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身の回りに知財はたくさん転がっている

企業等で特許や商標等に携わっていない限り、「“知財”って耳にすることがあるけど、自分には関係ないだろう」と思う方々は多いと思います。しかし、本当にそうでしょうか?

今回は、実は誰もが、毎日、知財を「使ったり」、「創ったり」していることを見てみます。
(※最初に書いた記事は分かりにくかったため、書き直しバージョンです)

身の回りに隠れている知財

皆さんも色々と経験を積んできていまに至ると思います。企業でいろいろとモノづくりや何らかのサービスを提供する仕事で経験を積んだり、企業ではなくてもハンドメイドのアクセサリーを趣味で作って腕を上げていったり、人それぞれに様々な経験を積み、その経験が身に付いていると思います。

例えば、企業で商品開発や営業を経験し、それらの経験を活かして自分独自の商品を生み出して独立してやっていこう!とする人もいると思います。

そういった人に限りませんが、人は、その人自身が気が付いていなくても様々な知財が隠れています。

例えば、
・その人がこれまで身に付けてきた知識
・これまでの経験や技能
・様々な人とのつながり
等です(他にもあります。)。

そして、起業しようとする人は、特許権や商標権といった「○○権」という知的財産を意識していなくても、起業準備することで様々な知的財産を生み出しています。

例えば、色々あると思いますが、
・起業しよう!と思った志
・顧客に提供する商品・サービス(のアイデア)
・自分の会社の名前
等です。

皆さんの周り、あるいは皆さん自身に他にもいろいろと知的財産が隠れていますが、とりあえずは普通に行動するだけで様々な知財を使っており、創り出してもいる、というイメージを持っていただければと思います。

ところで、上の例では「知財」あるいは「知的財産」という言葉を漠然と用いていますが、「知財」や「知的財産」という言葉にはちょっとした注意が必要です。

知財とは、知的情報のかたまり


「知的財産」という言葉は法的にはきちんとした定義があります(知的財産基本法第2条第1項に定義されていますが、ここでは省略します。)。

しかし、世の中で使われている「知財」や「知的財産」という言葉は必ずしも法律上の定義に沿って使われているわけではなく、その言葉を使う人や状況によって異なる内容を指していることがあります。例えば、特許権や商標権、著作権等のように「○○権」という狭い意味で「知財」という言葉を用いる場合もあれば、何らかのアイデアやノウハウ、更には人的資源等を含めて「知財」という言葉を用いる場合もあります。

そのため「知財」や「知的財産」という言葉を見たときは、どういった意味で使っているのかについて注意する必要があります。

今回の記事では、『広い意味』で「知財」(「知的財産」)を使っています。

ちょっと小難しいのですが、「他者に譲渡可能となった知的可能性の集合体(知的情報のかたまり)」という意味で「知財」を使っています。つまり、様々な内容の情報であって、自分だけでなく他の人に渡しても使える情報を広い意味で「知財」としてとらえています。

そのため、特許や商標、そして著作権等の法律上定まった権利だけでなく、営業秘密や技術的なノウハウも「知財」に含まれますし、皆さんが思いついたアイデアであってメモや図などで表したものも「知財」に該当します

特許とか商標ではなくても、日記、アイデアのメモ、趣味で作った手芸作品、皆さん自身が知り合いから「この人はこういう感じの人だ」というような評判等、皆さんの個性が盛り込まれているモノ・コトが「知財」になります。

こうしてみると、「なんだ、知財ってそんなに遠いものじゃないんだな」と思えるのではないでしょうか。もし思えない場合、それはひとえに私の伝達力不足によります。。。

今回は知財を知らない人向けに何とか「知財の入り口」についてイメージしてもらえるよう書いてみました。が、やはり、専門用語を使わずに書くのは難しいですね。もっと精進しなければいけません。。。

東急目黒線から三田線直通で御成門駅近くの今知的財産事務所!
 弁理士 今 智司
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