ストーリー

ストーリーが気になるワイン4つ。

ワインが持つストーリーに触れてみませんか?

普段ワインを選ぶときは、赤・白・スパークリングとワインの種類で選ぶことが多いのではないでしょうか。

ときには、ワインの名前やラベルで選んでみるのもおもしろいかもしれません。なかには思いもよらない生産者の意思が込められているものも……!

今回はワイン名やラベルに込められたストーリーが印象的なワインを4本ご紹介します。


コノスル・オーガニック・ピノ・ノワール

画像1

お手頃価格ながら高評価のオーガニック赤ワイン

ブドウ畑に向かう自転車が描かれたコノスル

チリワインの有名ブランド「コノスル」では、ブランドシンボルとして多くのワインボトルに自転車の絵が描かれています。
この自転車には実は、2つのストーリーが秘められているのです。

ひとつめは、ワインの原料となるブドウ作りのため、毎日広大な畑へ自転車で通い続ける従業員たちへの敬意を表すため。

ふたつめは「自然の尊重」の意味が込めてられています。
コノスルのブドウ畑は肥料や害虫駆除などを人工の物に頼らず、さまざまな動植物を共生させることで、自然そのままの生態系を保ち続けているそうです。この自然のサイクルを自転車で表現しているのですね!

・希望小売価格:1,242円(税込)
・生産国:チリ
・生産年:2017年
・アルコール度数:14%
・ブドウ品種:ピノ・ノワール100 % 

クレマン・ダルザス ブリュット キュヴェ・マネキネコ

画像2

人気漫画「神の雫」にも登場! かわいいだけじゃない! 良質なオーガニックスパークリング

縁起の良いネーミング!キュヴェ・マネキネコ

マネキネコは日本人にとって馴染み深い、商売繁盛や運気のアップなどを願う縁起物ですが、このマネキネコがワイン名になったフランス産スパークリングワインを発見しました!

「キュヴェ・マネキネコ」の名前の由来は、生産者のクレマン・クリュール氏が来日した際に、土産物屋でマネキネコと出会ったことが始まり。
左手を挙げているポーズや、幸運を招き入れてくれるというエピソードにとても興味を持ち「マネキネコ」をワイン名に取り入れたそうです。

さらに、ワイン畑のあるカッツェンタル(猫峡谷)村をアピールしたいとの思いも込めて、マネキネコを彼流にアレンジしてラベルのデザインにも使用しています。

ちなみに、このワインの輸入元の話によると毎年12月には迎春バージョンで金色ラベルのマネキネコが販売されるとのこと。

なんだかさらに縁起がよさそうですね!

・希望小売価格:3,780円(税込)
・生産国:フランス
・生産年:―
・アルコール度数:12.0%
・ブドウ品種:ピノ・ブラン60%、ピノ・オーセロワ40%

ラクリマ・クリスティ・デル・ヴェスーヴィオ ビアンコ

画像3

「ヴェスーヴィオ」はナポリ湾岸にある火山で、東京ディズニーシーのプロメテウス火山のモデルになったといわれている

キリストが流した涙から生まれた伝説のワイン

なんだかどこかで聞いたことのある気がするこちらのワイン、「ラクリマ・クリスティ」はイタリア語で「キリストの涙」という意味。南イタリア・カンパーニャ州産の白ワインです。

ワインにしては少し仰々しいこの名前、じつはとある伝説が由来となっています。

大昔、悪事の限りを尽くし、神によって天国から追放されたサタンは、その際に天国の土地の一部を盗んでいったものの、途中で落としてしまいます。

その土地はナポリ(南イタリアの都市)の街として発展しましたが、サタンが落とした土地だけあって、そこに移り住んだ人々は悪行の限りを尽くすようになってしまいました。

そんなナポリの惨状を天上から見ていたキリストは、悲しみのあまり涙を流しました。

すると、その涙が落ちた場所からブドウの木が生え、美味しいワインが造りだされるようになったそう。

キリストの涙から生まれたと言われるブドウのワイン……。味が少し気になりませんか?

・希望小売価格:2,700円(税込)
・生産国:イタリア
・生産年:2018年
・アルコール度数:12.5%
・ブドウ品種:コーダ・ディ・ヴォルペ100%

サングレ・デ・トロ・オリジナル

画像4

実は8種類のポーズがある雄牛のマスコット。2018年サクラアワードでゴールドメダル受賞。 ブドウ酒の神にちなんだマスコットが目印!

ブドウ酒の神にちなんだマスコットが目印!

スペインワイン界を代表するワイナリーである「トーレス」。
140年以上の歴史を持つこの老舗が展開するラインナップに、サングレ・デ・トロがあります。

スペイン語で「サングレ」は血、「トロ」は雄牛なので、「雄牛の血」という意味になります。

ギリシャ神話へ登場する豊穣とブドウ酒と酩酊の神・バッカスが聖獣として大切にしていた動物のなかに雄牛がいたことに由来しているそうです。

また、スペインは闘牛も有名です。闘牛を彷彿させる雄牛のマスコットには、スペインを代表する生産者のワイン造りへの熱意が込められているのかもしれません。

・希望小売価格:1,728円(税込)
・生産国:スペイン
・生産年:2017年
・アルコール度数:13.5%
・ブドウ品種:グルナッシュ、カリニャン

ワインのストーリーは面白い!

ワイン名やラベルのデザイン、それらにまつわるエピソードや生産者の思いを少しだけご紹介しました。

今回ご紹介したワイン以外にも、そんなストーリーが詰まったワインを探してみると、いつものワイン選びがもっと楽しくなる!……かもしれません。

こういった雑学もワインの楽しみのひとつとして、ぜひ触れていただきたいですね。

最後に...

ご協力のお願いです。
今晩わいんで読みたい、やってほしい記事を募集しています。

確実に採用されるわけではありませんが、ぜひお気軽にご意見いただければと思います!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?