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人生

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人生について徒然なることを徒然なるままに書いています。
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#日常

ほしいもの、失いたくないもの

 毎年、自分の誕生日が近づくと、「今年の自分へのプレゼントは何にしよう?」とあれこれ考える。お気に入りのデザイナーさんのアクセサリー?それとも隠れ家的お店の贅沢ディナーコース?いや、プチ旅行にしようか。  ところが今年は、何か「トクベツ」なことをしようという気持ちがあまりわいてこない。「ほしい!」と熱烈に思うものやコトが今のところ取り立ててないのだ。  それは今の暮らしに満ち足りているからかもしれない。だから、「今の暮らしがあること」自体が今年の自分への贈り物なの

レベル別 #私の回復じかん

 soarというメディアで、自分の心身の回復や癒やしのためにしている習慣について、ハッシュタグ「#私の回復じかん」を付けて紹介するというキャンペーンをやっている。 ■レベル別・私の「回復じかん」。 せっかくなので私の「回復じかん」についてエネルギー消費レベル別で書いてみようと思う。レベルについてはこんな感じ。 ・数字が上がるごとにちょっとずつ気力・体力や道具が必要になる。 ・なので、Lv1が超省エネ、Lv2は省エネ、Lv3は通常…という感じ。 ・今回、それぞれにかかる

星に願いを

 今週末は7月7日の七夕。街中でも笹や短冊を見かけることが多くなった。七夕というと私は、仙台の七夕を思い出す。仙台の七夕は旧暦で祝うので8月が七夕祭りの本番という感じだ。  2011年の夏、私は仙台にいた。仙台の市街地だけ見れば、数ヶ月前の大震災の爪痕は影を潜めているように見えた。けれど、美しく飾られ風にたなびく短冊に込められたメッセージには、たくさんの人の切実な願いや思いが込められていた。  今日のトップ画にあるような援助へのお礼の言葉もあれば、「お父さんが早く見つかり

決戦は何曜日?

 ドリカムの『決戦は金曜日』は言わずと知れた名曲。木曜や金曜にこの曲を聴く人も多いのではないだろうか。1992年発表のこの曲は、30年近く経つ今でも全然古びない。 この夜が だんだん 待ち遠しくなる はりつめた気持ち 後押しする この夜を どんどん 好きになってくる 強大な気持ちが 生まれてる  私の友人は木曜や金曜になると『レ・ミゼラブル』の『One Day More』を聴いて士気を高めるのだとか。この曲ではいろんな登場人物が入れ替わり立ち代わり歌っているのだが、印象的

折り返す2019年

 7月の予定がどんどん埋まってきた。そろそろお盆休みの過ごし方も考えなくちゃな、という今日この頃。はたと気づいた。 2019年も半分が終わる。  なんだかものすごくあっという間だ。短かったような気もするし、長かったような気もする。  私はずっとマンスリー・ウィークリーがセットになったHIGHTIDEというメーカーの手帳を愛用している。1年につき1冊、今数えてみたら手元には8冊手帳があった。つまり愛用歴も8年目を迎えることになる。  最初に使い始めた2012年の今日、私

付喪神を目指して

 修理に出していた靴の受け取りに行ってきた。履きやすさとデザインがとても気に入っているハイヒール。使用頻度が高いこともあり、かかとがすり減ってしまったので修理に出していたのだった。  学生の頃まで私は、「靴を修理に出す」という発想がなかった。安物ばかり買っていたせいかもしれない。ブーツもサンダルも大抵は1シーズンで履きつぶしてばかりだった。就活のときのパンプス然り。  社会人になって、少しいい靴を買うようになってから、靴を修理に出すという新しい習慣が私の人生に生まれた。い

ネコと子ブタの文通

 私には歳の離れた姉がいる。子どものときはよくケンカしていた。小学生と高校生、中学生と大学生、高校生と社会人では、見えている世界も話の話題も噛み合わず、お互い子どもだったこともあって、なかなか分かり合えなかった。  距離がぐんと縮まったなと思うのは、私が大学に進学してから。地元を離れ一人暮らしを始めた私に、姉はよく連絡をくれた。 「ちゃんと食べてる?」 「実家の猫たちはこんな感じだよ〜。」 「バイトがんばってね。」  姉は時折私の家に遊びに来てくれた。二

雨に備えて、そっと傘を持つように。

※このnoteには地震についての記載があります。  今読むと気持ちが辛くなりそう…という方はそっと閉じてください。 *** 呼び覚まされた記憶 今日は一日寝不足だった。昨晩遅くの新潟・山形での地震のニュースを知ってから、気持ちがざわざわしてなかなか眠れなかったのだ。思い出したのは、2011年の東日本大震災のこと。今まで私が体感した中で一番大きな地震。  もうあれから8年以上が経つけれど、あの頃のことははっきりと思い出せる。立っていることもできないくらいの強い揺れ。人々の

高め合いたい派?落ち着きたい派?

とある飲み会の席で、「交際相手or結婚相手に何を求めるか?」という話になった。その場には、独身、パートナーがいる人、結婚したカップル両名などなど、いろんな立場の人がいた。その中に年内に式を挙げるという人がいて、自ずと話題は恋愛や結婚のことになった。そして、ある人が言った。 「一緒にいることで、お互いを高め合いたい派の人と、落ち着きや癒しを得たい派の人がいるよね」 この言葉にその場にいた一同はうなずいた。カップルでお互い同じ派の人もいれば、違う派の人もいるはず。どちらで

時には靴を履きかえて

英語にこんな表現がある。 Stand in their shoes. 直訳すると「他人の靴で立つ」。その意味するところは「相手の立場に立って考える」。靴は歩くのに欠かせないアイテムで、長時間身につける分、カラダ、ひいてはココロへの影響は多大だ。 思えば、普段の自分の生活の中でも、靴が違えば世界の見え方・感じ方が違うことを実感することは多い。 例えば。去年人生で初めて買った9cm高のピンヒール。ふらりと立ち寄ったお店で、店員さんのすすめで試着してみたのだが、履いてみ

世界は意外とやさしかった

今日は外での用事続きだった。美容院に行ったり、食材の買い出しをしたり、病院に行ったり。 美容院はいつものところのいつもの美容師さん。もう数年来のお付き合い。その時々のわたしの「こうしたい!」をいつもイメージ通りに、そしてけっこうな頻度でイメージ以上にいい感じにしてくれる。 今日も大満足な仕上がりにしてもらった私は、ご機嫌で街を歩いていた。耳にはイヤホンをし、音楽を聴きながら。すると。道端で明らかに道に迷っていそうな男性が声をかけてきた。 「すみません、XXってどこでしょ

雨の消炎作用

 日曜は一日中ベッドの上にいた。  それまでの1週間の疲れが自分が思っていた以上にたまっていたらしい。  腹痛がひどく起き上がるのもやっと。ロキソニンを飲んだらおさまるかと思いきや、腹痛はおさまるどころか頭痛までしてきた。雨が降っているせいかもしれない。  こういうときは、マンガやドラマにも集中できない。本当にじっとしているしかない。観念して、ベッドに横たわったまま、少しだけ開けた窓の隙間から入ってくる雨音に耳をすます。  私の住んでいる部屋は防音性能がよく、近所で工事を

紫陽花の花の咲く頃

 この時期になるといつも紫陽花を見に行く。ここ数年は、梅雨に紫陽花を愛でるのが、春に桜を愛でるのと同じくらいの恒例行事になっている。それをしないと落ち着かないくらい。  紫陽花は一番すきな花だ。土の成分(酸度)によって色が変わるこの花は、ピンクだったり濃い紅色だったり水色だったり紫だったりするのだけれど、それぞれの色合いが微妙に違っていて、見ていて飽きない。  紫陽花の花言葉は、「移り気」や「浮気」(!)らしい。季節や土の成分によって色が変わるところから、とのことだけれど