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Camera log vol.01 京都市北部、故郷である「京北」の神社を尋ねる

今回は「劇作家」ではなく、「写真家」紺野優としての投稿です!

文字書きだけでなく、写真を撮るのも趣味で、遡れば大学2回生? 頃でしょうか、当時友人とよく旅に出ていて、先に友人が一眼レフデビューして、旅の後に写真を共有してもらった時、自分がスマホで撮った写真とあまりにも違い過ぎて、ショックというか衝撃というか、同じ景色を見ているはずなのに! と、まあそんな感じで火が付いて楽天市場で一眼レフを購入したのが始まりでした……(笑)

最初に購入したのがNikonD5100 というカメラです。もちろんフルサイズのカメラではないのですが、それでも当時のスマホの解像度に比べれば遥かに良く(というか比べ物にならず)、近所の公園で何気なく撮った1枚がアート作品のように切り取られる様は本当に感動でした(笑)

そんなD5100 ですが、社会人になり転職を繰り返し、時間が見つけられない日々が続き、もう使わないからと手放してしまいました。ところが今の会社に入ってから自分の時間をしっかり持てるようになり、被写体(モデル)の仕事にもう一度ちゃんと向き合ってみようと思って、関西のとある社会人写真サークルに入部するのですが、そこで逆に今どきの最新のカメラの数々を触らさせて頂く機会があり、また実際に撮って貰った写真を共有して頂いた時に「なんじゃこりゃ?」「何この描写力?」「最新のカメラすげえええ」となり、再びカメラ欲しい欲が沸々と湧いてきて、勢いで購入したのが Sonya7iii というフルサイズのカメラ

もうこのカメラを買ってからというものの、写真を撮るのが楽しくて楽しくて、被写体(モデル)の仕事に向き合おうと思っていた人がいつの間にか逆に撮る側に回ってしまっているっていう……(笑)

と、まあ前置きはこの辺にしておいて、はい、そんな私がここ数年力を入れているのが「日本の美」「日本の風景」を撮ること。みんな「photogenic」とか「インスタ映え」とか言うけれど、本当にそんなのには興味は無くて、自分の撮りたい場所で自分の撮りたいように撮る。それだけ。だからさっきも書いたように別に近所の公園で何気なく撮った写真でも良い。それだけで良い。そういうスポットに行かなきゃ映える写真が撮れないって、それって写真に個性が無いってことじゃないですか。何処で撮っても「ああ、あの人が撮った写真だ」そう思って貰える、それが理想形かなって私は思っています

さて、そんな私が今回訪れたのは地元、故郷である京都市北部の田舎町、京北(けいほく)。林業で栄えた町で、町のあちこちには立派な鉾杉が沢山植わっていて、緑豊かな町です。私は此処で生まれて育って、高校を卒業する18歳までずっと住んでいたのですが、そんな私でさえ、また家族でさえ知らない撮影スポットがあることをたまたまネットで偶然見つけ、これは撮影に行かねば!! と被写体として妹を招集し現地まで行って参りました。今回訪れたのは……

賀茂神社

でございます! 上賀茂神社? いえ、賀茂神社です(笑) なんか賀茂神社ってあちこちにあるそうですが、今回訪れたのは京北にある賀茂神社です

我が京北は観光SPOT皆無なので、町中に観光案内板があるとかでもなく、賀茂神社も例外ではありません。当然ながら「賀茂神社→徒歩○分」みたいな案内板がある訳でも無く、また山の中にある為、入口さえ分からないという……色々酷い……(笑) で、極めつけが獣害対策として、入口の林道にはバリケード(鉄網)が設置されており、多分都会の人なら「え? 封鎖されてんじゃん!」「入れないじゃん!」となって帰ってしまいそうですが、入れます……(笑) 開けて車で入って、また閉めれば良いだけなのです……

そしてやっと辿り着いた神社の駐車場(草茫々の空き地)に車を停めてまず飛び込んでくるのがこの景色

210904 神社巡り@京北-37

深い森の奥に来たんだな……

思わずそんなことを思わせるような看板ですが、此処普通に民家から数百mくらいしか離れていないんですよねえ……

210904 神社巡り@京北-38
足元を見る。上だけでなく、足元にも森が広がっている
210904 神社巡り@京北-39
神社へと続く参道を歩いていく

周りの景色は本当に鬱蒼とした針葉樹林で、日光の光すら地表に届かない極限の森。まさに森の最終形態である「極相林」状態
またこの日は小雨がぱらつく曇り空。余計に森は鬱蒼と暗く、人の侵入を拒むような神々しい雰囲気。思わず立ち入ることを躊躇ってしまうような、そんな森の中を機材を持って一歩一歩、歩いて登っていきます

そして登り切り、神社の前に立ってクルッと振り返りみた景色が……

210904 神社巡り@京北-42

いやあ、堪らないですよね……
思わず言葉を失ってしまいました。 なんて綺麗なんだろう、と

長く伸びる参道の両脇の苔、参道脇に生えるシダなどの雑草、そして空に向かって真っ直ぐに伸びる杉林。色んな種類の緑色があちこちに散りばめられていて、世界中の緑を集めて作ったんじゃないかって思える程に、そこには綺麗な緑色の世界が広がっていて、私は無心でカメラのシャッターを切りました

210904 神社巡り@京北-45

被写体にと連れてきた妹も、こちらがポージングを頼まなくても、この緑色の世界に圧倒されて杉林を仰いで見ていました。思わずパシャリ

210904 神社巡り@京北-48

パシャリ

210904 神社巡り@京北-80
210904 神社巡り@京北-77

「私にも撮らせてよ」とカメラを奪われパシャリ、パシャリ

210904 神社巡り@京北-81

「はい、プロフィール写真もね」と言われてパシャリ

静かな森の中、聞こえてくるのはカメラの機械的な電子音と、風を受けて揺れる木々の音と、遠くで流れる川の音。まだ夏は終わらないよと鳴くセミの声。そしてたまに吹き抜けていく風

こうやって写真を見返すだけでも、そんな情景が頭の中に浮かんできます。私は18年も地元で過ごしてきたのに、こんな素晴らしい景色があるのに、それを知らずに生きてきたなんて……とショックでしたが、でも言い換えればこうやって元気なうちにこれて良かったなあって。そう思ったり

我が町は豪雪地帯でもあります。冬場は普通に1m雪が積もったりします。冬。そう、冬。今度訪れるなら冬、それも雪が積もった日。誰も足を踏み入れていない、真っ白な雪道となった参道を撮ってみたいなあと思うのです。もしそれが叶ったときには、またこうやって撮影した写真を紹介したいなと思います

ということで、Camera logと題してお送りして来ました、第1弾は京北・賀茂神社でしたが、いかがでしたでしょうか?
今後もこんな感じでぼちぼちと撮影LOGをお届けしていきたいと思いますので、良いなあと思った方は「スキ」を。これからも見ていきたい! そう思われた方はぜひ「フォロー」をお願い致します〜><

以上、紺野優でした。

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