見出し画像

ノーランで散歩。

 本日休日頂きました。
昨夜落書きをして、といっても街へ出てグラフィティアートをした訳ではなく、小さい画用紙に福助を描いていた。そんな事をしていると時間はあっという間に過ぎて眠るのがすっかり遅くなり今日は昼前に起床。腹が減った。

今日は待望の『オッペンハイマー』を観に行く。
行きしな前から気になっていた地元にあるカレー屋さんへ行く。美味い。これまた来たい。金があればな、行きつけとか書店で本を買ったり出来るのにとこういう時一層思う。

少しフラフラ散歩がてら歩いてジョージ、ここの映画館に今まで数回来たぐらいだが妙にしっくり来て好きな映画館、昔年一回正月に連れて行ってもらった地元の映画館を思い出すのだろうか。
少年探偵団に押されて『オッペンハイマー』は二週目くらいにも関わらず回数が減ってしまった。少年探偵団の映画が入るから仕方ないし、それはそれで良いのだけれどもそもそもなんで『オッペンハイマー』が日本の公開が危ぶまれたのか、考えが未熟なのだろうか今の私には分からない。むしろ多くの方が観て良いのではと思う。

このノーラン監督の映画といえばワーナーという印象だったので今回は違うのかと思いながら始まるとこの物語の主役のちに原爆の父となるオッペンハイマーさんことオッピーが若かりし学生さんくらいの頃、教室で実験に失敗して容器を割る。それを先生に叱られやり直し、オッピーは実験が苦手な様子、そこで問い詰められるオッピーは江頭2:50さんのギャグ「あ、バイトの時間だ。」よろしく「あ、偉大なプロフェッサーの講義の時間だ。」と言うと、教室の先生始めイカン行かねばとなるのだがオッピーお前は講義聞いちゃダメーもう一回実験やり直しと嫌がらせされて、残る。
その教壇には青リンゴが不自然に置かれている。多分教室が食べるようなのだが、残されたオッピーはあろうことかその青リンゴに青酸カリを注入する。
そして実験より理論派のオッピー急いでプロフェッサーの講義へその日一番の鋭い核心をつく質問をしてプロフェッサーに認められる。

そのあとベッドで青リンゴを思い出し飛び起きてそのリンゴを処分しようと教室に向かうと机の上にさっきの青リンゴを挟んで教師とプロフェッサー、バレないようにどう奪い取るかという中プロフェッサーが昨日のチミの質問マジで良かったよ。と言い、教師がいや、でもこいつ実験全然下手なんすよお。に対してプロフェッサーほたら、おまはんここの大学よりもっと理論派な勉強出来るとこいかなアカンてと言いながら尊敬してやまないプロフェッサーが青リンゴを手にとる。それを見た観客のアタシはもう話があんまり入ってこず青リンゴに目が行ってどうなるんだろうとドキドキ、結局プロフェッサー齧ろうとした瞬間そのリンゴを奪い取りゴミ箱に捨てて「虫喰ってまんがな。」と言い訳する。

コレコレ、私が思うこの映画感、映画館で感じる感じ。
しかもこれ観終わって思ったのは、もしかしたらアダムとイブとかに出てくるあのリンゴ、青いやつ、それに青酸カリをぶち込むって行為がずっと馬鹿にされて不遇みてるにしてもすごいやり過ぎにも思えたのもありこの物語原爆を完成させてしまう、神の作り上げたこの世の設計に迫るその物理学者の背徳行為の暗示だったのだろうかと考えたりした。
情報は多いけれど、一度観て全然分からないとか話が追えないとかでなく観やすく出来ているそういう単純に面白く、また考えるところもある映画なのだからまた何回も観たくなった。
ラストアインシュタインとの会話とかもそんな阿呆で観てる私にも楽しませてくれた。

長々となってしまったが興奮冷めやらぬ映画。
いやあ映画っていいですね、もっと深く味わいたいものですね、でも金稼がないとリピられないですね。先ずは現実と向き合いましょう。


『フルコースのレディオ』というラジオ番組をYouTubeで配信しております。

今のところ基本的に毎週木曜日0時配信を予定してます。

ご慈悲とお力添えを承りたい所存です。どうぞよろしく。

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?