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雰囲気に流されてよく考えずに過ぎたらまずい。

 本日、ジバが悪いと打つ、ふと考えるジバって一体何だろか、私が大学生くらいの年頃に急に耳にする様になった“ジバが悪い”という言葉、ニュアンスだけで蔑ろに何となく使っている私がいた。

多分“磁場”と書くのだと思うのだが、さらっと大雑把に調べてみてもよく分からない。
強いてこれかなというものを打ち留めるならば、

出典|精選版 日本国語大辞典 参照 
「磁場」の最後に、“また、比喩的に、あるものごとの影響力などが強く及ぶ場をいう。”とある。

では磁場じゃない、なんだろうか、大袈裟にいえば私を渦巻く世界の空気とでもいおうか。
何だか雰囲気が良くない。
朝、電車は止まり天気が荒れたり晴れたり、バイト先でお客同士が揉めたり、どれもよくある事だけれども何だか不安になってしまう。そんな日和。

 それなりにタスク越えて帰りに『 緋 牡丹 博徒 お命 戴きます』を観る。
今日は外での作業もあって観る前からうつらうつらしそうだったのだがこれが滅茶苦茶に面白い。さすが巨匠加藤監督。脚本に則文先生の名も見てとれ期待出来たが想像を超えてきた。
時代設定が日露戦争前であり1971年頃の映画だが今の時代とあまり変わらない話だった。

恐ろしい程、今観ると現時代ハマっていた。
先ずは米不足、それも原因は日照りではない。誰かの思惑、元凶は公害。
世界的に現在もこの問題は重大である。
更に劇中で垂れ流される公害の汚染水それが政府の方針と企業ぐるみで悪いマフィアと戦争屋と資本主義の豚のトリオが民衆を虐めてむしり取っているという話。

公害で先ず土が育たない。それが根っこにあって民衆が干からびていく。そして生活が成り立たずすれ違いがそこで起こっている。
下からの目線、スクリーンを縦横無尽、これこそ映画館で見応えある名作だった。

五十年も前の作品なのに何にも変わってない。
むしろ企業の手品が上手くなって民衆はどんどんアホにされて歪みあったり罵り合い、マウントを取り合っている。
違うだろう、この元凶は誰だ。
お通夜の席のあのシーンが印象に残る。
そして戦争へ今も進んでいるし今日も原発のデブリ回収失敗のニュース、色々と被り過ぎる。

欲に溺れる虚しさだけでも十分な学び、これからの時代に特に大切な事が描かれてあると思えた。

 不穏な時代、よく分からなくなる。それでも見失ってはいけない了見があるのではないかと考えた。

#Spoon 近藤フルコースのCASTだよ!

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