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もっと先生に頼ればよかった

私は基本的に教師というものが嫌いだった。
嫌いだった、というのは、上の立場の人が私の一言でどう思うのかがわからなくて嫌いだった、ということなのだけど。

授業に関してもそうだった、先生に授業内容を質問するなんてことはほとんどなくて、嫌いな数学の授業の時も補習にかからないように、最低限の点数がとれればいいと思いながら生きていた。

わからないとか言ったらこんなのもわからないのかと思われそうで怖かった。
部活もそう言えば先生から失望されるのが怖くて、というか失望されたのが耐えられなくてやめた。
上の立場である先生から失望されることを避けるために先生を避けて生活することを今までの私は選んできた。


この前、大学に入って初めて最低限以上の会話というものを先生とした(と言ってもメール上でだけど)。授業で個人的に疑問に思ったことをメールで送ったのだけど、はっきり言ってとても緊張した。送ろうかどうか文章書き終わった後もずっと迷っていたし、送った後もやっぱりやめといた方がよかったと思った。迷惑だったらどうしようと自問自答していた。

だけど先生から帰ってきたのは予想以上に丁寧でそして優しい返信で。
私が質問したことに返してくださっただけでなく、新しい視点からの考え方まで教えてくださった。質問してくれてありがとうございますとまで書いてくれてた。

よかったーーーーー。
ちゃんと返信が帰ってきてよかった、先生が優しくてよかった、質問してみてよかった。

「先生というのは怖いもの」という私の固定概念が壊されるとともに、授業へのモチベーションがものすごい勢いで上がった。

もっと早く先生を頼ってみればよかった。とふと思った。
そしたらもっといろんな経験を聞けたかもしれない。
嫌いな数学だってもっと頑張れたかもしれない。

大人だって人間なんだよなあと歳をとってわかってきた。私はどこかで先生を同じ人間じゃない何かと思っていたのかもしれない。

これからはもっと積極的に先生に関わっていこうと思う。

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