アジアカップグループステージ展望,の答え合わせ

概要

・以前の記事の答え合わせです.

・FIFAランキングよりは精度が良い予測でした.

本文

展望を書いたからには答えあわせが必要です.

各対戦の勝分負確率が計算できる,ということは,平均勝点が計算できる,ということです.今大会は「グループ3位のうち上位4チーム」という面倒なルールがあって,開幕してからもどうしようかなーと悩んでいたんですが,これは,

・グループ3位予測チーム中,予測平均勝点上位4チーム

を勝ち抜け予測チームとする方法を採用しました.

比較相手はFIFAランキングですが,ランキングでは,

・グループ内ランキング上位2チームは勝ちぬけ

・グループ内ランキング3位チーム(全6チーム)中,上位4チームが勝ちぬけ

という予測と仮定しました.後出しじゃないですよ!

結果です.

3列目が提案手法での予測,5列目がFIFAランキングです.FIFAランキングの予測は結果的に「100位未満がGS突破」となりました.予測が外れた箇所を赤字としています.

提案手法は20/24=0.833,R16進出チームは14/16=0.875で当てています.有名選手が81%(=13/16)当てるとニュースになるようです.

FIFAランキングでは90位前後の実力評価が難しいようで,それぞれ16/24=0.667, 12/16=0.750でした.それでも「FIFAランキングどおり」と予測しておけば7割くらい当たるものなんですね.

試合単位で見ると,

貼ろうと思っていた図を忘れていたので追記します(20190121, 15:56)

各試合単位での,予測得点割合と実得点割合の散布図です.得点割合は完封を適切に表現するため,各チームの得点に1を加えたもの同士の割合です(3-2の場合,(3+1)/(3+1+2+1)=4/7).

相関が0.6を超えていて,サッカーの国際大会としては結構高いほうだと思います.実力差が推定よりも大きかったのか,上位チームの取りこぼしが少なかったのか,もしくはその両方なのか,などいくつか原因は推測できますが,ここではそれ以上触れられません.

試合単位での予測精度は,引き分け5試合を除くと,提案手法26/31, FIFAランキング24/31です.手法間で見解の分かれ,かつ勝敗がついたのが6試合で,そのうち4試合は提案手法が正解,2試合はFIFAランキングが正解でした.統計的に有意差があるとはいえません,が,これがGS突破確率となると有意差が出てくるのはおもしろいですね.

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