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【ネタバレなし感想】超探偵事件簿 レインコード感想

ダンガンロンパを手掛けた方たちが作った完全新作とのことで、発売前から期待に胸膨らませ、発売日の0時から早速プレイしてみた。
プレイ時間は、サブクエストなども含めて55時間ほど。
なかなかのボリューム感だったが、終わってみればあっという間で、毎日ワクワクしながら起動していた日々が懐かしい。DLCの販売が決まっていてよかった。

イラストが美しい

前提として、
レインコードは、ダークファンタジー推理アクションという、アクションつきの推理アドベンチャーゲームだ。
事件があり、捜査パートを経て解決パートへ向かう。
これは基本的な推理アドベンチャーと一緒だが、レインコードの場合はこの基本に、アクション要素がプラスされている。ダンガンロンパをプレイした人なら、想像つくだろう。

様々なアクション要素つきでお得

感想その1:自由に歩けるマップについて
舞台は、雨が降り続ける街、カナイ区。
主人公であるユーマを操作するプレイヤーは、いくつかの地区で構成されるなかなかに広いこの街を、自由に歩き回ることができる。
カナイ区を自由に歩き回れることは発売前から知っていたのだが、このカナイ区が想像以上に広い。構造もかなり入り組んでいる。方向音痴である私は最後までマップに頼りきりだったのだが、それくらい街の作り込みがすごい。街の丁寧な作りのおかげで適当に歩き回って街の人の話を聞くだけでも楽しくて、それだけでかなりの時間を使ったと思う。
章が進んでいくごとに行ける場所が広がるのだが、目的地などは都度マップに表示してくれるので、どこに行けばいいか分からないといったことにはならない。

聞き込みが探偵っぽくて楽しい

感想その2:キャラクターについて
これはもう、ダンガンロンパをプレイしたことのある人なら想像できるかもしれないが、とにかく個性的で魅力的なキャラクターでいっぱいだ。
一癖も二癖もありもながらも、憎めないキャラクターたち。
設定的には現実と遠く離れているのに、なぜか存在を身近にも感じてしまうような不思議な魅力を持っている。
個人的に好きなのは死神ちゃん。特にふわふわフォルムが可愛くて大好きだ。土下座と指さしポーズがお気に入り。

今回は超探偵といって、探偵特殊能力(ダンガンロンパで言えば超高校級の才能のような、探偵ごとに持っている様々な能力)を持った探偵たちと捜査を共にするのだが、それぞれの探偵がどんな能力を持っているのかも楽しみの一つ。
そして、その能力が捜査にどう役立つか。これが、私が今回レインコードで最も楽しかったところだ。

キャラクターがみんな濃い。どのキャラも好きになれる魅力がある

感想その3:謎迷宮について
いわゆる解決パート。
私は機器の性能等については全く知識もないので分からないが、この派手な演出がSwitchでフリーズせずに見られるのはすごいと思った。
独特な色使い、歩いているだけで景色が変わっていく道、展開が進むたびに訪れる現実とリンクした謎と演出。
迷宮内にいる間は、解くべき謎が次々と現れては主人公(プレイヤー)を襲ってくるため、息つく暇がない。怒涛の展開が続く。
しかし、その疾走感が解決に至った時にマラソンを走った後のような気持ちよさをもたらしてくれる。
なので、この謎迷宮パートは、ぜひ時間をとって一気にクリアすることをおすすめしたい。

疾走感がすごい。達成感もすごい

感想その4:その他
個人的に気になったことをいくつか。
①BGMや小ネタについて
ダンガンロンパをプレイしたことのある人なら、きっとテンションが上がる小ネタがちょいちょい仕込まれているので、それを探してみるのも楽しい。
そしてBGM。ダンガンロンパシリーズを彷彿させる曲がいくつかあって、新作なのにどこか懐かしい気持ちになったりもした。これからプレイする人は、その辺を意識してみるのもいいかもしれない。

②サブクエストについて
本編とは別にサブクエストがあるのだが、これが結構楽しい。
移動が面倒なものもあるが、カナイ区に住んでいる人たちの生の声やダイレクトに感じる彼らの生活感が、カナイ区がどんな場所なのかをより深く教えてくれるので、ぜひ飛ばさずにやってみてほしい。
感想その1にも書いたように、サブクエストもどこに行けばいいかマップを見ればすぐに分かるので、基本迷うことはない。

彼らは単なるモブではなく、それぞれがカナイ区の住民の一人なのだ

③ロード間のtipsについて
広いマップなのでロードも結構多いのだが、このロードしてる間に読めるtips? 小ネタ? がとても面白かった。
本編では解説されないカナイ区の世界観やキャラクターのちょっとした情報などが沢山書かれているので、個人的にはロードの時間はあまり苦痛に感じなかった。

④推理デスマッチについて
ダンガンロンパのノンストップ議論に似た雰囲気だが、よりアクション要素が強くなった印象。普段アクションをあまりプレイしない私には結構難しかったが、逆に新鮮で楽しかった。とはいえ、高スコアを狙わなければそんなに苦労することはないと思う。ちなみに私は、高スコアを狙ってめちゃくちゃダメージを受けるタイプだ。
難易度はセットできるスキルで調整できるので、本当にアクションや推理が苦手な人でもクリアできるようになっている。逆に難易度をあげたい人は、セットするスキルを減らせばいい。
このように、自分の好きな傾向で難易度調整できるのが個人的にかなりよかった。

⑤記憶の断片について
私がレインコードをクリアして、唯一後悔したのがこれだ。
後悔というと大袈裟だが、何の情報もなく初見プレイできるのは人生でただ一度のみなので、必要以上にこだわってしまう。

背景とマッチしすぎてスルーしがちだが、探すとちゃんとある

各話で上記のアイテムを見つけると、超探偵との思い出ストーリーを見られるようになるのだが、個人的にこれは最後に一気見するよりも、開いたストーリーは随時見ていった方がいいと思った。
先の展開をネタバレされるということは一切なく、探偵との関係性も本編と横並びなので、本編各章のアフター、もしくはサブストーリー的な立ち位置で楽しめる。
その章でしか見つけられない像もあるので後から回収してクリア後に読む人も多いだろうし、そもそもクリア後に一気読みしても楽しめるのはもちろんだが、本当に個人的な意見として、これは随時読んでいた方がもっとキャラクターに感情移入できたかもしれないと思った。
まあ、これは意見が別れると思うので、あくまで個人的な好みの話だが。

まとめ
一つ一つの要素をあげていって語りだしたらきりがない。
私個人の考えとして、推理アドベンチャーゲームはあまり情報を入れずにプレイした方が面白いと思っているので、ストーリーについては基本的に触れない。何章まであるかも書かない。とにかく、めちゃくちゃ面白かったという一言だ。
しかも今日からDLCが毎月発売されるので、楽しみがつきない。それらを一通りプレイしてから本編をもう一度プレイしてみると、また新たな発見があるかもしれない。
私はアドベンチャーゲームは最低二週する派で、真相を知ってから二週目をニヤニヤしながらプレイするのも楽しみの一つだ。
つまり、レインコードの楽しさは、まだまだ終わらない。
未プレイの人も、この機会にぜひ!
暑いこの夏、雨の降るカナイ区で涼もう!

そして最後に、スパイク・チュンソフトさん、楽しいゲームをありがとうございました。

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