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【考察】はがねオーケストラ史・その3「マーシャについて」

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というわけで、
今回はTwitterのアンケートで次の記事として一番推されていた「マーシャについて」を記事にします。

■マーシャの基本設定

マーシャのフルネームは「マーシャ=ココツェフ(Masha Kokovtsov)」で、ゲーム時点での年齢は20歳。
ただし、身体的な年齢は14歳時点から変化していない。

card10b-行商人マーシャ2

身長は156.5cm、体重は46.7㎏。この世界の住人は基本的に食うに困っているのと足を使った行動範囲が広くなるのとで現代人よりは細身で締まった身体つきになりやすい。
スリーサイズは上から76.1/57/82、アンダー65.4のAカップ。

セラステス四天王の1人で、当初は1章のボスとして設定されていた。(一応、現段階の設定でもボスの1人)

セラステス艦長ドラの手により、マシンに閉じ込められて影海の浅い部分を漂っていたところを救出されたことで、行動を共にして6年ほどが経過している。

■容姿について

マーシャは14歳時点から身体的な成長、老化がピタリと止まってしまっている。正しくは常に活性化され続けていてそのエネルギー源もまた枯渇しない状態が保たれている。

これは特別な種族という話ではなく、セラステスの者達には影海の外気に触れ過ぎていたからではないかと考えられているが、実際は過去世界で製造され、影海を漂っていたナノマシン注入型の装置に入れられていた影響。
この装置は理想的な段階まで育成した兵士が、脳に限界がくるか身体が破壊されるまで最高のコンディションで戦い続けられるようにと作られた旧時代の遺物。(モラルの希薄となった終末世界で最も高い部品は兵士であるという概念から作られた物)

影海で見つかった理由は、ココツェフ家が砦街で謀略に会い、影海に流刑となった際、両親がせめて娘だけでもと偶然影海に流れいてた頑丈な棺のようなものに娘を入れ、奇跡的に助かることを願って影海の深部へと向かう船から遠ざけたことが原因。

6-end挿絵[マーシャ回想]

首からは大きなガマ口のサイフ(遺物)を下げており、
この中には初めてドラから貰った銃についていたひび割れたスコープのレンズと、修繕用の裁縫道具が入っている。

■性格について

男が大半を占める盗賊集団(セラステス)の中で6年を過ごしたとは言え、ドラが娘のように扱い、周囲からも客人のように扱われていたこともあり、後ろ暗い部分を目にせず育ってきた。
元々良家育ちだったこともあり、マナーやモラル、立ち居振る舞いには淑やかさも感じられる。
ただ、心の奥底には両親を殺した砦街住民たちへの強い憤りを秘めており、復讐を実現する為には手段を辞さない覚悟も持ち合わせている。

■劇中前小話。マーシャとの出会い

砂海との境界線付近を探索することは命知らずの盗賊たちにはよくある話だが、それより内部へ立ち入ろうとする者など存在しない。
影海で発見されるものと言えば、大半は内部へ向かう途中で漂流したであろう者達の遺品や積み荷、ハガネの残骸などだ。

危険が伴うのは影海内部だけでなく、帰り際に集めた宝を奪い合うという危険も常に背中合わせとなっていた。
その日も、命知らずたちが境界線付近でかき集めたお宝を引き上げて凱旋していたのだが、ちょうど影海へ向かう途中だったセラステスの船員たちに発見され、行き掛けの駄賃にと急襲された。盗賊たちの抵抗むなしく、ハガネの数も練度も高いセラステスの面々に勝てるわけもなく、積み荷を残して敗走する運びとなった。

運が良かったと戦利品である積み荷を確認したいたところ、見たこともない巨大な箱(マシンコア)を発見。何とかハガネに使えないものかと試行錯誤するも敵わなかったが、その過程でたまたまドラが開錠に成功。
中にいた少女を発見することとなる。

少女は自らをマーシャと名乗り、自身の年齢や砦街で陰謀に巻き込まれ、一家流刑とされてしまい、木製のボートで両親と共に影海へ流されたこと。
両親が砂中から浮かび上がってきた謎の箱に自分と刑執行の際、僅かに持たされた水、食料の全てを乗せて影海の外へと流されたこと。
恐らく両親はもう生きてはいないであろうことなどを、つい先ほどの出来事であるかのような口ぶりで告げた。

セラステス艦長ドラも、砦街に追われて復讐の機会を狙っている身であり、この身の上に同情の念を抱いた。それに加え、今は生存していることも気づかれてはいないだろうが、いざ自分たちが本格的に砦街に狙われるようになった時、または砦街の占拠に向けて戦いを始める時、砦街に住む者たちは非道であるという事実を広め、大義を得るのに打ってつけの存在だとも考えた。
その時に備え、ドラはマーシャを人質ではなく客人として館内に置くことを決めた。この時は打算の強い決定であったが、後にドラはマーシャを実娘であるかのように大事に想うようになる。

■劇中におけるマーシャの存在

砦街にとって、マーシャは外苑の土民どもが結束する旗印となる可能性をもつ危険因子であり、消し去っておかねばならない対象である。
利用価値がある限りはセラステス側から命もある程度は保証されるだろうが、本当の仲間というわけではないので、状況によってはアッサリと切り捨てられる立ち場でもある。
若いながらその危険を感じ取ったマーシャは、自らハガネ乗りとしての訓練を受けることを望むようになる。
あまりに熱心に頼み込まれた為、ドラもついに折れてそれを許可した。
とはいえ、利用する前に死なれては困るということで、スナイパーとしての訓練であればという条件を付けくわえた。

card10-マーシャSR

元々素養があったのか、自らの命がかかっていることを自覚していたからか、マーシャは目覚ましい成長を遂げ、3年の訓練でベテランに並び、さらに3年の実践を得て、ついには誰もが認める艦内一の名狙撃手となっていた。
ただし、成長しない身体が足を引っ張る形となって白兵戦ではまるで役に立たず、生身で銃器を扱うことも上手くはいかなかった。あくまでハガネに乗ってナンボの戦力である。
ドラは万が一を考え、白兵戦に長けたモモチの配下たち数名を「親衛隊」としてマーシャにつけることにした。
これがハンゾウ、コタロウ、カシン、ダンゾウの4名である。

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劇中では既にセラステス内での信頼関係が築かれており、誰もが彼女を家族の一員として大事に想っている。
また、その実力から流浪してばかりでいつまでも戻ってこないモモチの代わりとして四天王入りまでしている。
たまたま戻ったモモチが後でこれを知った際、大変なショックを受けたものの実力自体は認めざるを得ず、「5人で四天王・・・それで良いではござらんか・・・」と半べそでドラの説得に当たったりもしている。

■ココツェフ家の流刑となった原因

マーシャは流刑になった理由が分からなかった。
妻と娘に流れる血か、マーシャは明らかに他と違う髪や肌や瞳の美しい見た目を持っており、周囲からは羨望の眼差しと 好意を一身に浴びていた。
時が経つにつれ、人々の好意は肥大化し、「より親密に」という欲を含んだものに変化していった。
まるでブランド品を欲するように、この一家と親密な関係を築くことで自身の価値も引き上げようという思惑。
それに気づいていた一家はいずれとも付かず離れずの関係を保っていた。

だが、その煮え切らない態度は周囲の感情を腐らせた。
味方か、敵か、どうでも良い相手か。 人は価値をこの3通りでしか判断しない。中立などというものはありえないのだ。
とはいえ、敵意を向けるには周囲の賛美もあって難しい。
誰が最初に動いてしまうのか、自分だけは そうでありたくないという歪んだ思いが大衆の中で膨らんでいた。

そんなある日、砦街の評議会議長を務める男の息子がマーシャに淡い恋心を抱いた。
議長はそれを知り、両親へマーシャと息子との婚約を取り付けて欲しいと話を持ちかけたのだが評議会は常に政治闘争が起こる場であり、ここで1勢力に傾けば必ずや不幸が訪れると考え、父親は申し出を丁重に断った。

しかし、これが重度の子煩悩であった議長の嫁に伝わったことで事態は一変する。憤慨した彼女はマーシャとその一家に対し、大事な息子が傷つけられたと考えたのだ。
議長は娘婿であり、今の立場があるのも名家である嫁一族の力でもあった為、逆らうことは出来なかった。
恐怖、そして抑圧された感情、そこに自分と違い市民からの受けも良かった一家に対する嫉妬も混ざり、ついには一家へ無実の罪(内乱を画策した罪)を着せ、外苑への流刑が言い渡される事態となった。

この誰が見ても異常な判決に対し、当然ココツェフ家は反論したが周囲と「味方関係」を築いていなかったことが災いし、誰も救いの手を差し伸べる者はなかった。
それどころか自分になびかないことへの歪んだ情念から議長を支持する声が多数あがり、魔女裁判の如き不明瞭な判決によって一家の流刑は確定する。
表向きは外苑地への放逐だが、実際は砦街の内情を外世界に知られることのないよう(※1)始末されるのが通例であった。
この地は未だ外苑地にも生存者が多く、集落が点在していたことから人目に付かない よう殺害し、死体も処理することが求められた。

※1
砦街の住人たちは外苑=砦街の外では人は生きていけないと聞かされているが上層部は集落の存在を知っている。

そこで、都合のよい場所として利用されていたのが、入れば二度と出てはこられない「影海」であり、この場所の利用が今では一般的な 処分方法となっていた。

余談だが、この強制執行によって国民に支持される恐怖政治が成立する。
しかしこの一見によって大衆たち支持に酔ってしまった議長の嫁はそれを己の力と勘違いし、理性のタガを外してしまう。
敵対する者は全て同様の手口を用いられ、議長と嫁一族の力は肥大化していき、ついには一族の 独裁を許すまでになってしまう。
この時になって人々はようやく愚かさに気づくのだが、もはや体制は完成しており、逆らえば次は 自分であるという恐怖から口をつぐみ、抑圧の中で生きることを余儀なくされることとなっていく。

キコリとキュウベエ

砦街の上層部以外では、キコリやキュウベエのような外苑へ出向く兵士たちは、外苑にも人が住み、集落が存在することを知っている。
ただし、上層部と違って集落の位置や大きさまでは知らされていない。
外苑をパトロールし、生存者を見つけ次第、討滅せよという任務を負っているのだが、大半は命あっての物種と適当に任務をこなしている。
偶然見つけたなら襲って戦利品を横領するといった程度であり、そのおかげで多くの集落が現存出来ているとも言える。

彼ら外苑を担当する兵士たちは砦街の中では末席に近い格付けをされている者で構成されており、砦街に戻っても外周の隔離地域以外へ行き来することは許されていない。
その為、彼らが何を知っていようと砦街の住人たちが外の真実を知ることは無い。

と言ったところで。

マーシャについては、ひとまずこんな感じが基礎知識となります。
ここ、テストに出ます(・∀・)

次回はアンケート結果から見て、
「教官について」を書いていこうかと思います。

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教官→宿屋と書き終わったら、またアンケートやります。
たぶん、DEN-TAN、親衛隊、四天王あたりになるかも?

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