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テレビ番組とYouTubeと視聴者

最初に書きますが、あくまで個人的な意見です
そして、正解がわからずに書いています

でも、自分がテレビ番組を作る上で「しょうがない」の一言で
避けて通りたくないと思ったので、頭の中でモヤモヤしていることを
ここに書き出してみようと思いました

実名や実際の番組名も書きますが
誰のことも批判するつもりはありません

読んだ方にとっては、当たり前のこと書いているだけ
と思われるかもしれません

「当たり前」ってなんでしょうか?

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偶然なのか、なんなのか
ここ1ヵ月くらいで色々な方のお話を聞いたり
noteで読んだりしたことで
映画とテレビ番組と配信番組とYouTubeなどの動画投稿や生配信
沢山たくさん考えることがありました

でも全く答えは出ません

全てのメディアで言えることは「観てもらうこと」
これが成り立たないとどのメディアも衰退化していくということです

古くから、人々は感動や笑いや学びを求め
様々な芸能が身の回りにはあったと思います
映像なんて無い遥か昔、踊りや歌、お芝居、芸、書物…
こう考えると観る形が変わり、発展していっても
消滅するというものは滅多に無いのかもしれません

ただ、発展するということは、目線が移るということであり
その陰では、無くなりこそしないものの衰退するものが出てきます
今、テレビは踏ん張りどころなのだと思っています
頭を柔らかく沢山考え、対策を練る時だと思っています

この週末、芸能人・著名人が多く出演する長時間の生放送番組がありました
「オールスター感謝祭」です
公式HPを見ると2人の司会者と156名のパネラー
更に各コーナーのゲストという物凄い顔ぶれです
私はこの番組制作には関わっておりませんでしたが
久々に5時間半頭から終りまで観ていました
※下記に公式HPのリンクを貼りますが、次の感謝祭が放送近くなると
 内容は更新されると思います

ここからは、あくまで想定で書いていきます

番組を見ていた方、156名のうち
何名のお顔とお名前覚えていますか?

番組を観終わって週明けた今日、公式HPで全出演者の名前を観て
この人も出てたのか…そう思う方がいっぱいいました

「オールスター感謝祭」の目的とは私は勝手に宣伝だと思っています
この春からこんな番組が始まるよ、こんな出演者が出るよ
その大きなお披露目を兼ねてクイズ形式にまとめた生放送長時間番組

誰かを観たくて、企画内容を観たくて番組を観ている人に
新しくTBSの番組に興味を持ってもらう
その為にも制作側は多くの人にこの番組を観てもらうかを目指しますし
出演者は番組のアピールをするためにも活躍を目指します

しかし、中には番組を背負っていない人も出演しています
その方々は番組ではなく何をアピールするのか?
オールスター感謝祭に出ることでより多くの人に見て知ってもらえるように
自分自身をアピールするために出ているのだと思います
あの番組では活躍をすれば画面で必然的に抜かれます
勝ち残り、早押しを頑張れば1Sで映るんです
逆もしかり、1問ごとの最遅正解での落ちを狙えば1Sで映るんです

芸能人のオールスターが出る(旬で、裏番組かぶりが無い)
活躍するチャンスはすべての出演者に与えられている
そういう番組でした
過去形で書いたのは今回新たな試みが行われていたからです

私も目的の一つとして観ていたYouTuberのフィッシャーズさんたちの出演
156名ものパネラーがいる中、カメラが抜かざる得ない活躍を
してくれるといいなと思って観ていました
これは番組制作をしている身として「どうすれば映るか」を
知っているからの考え方です
彼らにとっての目的は子供のころから続いている番組から
出演依頼が来て、楽しむためだったのかな…と思っています
もしかしたら、更に色々な人に知ってもらえればと思って
出演を決めてくれたのかもしれません

SNSでリアルタイム検索をかけて見ていて様々な声が上がっていました
「もっと映して」「なぜ最後までみせないのか?」
「映さないのであれば呼んだ意味は?」
もちろんテレビ制作側の意図をくんでくださったのか
出ているだけですごいと言って下さる方々もいました
Twitterでは国内のトレンドはおろか、賛否両論含め
世界トレンドにも入っているほどの書き込みの数々

SNSの賛否両論を見て気が付いたこと

今のテレビにはまだまだ視聴率というものが目安となっています
多くの試聴がある番組にスポンサーも出資します
その資金で番組制作を行います

どの番組も観てもらうための施策には常に頭を悩ませられます

今回はその一つがYouTuberという最近テレビ離れをしている層に
ファンがいる方々への出演オファー
番組を見てもらうきっかけにということだったのだと思います

さて、この事実をうけてテレビ番組の制作をしている私が
何を思ったのか?ということです

賛否両論に対して良いことに関しては嬉しいと素直に受け止めます
では、厳しい言葉に対してどう思ったか?
最初は「しょうがないじゃんテレビなんだから」と思いました
厳しい言葉を見ると悲しいと思うのに、興味もあってか
検索してみることを止めませんでした
番組が終わる頃も、ものすごくモヤモヤしていました

翌日「しょうがないってなんだ?」と思い始めました

生放送だからしょうがない?
つぶやいている人だけが見ているわけじゃないからしょうがない?

しょうがないって言葉だけで済ませたら
せっかく普段テレビを見ない人たち
新規のお客さんがいるのに手ぶらで返してしまう

それでいいのか?
キチンと考えろと自分の中で警報がなっていました

大人数の出演者がいる番組の中で全ての意見に歩み寄ることが正解なのか?
批判の意見をくれる人が悪いのか?
そんな視聴者いらないと切り捨てるのか?
満足できなかった内容を次はやればいいのか?

喜ぶものを提供できなかったことは
果たしてピックアップしなかったことだけなのか?

もしも、オールスター感謝祭が宣伝番組であるのならば
フィッシャーズさんを目的に観た視聴者たちに
「フィッシャーズ目的で見たけど、○○が面白かった」
と言わせることが成功なのだと思いました

これはYouTuberに出演してもらうということに限ったことではないです
俳優、アイドル、アーティスト、芸人、スポーツ選手、文化人など
誰かを目的に、番組企画を目的に観てくれる人を
他の何かでも満足させることが大切なのだと思います

私は今回のオールスター感謝祭で
ここぞというときに射抜く山下智久さんのアーチェリーや
菜々緒さんの瞬きしないプロ根性を凄いと思いましたし
前回のハイライトで北川景子さんの記録も凄いと思いました
向井理さんの総合優勝も驚きました
ミキの亜星さんが足早いことも初めて知りましたし
Mr.シャチホコさんの辛いもの食べた演技も凄かった
逆に実際に辛い物を食べた吉高由里子さんの演技も凄かった
クイズで早押し1位を取る人たちの瞬発力も凄いなとも

久々5時間半フルで見たけど
私は色々考えつつも面白かったし、新しく知れることもあったんです
もちろん、改善した方が次は楽しんでもらえるかもと思うこともありました
それが改善できるかは内側のスタッフではないのでわかりません
様々な事情があるかもしれませんが、視聴者にはみえないことですし
なにか対策してくれたらいいなという思いから
また次回も見てみようかなと思えたんです

批判するなとも
テレビ制作者のように色々考えて観てくれとも言えません
というか、何も考えずに観てもらいたいのが本音です

狙いなんて気にせず、面白いと思ってもらえれば全てマルなのです
それはYouTubeほか、ネットの動画だって同じですよね
娯楽・エンターテイメントなんですから

資金を提供してくれる企業は、再生数や視聴率で判断されますし
直接その数字が次の活動に繋がる収益になるかもしれませんが
見る側に強制することは出来ないのです

一人でも多くの人に面白いと思ってもらえるものを作るしかない

自分が次に作る番組で何が必要で何に気を付けねばならないか
なんなら見るときに視聴者に考えさせたら負けかもとも
そんなことを色々考えさせられる週末でした

面白い番組作るのは何年経っても難しい(泣)

まぁ…余談で言えば
世界トレンドまでつぶやかれることまでは
予想できていなかったかもしれませんが(笑)

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自分の中で整理するために書いた物でまとまりは無いと思います
この予測が正しいとも限りません
誰かを傷つけることが無い事だけを祈っています

note初心者です。文章もそんなに上手なほうではないと思いますが、サポートしてやってもいいぞ!と思って頂けたら ポチリとお願いいたします。やる気になって更新頻度が上がり、あんなこともこんなことも書きたくなるかもしれません。