ライブペインティングと音楽

僕はライブペインティングパフォーマーとして音楽とコラボすることが多いのだけど、音楽はいいなぁって思うことがたくさんあった。

その中で大きいのは自分の感情を波動として空気を震わして伝えることができるのはいいなぁって。絵にはできない。

そういう時はもちろん言葉は重要だけど言葉以前に言葉もいらない世界だなって思った。人の声でも、ギターの音でも、ドラムでもああして空気を震わせて。かっこいい。

一方、絵がいいところは時間が必要ないところだなって思う。音楽も言葉も基本的には時間を必要とする。前の音と後ろの音。その間にリズムやメロディーが生まれる。

絵は時間を必要としない。全面的に全体的に時間をなく感じることができる。

キャンバスのあちこちが同時進行的に瞬間的に現れる。

そのことが僕の性格にはあっているのだと思う。


ところでライブペインティングというのはその絵画に時間を持ち込むことなんだと思う。絵に時間を持ち込むこと、前後があるということ、そういうことを考えないということはやはりそれはパフォーマンスとしてのライブペインティングというよりは公開制作と呼んだ方がいいのかなと思う。

ライブペインティングと公開制作。特にエンターテイメントの現場では時間はとても需要な要素だと思う。

そして時間を効果的に絵の中に持ち込むのはやはり音楽というのは最高で最高で最高なパートナーなのだ。

絵と音楽でコラボするって簡単に言っちゃうけれど、本当に奥が深くて難しくて面白いことなんだと思う。

その面白さとは冷静な技術者のような側面と、頭を放棄をした祈祷師の要素のバランスに現れる。

そのバランスがライブペインティングパフォーマーとしての個性なのかなとも思う。


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