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カフェ・オ・レに祈ってる奴の真相

 今日は疲れた。
何故だろうかと思い返してみる。
それなりに考える事があったのか、いやむしろ何か思案に耽るといった時間を最近思う様に過ごせてない事に疲弊したのかも知れない。

この歳になって来るとそんな風に過ごせない時間が悔しい。
しかし生活の為に犠牲にしなければおまんまにはありつけない自分だとは分かっているのだがそれへのジレンマが年々多くなって行く。募って行く。

とにかくバイトを終えて今日は家族と過ごす時間なのだが最寄り駅で降りて一旦ベンチに腰掛け私は動けなくなってしまった。

電車に乗っている時から怪しいとは思っていたがやはりそうだったか。肩が酷く重いし、何だか気分もすぐれない。そういった症状に慢性的に困っている人からすればお叱りを受けるかも知れないが私は何か欠如しているのだろうかと思い至ったりする。

「電話が参りました。」と一定のリズムで片耳にしたイヤフォンから聞こえる。

参りました。てなんなんだろうか。それが率直な感想だ。
何か歌のサビの様だ。ずっと一定で言っている。繰り返し、繰り返し。

そして何よりも、私が参りました。いや、参っております。
ブブブブブとスマートフォンが震えているその振動が気持ち悪さを増幅させる。

申し訳ありませんしかない。説明のしようもないし、家族からこちらはどうすれば良いのかと問われれば仰る通りなのだが、とにかくこんがらがって説明が出来ないのだ。

一人にして欲しい、時間を下さい。ちょっと休ませて下さい。

考えればボーっと過ごせる時間は最近なくなっていく一方で、甘ちゃんと言われればそらただただ仰る通りそれだけの事なのだが、アタマん中がパーンとなったんだとしか言いようはない。

スマホ時代は便利だと改めて思う。
気持ち悪く胸が締め付けられながら理解しては貰えぬ状況を可能な限りメッセージで伝えて、1時間後にまた改めて状況を伝えさせて下さいと伝える。
本当に言い表しが難しい様な気持ちに急に陥ってしまった。
とりあえず時間を下さい。ただただそんな具合に。

チェーンのコーヒー屋へ逃げて何も囚われず自分の欲しいものを好き勝手に頼む事にする。カフェインも今は気にしない事にしてカフェ・オ・レを二人掛けのテーブルに一人で陣取り目の前に置き、
自分の腕の中に突っ伏し泣く。ただ泣く鼻を啜る。啜る泣く。鼻を啜る。
笑える日が来るように今は自分勝手に無気力気味に祈る。

カフェ・オ・レに祈る。

『フルコースのレディオ』というYouTube配信しております。

懲りずに3回目何とか配信漕ぎつけた。自己満野郎が1週間を公民館の新聞と振り返る。

そんな内容です。誰が聴くねんそれが今一番の問題です。

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