、畳んでいる・・・!!!(気づいた時に驚きと共に思わず写真を撮りました)
この頃は自分の変化に驚きつつ、でも今は夏でタオルケット1枚だから畳むのも楽チンだし、冬になったらこうはいかないだろうなと思っていました。(何故か他人事)
なのに、今もそれが続いています。
昨年5月に結婚10周年の記念の品として、イケウチオーガニックのタオルケットを購入したときには「気持ちいい!嬉しい!!」という感想はあっても、「大事に扱って、メンテナンスも頑張るぞ!」というような気合を入れてはいませんでした。
だから正直なところ、最初はその前同様、抜け殻状態でタオルケットは畳んでいなかったんです・・・。
購入から2ヶ月ほど経った頃になぜか綺麗に畳みたくなり、やってみたらなかなか気持ちが良いことに気づき、自然と続けるようになって今にいたります。
整っているのって、気持ちがいいんです。
なぜ自分の行動が変化したのか、よくわかりません。無理やり分析するなら、タオルケットを使う気持ち良さや嬉しさと、使っていない時にタオルケットが目に入る状態で感じる自分の心地よさを揃えたいと思ったのかもしれません。
結果的にプロダクトが自分を変化させてくれた
この2つの変化に気づいた時、すごく嬉しくなりました。自分が良い方向へ少しだけ変われたことに。
私は自分がズボラであることを認めてはいますが、コンプレックスでないわけではありません。本当はもっとちゃんとしたいし、いつでもどこでも綺麗な状態にできてたらいいのになぁ・・・という願望はあります。でも悲しいことに、無理して頑張ってまではやる気はないんです。
だから全く気合を入れずなくとも、気づいたらプロダクトが自分の習慣を変えてくれたことに驚きました。そんなことってってあるんだ!と。
トースターなら、クロワッサンやフランスパンのリベイクが感動的に美味しくて、その結果それらのパンが食卓に上る機会が増えた。
タオルケットなら、包まれる瞬間が本当に心地よくて、その日の疲れが吸い込まれていくような気持ちで毎晩眠りにつける。
そういうプロダクト本来の方向性での変化も、もちろんありました。でもトースターの手入れが習慣化する、ベットメイキングが習慣化するというのはそこから少し離れたところにある。同心円状で考えると、やや外側の円というか。
新しいプロダクトが生活の中に入ってくるというのは、そういう形でユーザーの暮らしや習慣に影響する可能性があるんだ・・・というのも発見でした。
よいプロダクトの力はすごい。
こういう出会いや発見が楽しいから、買い物するのが好きなんだよなぁ。
そういえば自分にとっては、自転車も習慣を変えてくれたプロダクトの一つだったなぁ。そんな自転車の楽しさって何?を考えている同僚のインタビューもせっかくだから紹介しちゃおう。
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