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恋愛感情は全てを破壊する

私はアロマンティックだ。恋愛感情がない。

こんな書き出しを昔もしたような気がするが仕方ないのだ。この記事を見た人が私のことを知っているとは限らないし、アロマンティック?なにそれ美味しいの?となる人が大半のはずだ。だからこそ私はこの書き出しを多用する。

私はいわば欠陥品だ。本来人にあるはずの感情がないのだから。でも、だからこそ恋愛については特段興味がある。

男女の友情は成立するのだろうか?なんて言葉はもう古くて、今は男男でも女女でも恋愛が認められる時代だ。或いは、男でも女でもなかろうとも。

恋愛の形は昔と比べて多様化し続けている。だからこそ恋愛模様というのは見ていて面白い。

ある男性は幼い頃からイジメを受け、まともに話せる人がいなかった。そんな男性は、インターネットを通じて何人かのグループで通話するようになった。ある日から、そのグループに属する距離感の近い女性に恋をするようになった。男性は女性に告白した。しかしそれは了承されなかった。男性は「どうして」と思った。あんなに近くで接してくれていたのに。あんなに優しくしてくれたのに。

頭のおかしくなった男性はSNSの裏垢で愚痴を言うようになった。その愚痴を発見したグループの内の一人は女性にそのことを報告した。すると次第にグループのみんなは居心地が悪くなってグループは解散した。

恋愛感情は異常が発生すると、まるで数多ある細胞の内に生じたガンのように、関係性を破壊する。

今まで友人関係だった2人が恋人同士になった後、別れてしまうと元の関係には戻れないという話をよく聞く。

そんな妙に人間じみた感覚は、とても面白い。

多くの文学作品や楽曲が恋愛を題材にしていることからも、恋愛とは感性の溢れ出るものであると分かるだろう。

例えば、結婚目前の若者がプロポーズの際に振られてしまったらどんな気分になる?恋愛的に好きである人とのセックスは、そうでない人とするのとどう違う?

興味深いね。うん。とっても興味深い。

長年の恋が実った時。あるいは、実った果実が弾けてしまった時なんかは、その秘めたるエネルギーで、本当に世界が終わってしまうんじゃないかって妄想してしまうよ。

だからこそ探究はやめられない。

もし私が生きている間に世界が終わるなら、是非ともその瞬間を見届けたいね。

私も、爆発するような恋愛感情を持ってみたいものだ。

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