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#7 外乗にハマった初心者🔰時代

前期高齢者の乗馬事始


《タイトルの画像は、ベテランSさんと遅れないようにその後ろから必死に💦追いかけている筆者》

乗馬にはまった、じーちゃんは、初めての体験外乗を終えてから暫くの間、月に一度の福岡出張の度に外乗に参加して経験を重ねた。それだけでは飽き足らず、山梨、北海道、伊豆、沖縄と旅行先で外乗できる乗馬クラブを探しては外乗旅を楽しんだ。


2鞍めは宗像
3鞍めに沖縄、読谷
4鞍め宗像 既にこの時から駈歩の練習
5鞍め宗像 外乗
6鞍め宗像 フェリーで大島へ渡り外乗
7鞍め山梨県鳴沢 パディフィールドさんで富士の麓外乗
8鞍めレッスン 9鞍め雨の外乗 宗像
10鞍め 北海道苫小牧 外乗 カナキャン北海道
11鞍め宗像レッスン
12鞍め カナキャン八ヶ岳外乗
13鞍め 宗像 ビーチ外乗
14鞍め 初めて伊豆へ遠征 伊豆ホースカントリーさんで、レッスン
15鞍、16鞍め 宗像でレッスンと外乗
ここまでで、ざっと1年

多分、乗馬経験者の方できちんと乗馬クラブに入門して基礎から乗馬レッスンを重ねてきた方なら、「このおっさん嘘ついてるんじゃない?」
と違和感をお持ちになったかも知れない。

と、言うのは、「昔、ちょっとだけ乗馬を体験したことはありますが…。」とか、ならば別の話だが、普通のおっさん( というよりじーさんだろ? 笑)でズブの素人が、たかだか数鞍の経験では駈歩なんぞ許される筈がない!のが、一般的な乗馬クラブできちんと整ったカリキュラムに則ってレッスンを受ける生徒さんの常識だからだ。

普通、乗馬クラブでのレッスンは、一人の指導者の下に、二、三人あるいはそれ以上の生徒さんが隊列を組んで馬場をぐるぐる回りながら練習する部班レッスン、部班練習がメインである。

部班レッスンは、言わば集団指導である。
レベルの近い生徒を集めて、同じ指導を行い、上達すれば、上のレベルのグループに編入する。上達の早い生徒はどんどんレベルアップして行くのだが、そうでない生徒はなかなかレベルアップできないで、同じレベルのままで留まることになる。

そのような普通の乗馬クラブの指導体制のなかでレッスンを重ねても、なかなか上達できないというのが現状である。もし、この様な体制から抜けだしたいと思うなら、お金をかけて個別指導を受けるしか道はない。

乗馬関連のブログやサイトを見ると、
「なかなか駈歩が出ません🥲」とか
「駈歩が出せるようになりましたが、継続できず止まってしまいます💦」
「部班レッスンを受けてますが、私だけ上達できずに取り残されています😭」
と言うような悩みの相談をよく眼にすることがある。

外乗に出て数鞍めで「じゃ、駈歩だしてみましょうか。怖かったらホーンに掴まっても構いませんからねー」と、スパルタ教育を受けた自分と比較すると、
「何十鞍も乗ってて駈歩がでないとかどうして?」と疑問に思ったものだ。

しかし、自分の体験を振り返ってみると、とても恵まれた環境で乗馬を始めていたことに気づいた。
①ベテランのライダーと一緒に外乗に出ていた
②レッスンを受ける時間的なゆとりがなかったので、初心者の時期にひたすら外乗に出ていた
③外乗では、同じ馬に乗ることは少ないので、短期間にいろいろなタイプの馬を経験できた

①については、通常、乗馬クラブで外乗に出る時に乗馬経験のレベルの近い人を集めてグループを作ることが普通である。上級者に初心者が混じると、時間や距離、駈歩をいれるかどうかのレベル構成を初心者にあわせなければならなくなるので、初心者にはきつかったり、上級者には退屈だったり不満がでるからだ。

その点、初心者のレベルの内に上級者、中級者に混ぜて貰えたので、いきなり初心者レベルを超える外乗に必死で喰らいついていったのが良かったのだと思う。初心者のレベルに付き合ってくださった方達に感謝である。

②については、当時は自分が乗馬に使える時間があまりなかったので、30分単位の個人レッスンを受けるよりも、60分、90分といった時間の乗馬をする方が楽しかったし、馬に慣れるのも早いだろうという計算があった。
レッスンの重要性も感じではいたが、「何事も習うより慣れろ」は自分の信条だったからだ。

③については多少異論はあるかもしれない。練習やレッスンで同じ馬に乗れれば、その馬の癖や性格を把握しやすいというメリットはあると思う。馬に対する愛情も湧き上がるだろうし、上達も早いかもしれない。

しかし、自分はいろいろなタイプの馬に乗れて良かったと思っている。

馬には個性があり、体型・体格、年齢や性格が異なり、歩様・歩調もずいぶんと異なることを知った。それらの要素に伴って出した指示にたいする馬達の反応も異なるし、問題が起きた場合の対処方法も異なる場合がある。

短期間にいろいろな場所でいろいろな馬と付き合った経験値は、馬場でひたすら真面目にレッスンに励んでいるだけでは身に付かなかったかもしれない。

そして何よりも良かったのは、外乗に出れば「乗馬が楽しい」と思い続けられた事だ。

好き♡こそものの上手なり
と言うが、「楽しい!」と思えることは、上達する上でも継続するためにも大切な事だと思うのだ。

つづく


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