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人から嫌われる勇気をもってみる

「人に嫌われてもいいや」
今の私がそう思うには、とても勇気が必要だ。

大人になると、面と向かって嫌われることも減り、私が周囲から好かれているのか、嫌われているのかは分からないけれど、
中学生の時は「あぁ、人から嫌われているな」と感じることが何度かあった。

見た目が地味で、目立つことも特にしているわけではないけれど、

なぜか私の耳に自分の悪い噂が届く。

程よく距離のある友達から「〇〇ちゃんからこんな噂聞いたんだけど、本当なの?」とよく真偽を確かめられたものだ。

校則で決められた通りにスカート丈は長く、前髪も眉上ぱっつんという外見のため、浮いた話などあるはずがないのになぜか、彼氏をとっかえひっかえしているとか、小学生の時から彼氏がいたとか、あまり良くない嘘の噂が自分に届く。

そのため、少し傷つきながらも「なんか私のことを嫌いな人が噂を流しているんだろうけど、まぁいいや」ぐらいにしか思わない、自分の事なのにどこか他人事に思うような冷めた子供時代を過ごしていた。

仕方ないと思いつつも、高校で進学校に行けばそのような環境から抜け出せると思い、勉強を頑張るきっかけになったことは唯一感謝できることだ。

中学生以外の時は友達にも恵まれ、楽しい学生生活を送り、いつの間にか人から嫌われる機会も減っていった。

そして社会人になると、表立って人から嫌われることもなくなり、いつの間にか「人から嫌われない」が私のデフォルトとなった。

子供の時に嫌われても平気だったのが、嫌われないことが標準となったことで、嫌なことをされても穏便に済ませようと愛想笑いをしたり、自分の評判が悪くなりそうなことはしなくなった。良く言えば保守的、悪く言えば面白味のない人間に、いつの間にかなっていた。

もちろん、わざと嫌われようとする行為は、ただただ周りの迷惑になるためしてはいけないことだけれど、

「人から嫌われたくない」という周りからの評価ばかりを気にして、自分がやりたいこと、発言したいことを我慢することはもったいないように感じる。

自分の頭で考えた行動がきっかけで結果的に人から嫌われたとしても、その時は相手との相性が良くなかったんだ程度に思うことにし、心の中は軽やかでいたい。

人から嫌われることを怖がらずに、勇気を出して自分がしたいと思う行動を選択して、楽しい人生だったと思えるような生き方をしていきたい。

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