労働と健康
備忘録としてメモしていた言葉
いやいやする労働はかえって人を老衰に導くが、
自己の生命の表現として自主的にする労働は、
その生命を健康にする
与謝野晶子「愛の創作」より
本当に好きなことを仕事にするのが難しいと言われる時代ですが、
情報がありすぎて不幸になっていることもあるかもしれませんね。
好きと思えたり、得意なことだったり、やりがいのある労働に
打ち込める事は、精神的にも肉体的にも健康になる
と、歌人は伝えています。
私が学生の頃は、そもそも好きなことを仕事にする発想がなく
とにかく大学まで出て就職しろという時代でした。好きなことも
どうやって仕事にしていいか分からなかった。
今は、好きなことを見つけて、結果仕事になった、
でいいのだなと思います。
好きなことがある人は、そのまま続けることが大事だと思います。
そのためにする仕事はまた、目的や、やりがいがありますしね。
若い人たちの間で農業がブームです。日本の歴史教育?政治的問題?
のせいで、家業を(有無を言わさず)継ぐというイメージや、
労働力の割に儲からないというような、マイナスイメージが植え付けられていたような気がしますが、今では誤解だったと理解できます。
むしろ江戸時代はお金持ちもたくさんいらっしゃったという
証拠もありますね。自然が相手なので、難しい面がある反面、
自分で育てたもの頂く事は、かけがえのない幸せや楽しさもありますね。
鍼灸師になってから、特にコンクリートに囲まれて過ごすことが多いと、
土を触ったり踏んだりすることは、本当に心身に良いことだと実感します。
私が今やってみたい労働は、土から何かを作ることです。
患者さんのほとんども、「仕事」を辞めたら早く良くなる気がします。
気持ちよく「労働」できる意識や環境を作ることが大事ですね。
時には理不尽な環境から自分を守ることも忘れずに。