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成山剛くん(sleepy.ab)コメント

ぽつんとしている。
その寂しさを共有したくなる。
そこには悲しさはない。
ただ、そこで待っているんだと思う。

近藤くんの絵を初めて見たときとても
無垢でそして同時に寂しいとも思った。
絵が出来上がらないようにしている、
終わらせたくなさそうだったのが印象的だった。

成山剛(sleepy.ab)


11月下旬に発売された僕の初めての画集「ここは知らないけれど、知っている場所」に向けて成山剛くんからコメントをいただきました。

成山くんとはじめて出会ったのはいつだろう。もう随分と前だ。札幌のベッシーホールで僕はライブペインティングで出演、そして成山くんは成山内で出演したイベントがあった。その時、イベントを仕切っていたのはいつも札幌でイベントを仕切ってくているあやかたさん、そして東京からは四軒茶屋の出町さん。

なぜだかその時あやかたさんと出町さんがちょっと喧嘩っぽくなっちゃって(笑)凄まじい空気感の中の楽屋の中で僕と成山くんは出会い挨拶した。お互いに心の中で(今日の現場やばい。。。)って思っていた。後々二人でその日のことを思い出して話しては笑い合ったりする。ちなみにあやかたさんと出町さんはもうすっかり仲良し。

その時のライブペイティングはとても楽しかった。僕にとってはじめての成山くんと山内くんの音。僕は時々ライブ中に「今、寝そべったら気持ちいだろうな」と思って寝そべったりする。だけど寝そべるだけで本当に寝たりはしない。だけどこの日、僕は寝そべった後、ほんの一瞬本当に寝てしまったのだ。夢に一瞬落ちてしまったのだ。おそるべし成山くん、、、って本当に思った。

これが僕たちの最初の出会い。


人生でいくつか特別なポイントがあるとしたらこの成山くんとの出会いもそのうちに入るんだと思う。


僕はライブペインティングパフォーマーとして活動しているのだけど、そのスタイルはふたつある。ひとつは大きなキャンバスに手で絵を塗っていくスタイル。これは一つのライブを通してそのキャンバスをどんどんと塗っていく。

もうひとつは手元にA4サイズの紙を用意し、それをビデオカメラで撮りそしてプロジェクターで投影していくスタイル。こちらは一曲につき一枚の絵を完成させていく。

この投影する方法は成山くんとのコラボの中で生まれたのだ。

なぜこの方法をするようになったかというと、成山くんの今や伝説的になりつつ「宵」という彼が日本全国から日本酒を取り揃えそれを出演者が率先して飲みつつ、お客様も飲むというイベントがある。その第一回目のゲストとして僕は呼ばれたのだ。会場はさっき登場した出町さんがオーナーをしていた「四軒茶屋」。その時に出町さんが「成山さんとするときはきっといつものやり方より投影する方があっている」と言ったのだ。それであのやり方が生まれた。

そしてそれは素晴らしく成山くんの歌にマッチするやり方だった。彼の歌の少し寂しい童話のような雰囲気、無重量な宇宙のような雰囲気、ひとりぼっちの雪原のような雰囲気、、、一曲一曲ごとに紙を変えて描くのが本当に楽しかった。またお酒を飲みながら曲間ごとにゆっくりとお酒の感想やおしゃべりをするのが楽しかった。

きっと何かを始める時の1回目っていうのはそのあとの軌跡の入射角を決めてくれると思うだけど、成山くんと一緒にあのスタイルを始められたから僕は今のスタイルをとても大きな僕の武器にできたのだと思う。最初から最大限に飛躍させてくれた成山くんには心から感謝。

、、、なんか成山くんの話になると長くなっちゃうから困る。

そもそも日本酒を教えてくれたのは成山くんだし、そのあと宵でいろんなところを回った話とか、彼のシャイだけど中にある熱い何かに触れたり、真面目っぷりとおおぼけの混じりっぷりに思わず突っ込みたくなる感じとかとか。。。(でも長く書きすぎると成山くんは照れそう。)

本当に出会ってくれて感謝です。そしてそんな成山くんに今回のコメントをもらえたのもとても嬉しい。僕がを描くときに大切にしている感情「ニュートラル」ということを成山くんらしい言葉で言い表してくれた。


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近藤康平画集「ここは知らないけれど、知っている場所」
刊行/月とコンパス
特別寄稿 / 文月悠光(詩人)
装丁 / 坂川朱音
翻訳 / 岩渕デボラ
印刷 / サンエムカラー
製本 / 篠原紙工
箔押し加工 / コスモテック
4,700円 + 税 240 x 250mm 60頁 ドイツ装
ISBN / 978-4-909734-00-6

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