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新しい占いのゲッターズ

 朝起きて喉が痛い、昨日後半よりむしろちょっとぶり返したのではないだろうか、と思われる目覚め、昨日が久しぶりに完全フリーダムだったからだろうか、明日にはまた通常に戻らなければという憂鬱からか。

それでも時間が経つにつれこれどうなのだろうか良くなっていってる気はする。

昨日はほぼ眠りこけていたが、とはいえどこかで貴重な時間を頂いたとも思い、全然手の付けられていない読みたい本を小山持って来て、積んだのだが途中からどうしても、やっぱり頭の中の片隅にある疑念が気になってきた。
他人から聞いた凶方位についてだ。

“凶方位って一体何やそもそも、何の根拠があってそんな事いうて晒しとんのや。”

そこで一度自分なりにこの機会にと思い完全にインターネットだけの情報だが凶方位について調べてみた。
そして自分が引っ越して来た今までの経緯もiPhone内にある写真と記憶で照らし合わせてみて考えてみた。

先ず凶方位というのは一回ハマったら中々抜けられないらしい。
そして前にも少し触れたが引っ越してしまったら新しい吉方位へ引っ越すくらいしか手はないとの事。
確かにそういえば古文のタカヤマ先生がカタタガエというワードを言っていたのを思い出す。貴族はその為に日を待ったりわざわざ吉方位になる方角へ行き逗留するというやつだ。そんな事出来るならそれこそ新しい吉方位に引っ越すわという話だ。

それで自分が前住んでいた一つ前の引っ越しを当時の凶方位と照らし合わせてみたところ、なんとバッチリ凶方位だった。
そしてそこに書かれてあった災難に心当たりがあった。
げ、恐るべし、これいよいよ気持ちが萎えて来たなと思いながらもう一個前に遡る。
しかしながら、そこはNO方位といったら意味は変わるが凶方位でなかった。
ただ、考えてみたその頃も充分に貧しかった訳だし、それなりの災難はそれなりにあったぞと、これをプロに言うと、恐らくそれはですね、あなたの年齢的に当時は八方塞がりでとかなんとかいうて来るんやろなと思いながら、そうじゃない。今はこの凶方位と向き合う方法が教えて欲しいのに、私がみた数は少ないだろがどれにつけても皆口を揃えて、凶方位は何十年付き纏いますとか、対処法は吉方位に引っ越ししかありませんとかどうしようもない人は直に相談して下さいでオワリ。

あともう一つに吉方位の旅行に年3回くらい行けというのはあるにはあって、ちょうど一泊くらいで久しぶりに実家に顔を出そうと思っていたので方位を調べるとこれまた凶方位か、もしくはギリギリ見方によってはNO方位だった。
しかもこの手は一回三泊以上とかいうてけつかる。

これも根本的な話に戻るがそもそも吉方位というのは、どのくらいの割合であるのかという事なのだが、自分では勝手に八分の一くらいザックリ八方位くらいのいわゆる八卦とかいうやつなのかなと思っていたら干支の数分あるらしくつまり十二とかで、しかも大凶方位の真横、フレンドパークのタワシの隣のパジェロミニくらいなのだ。
一方で大凶方位は結構な割合、十二分の四とかなので三分の一くらいはタワシ。フレンドパークでも、もうちょっとマッサージチェアーとかあったけどな。と思いながら、「うーわ、終わったわ。もーどないしよ。」とせめて帰省からこっちへ戻る日くらいNO方位にしようかなとか思って頭抱えていたら、ここでゲッターズ飯田さんという名が検索途中からチラホラと目に映り、これは他の人が検索しているのであろう。
検索エンジン内では多くの似たような他者が検索しているワードが出てくるシステムなのだが、藁にもすがる思いでそれに縋りつく。

するとどうだろう、ゲッターズ飯田さん曰く、
“引っ越しに方角なんて関係ない。タイミングだけです。方角なんていう人はインチキです。”
といったような内容が書いてある。しかも一人称、俺、なんすか。
え、マジすか。マジ神なんですけど。
そ、そうすよね。飯田さんの言う通りすよね。

しかしながら私とてこの何時間か凶方位に真剣に向き合った独学といえど易者じゃよ。
どこぞの電車広告ではよく見るが、あんたパンクスじゃろう。
こっちには九星、えーとなんだっけか、九星気象学、違う、け、九星気学かな、伝統がありますで、遡る事この国では藤原の時代から既にカタタガエなどいろんな手が尽くされて来たのですぞ、それをあなた、何を根拠に言いますのやら、ちょっと拝借、ほーう貴方も五星三心というのをやりますのか、ドレドレ、と見てみるとそこに書かれてあるのはネガティブなタイムは学びに当てて欲を出さないという薦めコレこそがこの時代に人気がある秘訣なんだなと思わせてくれて少しだけ楽になった。

なんだったら今度この様にまた心が弱った時、金出しても読んでみたいと率直に思った。

結局そんな事している内に文庫は最初の前書き読んだだけで目の疲れが限界に達して気絶した。

 そして今日元々予定してた遊びの計画は頓挫したが、またリスケすればいいと思えたし、改めてもう一回、朝、気になって八方位で計ったらギリ実家の方角はNO方位かも知れなかったのでそれ以上は追求しなかった。
水道の修理も業者さんが少し早めに来てくれて手際良く、経年劣化でこれはむしろこの壊れ方で良かったと言っていた。

そもそも、こんな事をダラダラ綴っている私自身に難があるのだろう。何より根拠探しはどこ行った。

安心を呑んで居直る鴨居かな 近藤古康子

『フルコースのレディオ』というラジオ番組をYouTubeで配信しております。

今のところ基本的に毎週金曜日配信です。

懲りずに17回目何とか配信漕ぎつけた。1週間を公民館の新聞と振り返る。

ご慈悲とお力添えを承りたい所存です。どうぞよろしく。

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