HSP 繊細さんな私を変えたゴミ拾い
ゴミ拾いを始めたのは昨年2022年の秋。
その年の夏に愛犬ジェイクが、息子の肌着のTシャツを1/3ほど食べてしまい、開腹して取り出す大手術をした。
ジェイクは2011年生まれのシニア犬。見た目は白髪が生えてきたりと衰えが感じられるが、やんちゃっぷりは子どもの頃と変わらない。
食べてほしくないティッシュやタオル、台布巾が大好きで、注意をしていても、「あっ!」と落とした途端に飛んできてくわえる。その瞬発力は衰えていない。
大手術後、今まで以上にジェイクが食べてはいけない物を口にしないように気を付けていた。 散歩の時も気を張って、落ちているものに注意しながら歩いた。
落ちているゴミでダントツに多いのがタバコの吸い殻。 さすがにタバコの吸い殻には見向きもしない。
次に多いのが不織布マスクやティシュ。
ティッシュくらいなら食べてもウンチと一緒に出てくるので、家ではそんなに問題ないのだが、道端に落ちているゴミは誰が何に使ったか分からない。
「何でこんなところに捨てるのよ!」
とイラっとすると同時に、このゴミをこのまま放置したら、私も捨てている人と大して変わらないなと思ったのだ。
次の日からキャンプ用のトングを持って散歩に出るようにした。
意気揚々と出て行ったものの、人目が気になって仕方がない。 ゴミを拾っている姿を見られたくなくて、人が通り過ぎてから拾った。悪い事をしている訳ではないのにコソコソと。
一目を気にしながらも、子どもたちが通った小学校を一周する約30分のお散歩コースで、タバコの吸いがらやコンビニのおにぎりやサンドウィッチの袋など、結構拾えた。
「私の目的はあくまでの犬の散歩、ゴミ拾いはついで」
と心の中で言い訳をしながら、缶やペットボトルなどスルーしたものもある。
1週間ほど経つと、朝 散歩に行くのを楽しみにしている自分に気付いた。その頃からはもう人目も気にせず、淡々と拾えるようになった。
「気持ちいい」
ご近所さん、ママ友にゴミを拾っている姿を見られても平気。 ママに手を引かれて保育園に向かう子どもに
「あの人ゴミを拾ってる」
と言われても大丈夫。
ニコっと微笑むまではまだいかないが…
HSP 繊細さんは、そうでない人が気付かない、あるいは気にしないような小さな事に敏感に反応する。 人の感情や場の雰囲気、環境、光や音に敏感なのだ。
だからこそ! 私はゴミ拾いが楽しく思えたのだと思う。
なぜなら、HSPではない人にとっては、多少ゴミが落ちていても日常の風景だと思って、ゴミが落ちていることにすら気が付かないかもしれない。
HSP である私は、ゴミ拾いをするようになってから、ますますゴミが目に付くようになった。
例えば部屋に掃除機をかけると、かける前よりもスッキリと部屋が広く明るくなったように感じる。 毎日掃除機をかけていても、やはり掃除機をかける前と後とでは空気が変わる。
ゴミ拾いも同じで、私がゴミを拾って歩いた道はスッキリと明るく気持ちよく見える。
HSP 繊細さんはこの「気持ちいい」という感覚、小さな悦びも敏感に感じるので、明日も、明後日もゴミ拾いが続けられるのだ。
もちろん、HSPではない方もこの気持ちよさは十分感じると思う。
また、HSP繊細さんは自分に自信が持てなかったり、自己肯定感が低い人が多いように思う。
少し前の私は、 自己肯定感が低いとは自分に自信が持てないことだと思っていた。どうやら自己肯定感とは自分のことが好きか嫌いからしい。
この自信があるなしと、自分が好き嫌いとは似て非なるもの。例えば、いろいろと出来ないことが多くて、人見知りで、陰キャラな私が好き ならば自己肯定感が高いとなる。
そうゆう意味では、私は人がやりたがらない、ゴミ拾いができる私が好きだから自己肯定感が高いとなるわけだ。
しかも、ゴミ拾いは自分の為でもあり、その道を通る皆の為にもなっている。
徳を積んでいるわけだ。
もし、神様とか大いなる存在がいるとしたら、ごみを拾っている私を悪いようにはしないだろうと、変な自信も湧いてくるのだ。
愛犬ジェイクがゴミを食べないように始めたゴミ拾い
そのゴミ拾いはわずか1週間足らずで、何十年も悩んでいた自己肯定感の低さを爆上げしてくれたのだ。
ジェイク、まだもう少し私のゴミ拾いに付き合っておくれ。
※HSP (Highly Sensitive Person)
※繊維さん HSP 専門カウンセラー武田友紀さんの著書の中で敏感すぎる人を親しみを込めて繊細さんと読んでいます。
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