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「老後のために何から準備した方が良いの?②」


はじめに

前回に引き続き、老後・セカンドライフの準備についてお話します。
トラブルになってしまった事例を目の当たりにしていますが、そのようなことが起きないよう、当事務所としておすすめの方法をお話しします。

現時点での財産、収入、支出を把握しましょう

安心した老後のために、ご自身の生活にどれくらいお金がかかるのか、またご自身にはどれくらいの財産があるのか、どれくらいの収入が見込めるのかを把握することが、将来的な生活をイメージする上で非常に重要です。

預金、定期預金、生命保険の満期金、自宅などの不動産、株式や投資信託などご自身の財産を整理することから始める必要があります。

まずはこれらの財産について箇条書きにすることから始めましょう。
普段使っている口座の残高はわかっていても、定期預金や生命保険の満期など、すべての財産を把握することは簡単なことではありません。
これらの具体的な金額がわかると、老後に必要な財産をより具体的に考えることができます。

この場合、エンディングノートを活用することも考えられます。

問題点が明らかになったら??

その上で、今後必要な財産が不足していると考えられる場合には、今から備えることが考えられます。

たとえば、老後は有料老人ホームで生活したいと思っていたけれど、自分達の収入だけでは施設の入居費用を賄うことができなさそう、と考えられる場合を見てみましょう。

この場合、定期預金の解約やご自宅を売却することによって賄える可能性があるかもしれません。また生命保険の満期金が入るタイミングなどによっては、それを入居費用に充てることも考えられます。
他方で、ご自身の財産で入居できる施設を探す必要がある場合には、プランを変更したり、ご家族と話し合いをする必要があります。

このように老後に必要な財産を把握することで、将来的にどのような生活ができるのか、より具体的にイメージすることができます。
またご自身の財産を一覧表にまとめることは、将来的には財産の管理を任せたいと考える方にとっても役に立ちます。

なお、このような準備がないまま、病気や事故などで介護が必要になるとご家族に精神的・経済的な負担が生じてしまいます。

まとめ:弁護士と一緒に考えましょう

ただ、このような作業を一人で行うのは、億劫になってしまうと思います。
そのため、相続対策や今後の財産管理の検討も兼ねて、一度弁護士にご相談いただくことをお勧めします。

当事務所では無料で相続問題のリスク診断を行っています。
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