瑛人「香水」日本地域言語(方言)Ver.Youtube動画まとめ
今、「香水」という歌の地域言語カバー曲がYoutubeなどで大流行している
今回は、台湾ではなく、日本の地域言語(方言)に注目! 今、「香水」という歌の地域言語カバー曲がYoutubeなどで大流行しているの、ご存知ですか? ※「方言」は時に差別表現となることもあり、あまり好きではない用語なので、本稿では基本的に「地域言語」とします。
私自身は生まれも育ちも東京なので、いわゆる方言、地域言語を持ちません。ものすごおおおおおく残念! です。その分、都外に出たときは必ず地域言語関連の本や民話集などを買いあさり、縁ある土地の言葉は地元民に間違われるくらい操れるようになるのが目標! というくらいの愛好家なのですが、今、その地域言語によるカバーが爆発的に増えている楽曲があります。
瑛人さんというインディペンデント系アーティストが歌う「香水」。歌詞が平易でわかりやすい日本語であるためか、多くのアーティストが、歌詞をそれぞれの地域言語でカバーしているのです。
Youtubeで検索すると、出るわ出るわ…。特に東北勢と九州勢が強い!!! 逆に、関東地方は手薄ですね。茨城とかぜひやってみてほしいんですが…。というわけで、たくさんある中から、これはというものを、集めてみました(地域別に北東から南西へ)!
青森津軽弁Ver.
青森南部弁Ver.(十三日町のヴィアノヴァで買った香水)
山形庄内弁Ver.
石川弁Ver.
甲州弁Ver.
関西弁Ver.
広島弁Ver.
香川弁Ver.
宮崎弁(延岡弁)Ver.
熊本弁Ver.(上熊本のドンキで買った香水)
ウチナーグチ(琉球言葉)Ver.
個人的なベスト3!
個人的には、青森南部弁Ver.のジンジャー姉妹さんが総合一位でしょうか。歌唱力の素晴らしさ、声の美しさ、そしてよく練られた歌詞。特に、「ドルチェアンドガッバーナの香水」という、この歌の肝部分を、思い切って「十三日町のヴィアノヴァで買った香水」としている点が最高です(熊本弁のタクマックスさんも同じ試みをしてて、ものすごく笑えます)!
ああ、でも、津軽弁の佐々木りんご園さんも、いい声してるし、いい歌詞なんだよなあ~!!! 変換率が高い。両方の歌詞を併記しているのも素晴らしい。
あと、「海」を「深浦」や「茂串」など、地名に変換してたアーティストさんも数人、これは良かったですね~。地元愛とお茶目さが溢れてて笑える、という意味では、熊本弁のタクマックスさんが抜群。
ああ、選べないっ!! というわけで、ぜひご自身でもお気に入りを見つけてみてください~。
まとめ?:地域言語への想い。
私もよく相方と有名曲(アンパンマンとか)の広島弁カバーを勝手に作ったりしているのですが、人を感動させ笑わせる歌詞を作るのは、実はかなり難しいもの。「ほおじゃ、おそれんさんな、みんなんために~」の後、「お好みとカープだけが友達じゃ~」くらいまでやらないと、面白くないんですよね。思い切って、変える。 それが案外難しい。でもぜひやってみてください。
言語が変わる、ということは、内包される世界が変わること。言語の数だけ、世界観がある。豊かな文化が育まれる。本当に、どれ一つとして、消えて無くなってほしくない。そういうとき、歌は強い。歌に乗せれば、どんな言語も、遠くへ、次世代へ飛んでいけます。
たとえ、まだしばらくTVが「標準語」一本やりだとしても、YoutubeやTiktokなど、多彩なメディアを通じて、地域言語を発信していくことはできますね。今後も、地域言語を活性化させるような、素敵な作品がどんどん出てきてくれることに強く期待します~!
参考までに、以下の記事もとても興味深かったです。最近は、事務所などに所属しなくても、曲を配信できるようになったのですね。アーティストさんにとっては、自由度が高くなり、様々な試みがしやすくなったと言えるかもしれません。みんな、がんばれー!!
参考:「瑛人「香水」はなぜ異例のヒットとなったのか? その成功が持つインパクトとは」(音楽ジャーナリスト柴那典さん解説)
https://news.yahoo.co.jp/byline/shibatomonori/20200629-00185128/
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