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佐藤千亜妃さんコメント

この世界にある孤独を美しく描けるアーティストだと思います。
近藤康平さんが描き出す、どこまでも繋がっているような優しい青が好きです。
佐藤千亜妃


11月30日発売の僕の初めての画集「ここは知らないけれど、知っている場所」に向けてたくさんの方にコメントをいただきましたのでここではお一人ずつ紹介させてもらいますね。

千亜妃さんと出会ったのはもう随分と前になる。
当時、東松原にcokageという一軒家カフェがあって僕はそこによく行っていた。そこでよく遊んでいたのは(もちろん)オーナーの工藤くんとか原田茶飯事くんとかPLATONの東くんとかトレモロイドの高垣空斗くんを筆頭にメンバーのみんななどだ。

遊んでいたばかりではなく、僕はそこで展示をさせてもらっていたりライブペインティングをしたりもしていた。今からきっと10年ぐらい前だから僕はまだ絵を描き始めてまだそんなに経っていなかった頃だ。まだ絵本屋で働いていた頃かな?

その時に誰かに誘われてきたのだと思うけれど千亜妃さんが遊びに来ていたのだ。
僕ははっきりと覚えているのだけど千亜妃さんは部屋の隅っこのコーナーみたいなところで体育すわりのような姿勢でじっと微笑みながらあるいは沈み込むような表情で過ごしていたのだ。それがとても印象的だった。

その後、僕は確か空斗くんに紹介されて千亜妃さんと挨拶をした。空斗くんが「とてもかっこいいバンドをしているんだよ」と紹介してくれたので僕は思わず「いつかコラボしたいですね」と言ったら空斗くんが「まだ聴いてもないのに!!笑」って笑ったのも覚えている。

それから僕はきのこ帝国を聴いた。
そしてびっくりした。
そして大好きになった。

この10年ぐらい何曲も何曲も好きな曲に出会えた。
東京、失踪、愛のゆくえ、夏の夜の街、Telepathy/Overdrive、夜が明けたら、ひとひら、Bedtime Eyes。。。

これらの曲を聴きながら描いた絵もたくさん。



それでこの10年結局ライブでご一緒する機会はないまま今日まで時間は過ぎたのだけど、今回このような素敵なコメントをもらってとても嬉しいです。


近藤康平画集「ここは知らないけれど、知っている場所」
刊行/月とコンパス
特別寄稿 / 文月悠光(詩人)
装丁 / 坂川朱音
翻訳 / 岩渕デボラ
印刷 / サンエムカラー
製本 / 篠原紙工
箔押し加工 / コスモテック
4,700円 + 税 240 x 250mm 60頁 ドイツ装
ISBN / 978-4-909734-00-6

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