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レオナルド・ディカプリオ出演映画 5選

レオナルド・ディカプリオ

アメリカ合衆国の俳優、映画プロデューサー、脚本家、環境活動家。
主な作品に、『タイタニック』、『インセプション』、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』などがある。


レオナルド・ディカプリオ

[生年月日]
1974年11月11日(48歳)

[出身]
アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス

[身長]
183cm

[出演映画(邦題)]
1991 : 『クリッター3』
1992 : 『ボディヒート』
1993 : 『ボーイズ・ライフ』、『ギルバート・グレイプ』
1995 : 『百一夜』、『クイック&デッド』、『バスケットボール・ダイアリーズ』、『太陽と月に背いて』
1996 : 『ロミオ+ジュリエット』、『マイ・ルーム』
1997 : 『タイタニック』
1998 : 『仮面の男』、『セレブリティ』
2000 : 『ザ・ビーチ』、『あのころ僕らは』
2002 : 『ギャング・オブ・ニューヨーク』、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』
2004 : 『アビエイター』
2006 : 『ディパーテッド』、『ブラッド・ダイヤモンド』
2007 : 『The 11th Hour』
2008 : 『ワールド・オブ・ライズ』、『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』
2010 : 『シャッターアイランド』、『インセプション』
2011 : 『J・エドガー』
2012 : 『ジャンゴ 繋がれざる者』
2013 : 『華麗なるギャツビー』、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
2015 : 『レヴェナント 蘇りし者』
2016 : 『地球が壊れる前に』
2019 : 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
2021 : 『ドント・ルック・アップ』
2022 : 『キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン』

[略歴]
 幼い頃から人真似をして周りを笑わせることが大好きだったことと、義兄がテレビコマーシャルで多くの収入を得ていたことに対する憧れがあって、俳優になることを志す。
 10歳ごろからオーディションを受け始めるも、悉く不合格で、本名の改名を打診されるなど、不遇の時期が続いた。
 14歳で初めてテレビコマーシャルに出演したディカプリオは、連続ドラマにも出演し、コメディドラマ『愉快なシーバー家』でプチブレイクする。
 その後、『ギルバート・グレイプ』、『ロミオ+ジュリエット』で演技力と美しい容姿が高く評価されるようになると、1997年に公開された『タイタニック』の伝説的ヒットにより、全世界に「レオマニア」ブームを起こした。
 日本でも「レオ様」の愛称で親しまれるようになったディカプリオは、1990年代のセックスシンボルとして、「世界で最も検索された人物」となるなど、爆発的に知名度を広める。
 その後も、マーティン・スコセッシ、クリストファー・ノーラン、クリント・イーストウッド、クエンティン・タランティーノなど、数多くの有名監督作品に出演し、役者として確固たる地位を確立した彼は、2015年、『レヴェナント:蘇りし者』で悲願のアカデミー主演男優賞を受賞した。

[人物]
・本名のレオナルドは、レオナルド・ダ・ヴィンチに由来する。

・子供時代は、自身でも「大変なガキだった」と振り返るほどやんちゃで、スタジオを走り回って番組を降板させられたことがある。

・モデル好きとして知られており、過去に多くのスーパーモデルと交際している。結婚はしていない。

・大のサッカーファン。2010、2014年のワールドカップを現地で観戦していたことが話題となった。

・環境活動家として、環境保護団体やエコ企業へ多額の寄付&投資を行っている。

・親交の深い俳優は、トビー・マグワイア、ルーカス・ハース、ケイト・ウィンスレットなど。





 先月、19歳のモデルと交際しているという報道で、かつての「レオ様」(現在48歳)が炎上していました。

 レオナルド・ディカプリオといえば、世界的スターであるとともに、数々の浮き名が立つプレイボーイとしても知られています。
 これまで度々若いモデルとの噂を報道されてきたディカプリオですが、今回の“29歳差”という年の差に、世間はかなりの違和感を覚えたらしく、「気持ち悪い」「誰か彼を止めてくれ」「彼が気候変動を心配しているのは、恋人たちにより良い未来を残したいからだ」などの散々な言われようでした。
 ただ、本人はこの交際報道を強く否定しており、「全く真実ではない」と、怒りを爆発させています。
 毎分ゴシップが飛び交うニューヨークにおいて、今回の報道がどのくらい信頼できるものなのかはわかりませんが、50歳近い彼の男性的魅力が未だに落ちていないことは、間違いありません。
「彼がどこかに出かければ、必ず誰かと付き合っていると噂される」のです。


         ***


 さて、今回はそんな恋多きスター「レオナルド・ディカプリオ」が出演する映画のうち、個人的に好きな作品を5つ選んでみました。
 いつも通り、完全な独断です。ご了承を。







① ギルバート・グレイプ


 『ギルバート・グレイプ』(What’s eating GILBERT GRAPE)は、1993年に公開されたアメリカ映画です。

 ピーター・ヘッジズの同名小説が、『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』『僕のワンダフル・ライフ』などを製作したラッセ・ハルストレム監督によって映画化されました。
 完成度の高いヒューマンドラマは公開後すぐに話題となり、『ギルバート・グレイプ』は、その年の“最も心を打つ映画”に選ばれています。

 若かりし頃のジョニー・デップとディカプリオが見られることでも有名な本作。
 2人の圧倒的な演技力とビジュアルは、公開から30年を経とうとしている今でも全く色褪せておらず、思わず感心してしまいます。特にジョニー・デップのかっこよさはやばい。語彙力を失うくらいやばい。

 当時19歳のディカプリオは、知的障害を持つ青年の役を見事に演じきり、この作品でアカデミー賞にノミネートされました。
 アメリカで芽吹き出していた巨大な才能が、満を持して世界に見つかったのです。

 おそらく、この作品で初めてディカプリオを知った人は、彼が本当にハンディキャップを持つ俳優なのだと思ったことでしょう。
 それくらいディカプリオの演技はリアルで、想像を遥かに超える表現力を発揮していました。


 『ギルバート・グレイプ』には、アメリカの雄大な自然とともに、ストーリーを重厚にするメタファーが数多く登場します。

 特に本作において最も重要だと思われるのが、カマキリの話です。
 序盤でルイスが語った、「交尾が終わるとメスはオスを食べてしまう」というカマキリの生態は、カーヴァー夫妻の結末や、グレイプ家の過去など、ギルバートに近い人間関係と重なる部分があります。
 原題の『What’s eating GILBERT GRAPE』(何がギルバート・グレイプを悩ませる?)が意味するものが何なのかについては様々な考えがあると思いますが、カマキリの話が示唆することと全くの無関係ではないはずです。

 とにかく、自由と責任の間で葛藤する若かりしジョニー・デップの姿を目にすることができるだけでも、映画『ギルバート・グレイプ』は鑑賞する価値があると思います。






② タイタニック


 『タイタニック』(TITANIC)は、1997年に公開されたアメリカのロマンス映画です。

 ジェームズ・キャメロンが製作したこの超大作は、同じくキャメロン作品の『アバター』に抜かれるまで、当時の世界最高興行収入(21.9億ドル)を記録しました。

 この作品に対するキャメロン監督のこだわりは凄まじく、160日かかった過酷な撮影では、多くのキャストが風邪やインフルエンザ、腎臓の感染病などに罹り、怒ったスタッフが薬物を盛るという事件まで起きてしまいます。
 一切の妥協を許さないキャメロンは、「ハリウッドで最も怖い男」という確固たる名声を築き上げたのでした。

 彼は特に、史実の忠実な再現に対して徹底したこだわりをみせました。
 2億ドル(上映時間1分あたり100万ドル強の計算)もの大金をかけた「タイタニック号沈没事件」の再現は、一部史実に沿わないエピソードや時代錯誤があるものの、莫大な制作費を投じた甲斐あって、非常に高い評価を得ています。

 ちなみに、現代のシーンとエンドロールを除いた“2時間40分”という時間は、実際にタイタニック号が氷山に衝突してから沈没するまでの時間と同じです。


 当時23歳のディカプリオは、この作品で一躍その名を轟かせました。

 もはや作品を離れて一人歩きしている↑のシーン。纏わりつくしがらみからの解放を象徴するこのカットがここまで有名になったのは、ジャックとローズを演じたディカプリオ&ウィンスレットの力が大きいと思います。

 キャメロンが描いた壮大なラブロマンスは、2人の熱演によって、歴史に残る傑作となりました。
 彼らの演技は見るものの同情を誘い、あるいは圧倒します。笑ってほしい時に笑ってくれるし、キスしてほしい時にキスしてくれる。そして時々、キュンとする裏切りにあう。3時間越えの上映時間をあっという間に感じてしまうほど、深く激しく、感情移入してしまうのです。

 先月、「ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター」と称して、2週間ほど、『タイタニック』が映画館で上映されていました。
 本作は上映権の都合などにより再上映が難しく、今回の機会はとても貴重だといえます。

 私も映画館で『タイタニック』を見たくて見たくて仕方がなかったのですが、どうしても都合が悪く、見に行くことができませんでした...。次に上映されるのはいつなんでしょうか...。10年後?25年後?...ちっちゃい映画館でいいからまた再上映してほしい...。






③ キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン


 『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(catch me if you can)は、2002年に公開されたアメリカ映画です。

 フランク・W・アバグネイル・Jrの自伝小説『世界をだました男』を、スティーブン・スピルバーグ監督が、主演にディカプリオとトム・ハンクスを迎えて映画化しました。

 「天才詐欺師」と言われたアバグネイル(ディカプリオ)と、FBI捜査官カール(トム・ハンクス)の、「Catch me if you can」(鬼さんこちら手のなる方へ)的やり合いを痛快に描いた本作。
 スピルバーグはお得意のSF要素を入れず、人間味溢れるヒューマンドラマを生み出す事へ全力を注ぎました。

 追う者と追われる者。2人の関係性が次第に変化していく様は、彼らの見事な演技力も相まって、圧倒的な見ごたえがあります。


 ディカプリオは本作において、パイロットや医者になりすまして小切手詐欺を働く、天才青年詐欺師フランクを演じました。

 フランクは、詐欺師という言葉からイメージするような悪意に塗れた胡散臭い奴ではなく、大それた考えと実行能力を兼ね備えた、見ていて爽快な青年として描かれています。

 『タイタニック』以後、美青年の象徴というイメージが浸透していた「レオ様」。

 美青年というと、中性的で儚い美男子を想像しがちですが、彼は決してそういったタイプではなく、溢れんばかりの野心と愛嬌を持った、粗野で胆力のある美男子といった印象です。
 これは『タイタニック』にも『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』にも言える事ですが、ディカプリオが持つ本来のパーソナリティが男らしく荒っぽいため、彼の感じる孤独や渇望が、痛いほど伝わってくるのだと思います。

 ちなみに、本作でディカプリオが演じた天才詐欺師「アバグネイル」は、“彼を逮捕する警官の1人”としてカメオ出演しています。何とも粋で皮肉の効いた演出です。






④ シャッターアイランド


 『シャッターアイランド』(Shutter Island)は、2010年に公開されたアメリカ映画です。

 デニス・ルヘインによる同名のミステリー小説が、マーティン・スコセッシ監督の手によって映画化されました。
 スコセッシとディカプリオがタッグを組むのは、この映画で4度目となります。

 本作は、いわゆる大どんでん返し系の、“ネタバレ厳禁”映画です。

 「衝撃のラスト」という触れ込みで宣伝された『シャッターアイランド』には、まさしくその衝撃に導くような演出や伏線が、周到に張り巡らされています。
 上映前には予め、「この映画のラストはまだ見ていない人には決して話さないでください」「登場人物の目線や仕草にも注目しましょう」という旨のテロップが入るなど、かなり特殊な作品であると言えましょう。

 原題の『Shutter Island』も実はアナグラムで、並び替えると「Truths and Lies」(真実と嘘)になります。お気づきでしたか?


 本作においてディカプリオは、ボストン港の孤島にある精神病院を訪れた連邦捜査官「テディ」を演じています。
 同じく連邦捜査官のチャック(マーク・ラファロ)と共に強制収容されている精神異常犯罪者たちを取り調べていき、不可解なメッセージやおかしな現象に気づいた彼らは、島に謎が多すぎることへ不信感を募らせていくのですが...。

 本作の特徴である、“初めから終わりまで不穏な雰囲気が続く”というのは、スコセッシ監督の演出や不気味な音楽によるところも大きいのですが、何よりディカプリオの危なっかしくて狂気的な演技が、その落ち着かない雰囲気を助長していたと思います。

 年をとったディカプリオは、甘いロマンス映画よりも、血腥い薬中映画に出演することが多くなりました。
 元々憑依的な演技スタイルである彼は、ブチギレたりガンギまったりするシーンで圧倒的な表現力を発揮し、すっかりイカれキャラのイメージが定着しています。かつての「レオ様」からは全く想像できなかった変化です。







⑤ ウルフ・オブ・ウォールストリート


 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(The Wolf of Wall Street)は、2013年に公開されたアメリカ映画です。

 ディカプリオとタッグを組んだのはお馴染みのマーティン・スコセッシ監督で、ジョーダン・ベルフォートの回記録を映画化し、「貯金ゼロから年収49億円 ヤバすぎる人生へ、ようこそ。」というキャッチコピーと共に上映されました。

 ウォール街の「株式仲買人」とその世界を描いた本作。
 終始“Fワード”が飛び交い、各々の感情と欲望を激しく爆発させる光景は、私が勝手に想像していた「株取引=お堅い」というイメージとはかけ離れていました。

 常に衝撃的な映像が流れているこの映画ですが、その中でも電話でクズ株を売りつけるシーンは印象的です。
 ガチャンと受話器を置いた瞬間に湧き上がるフロアと歓喜の“悪態”は、見ているこちら側も無条件で興奮してしまいます。

 ちなみに、株の世界は本当にこんな荒っぽいのかなと、某証券会社で働く父を持つ友人に尋ねてみたところ、詳しくは言えませんが、結構びっくりするような情報を聞くことができました。正直この世界で働きたいとは思いませんが、興味深い仕事であることは間違いないです。


 「ウルフ」と呼ばれるジョーダン・ベルフォートを演じたディカプリオは、その貫禄とカリスマ性を見事に発揮し、本作を“イカれた傑作”へと仕立て上げました。

 「レオ様」から次のステージへ進んだ後のディカプリオは、感情を抑えつける演技と、欲望を解放する演技に凄みが増したような気がします。
 『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でも、見る人に爆弾のような危なっかしい印象を植え付けました。

 映画を見終わり、改めてこれが実話を元にした話であることを考えると、本物のベルフォートがいかにぶっ飛んでいて魅力的な人物であったかが分かります。










 デビュー以降、圧倒的なかっこよさで私たちを魅了し続けるレオナルド・ディカプリオ。
 48歳になった嘗ての「レオ様」が、この先どのような人生を送っていくのか、楽しみで仕方ありません。








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