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都市計画のチャレンジができるのは心強いチームのおかげ

所属/湖西市役所 都市整備部 都市計画課 まちづくり係 田中涼介さん
取材/浜松学院大学 地域共創学科 3年 松井柊太

市民の方からの声が私のやりがいに

私は関東の大学に進学し、Uターン就職で戻ってきました。地元を離れてみて、あらためて地元が好きになり、この地のために貢献したいという思いが強くなったことから湖西市役所を自分の思いの実現の場として選びました。
都市計画課では、土地利活用の調査や検討、空き家対策などの業務を行っていて、さまざまなプロジェクトを通じて自分が携わっている仕事が、形となって街づくりや人々の生活のお役に立っていることを実感できることが、何よりのモチベーションになっています。

市民の方から「新しく道路ができて浜松や豊橋方面へのアクセスが格段に良くなった」といった市民の方からいただくお声を通じて、自分の仕事が役に立っていると感じられることが自治体職員のやりがいだと思います。

良い関係性を築くために心掛けていること

湖西市には、市内企業の工場拡充 ニーズや市外企業からの進出ニーズがあります。このようなニーズに応え、地域の活力を創出する新たな産業の立地を促進するため、道路などのインフラを整備し、物流拠点へのアクセスが良好な工業団地の供給を図ることが「浜名湖西岸土地区画整理事業」の目的です。この浜名湖西岸土地区画整理組合の事業を、湖西市は「技術支援」という形でサポートをしています。

平成28年から事業の実現性の調査や測量が始まり、約10年掛けて車載用電池の一大生産拠点が形成されつつあります。工業団地31.5haの内、トヨタ自動車を含む4社へ29.7haの土地の引き渡しが完了しました 。また、大倉戸茶屋松線の道路の一部は完成しています。
この事業以外にも、現在市内で新たに工業団地を作る企画があり、私はその調査を担当している他、まちづくり係として工業団地だけでなく、住宅用地を開発した不動産事業者などへの補助金に関する手続きも担当しています。

道路工事の期間中は、近隣企業や通行する方への影響が大きいため、安全かつスムーズな通行が出来るようにメンバー間や施工業者と対策を検討した上で工事を進めるようにしています。また、工事費用は 土地区画整理組合の負担となるため、入念な確認が求められます。事業を進めていく上ではあらゆる影響を考えながら進めていくことを常に意識しています。

さらに仕事をする上で他の部署の職員と関わる機会が多いのも自治体職員の仕事の特徴です。普段からのあいさつやコミュニケーションをはじめ 、どのような仕事でも丁寧かつ確実にやり切ることで、良い関係性を築くように心掛けています。

令和4年11月2日撮影(提供:湖西市)

一緒に対策を考えて乗り越えられた課題

私がこれまでの経験の中で一番印象に残っているのが、担当している業務で、書類提出納期のスケジューリングがうまくいかなかったなど、想像していなかった課題が次から次へと発生し、期限内に目途を立てることができなかったときのことです。「本当にこの事業は完了するのだろうか?」と思うくらい進展せず、途方に暮れてしまうこともありました。しかし上司や係員、県庁の方々や委託業者の方々と一緒に対策を考え、1つ1つ課題をクリア。いつでも相談できる上司や組織体制があったからこそ乗越えられました。先輩方は 様々な経験や知識を持っており、普段からわかりやすく教えていただいています。私が安心してチャレンジできるのは、とても心強いチームメンバーと働いているからだと思います。

あらためて、自分が携わっている仕事が、形となって街づくりや人々の生活のお役に立っていることを実感できる事が自治体職員のやりがいだと感じています。私は、業務経験がまだ都市計画課だけなので、異なるジャンルの部署でも経験を積み、多角的に市の状況を見られる職員になることを今後の目標に日々精進しています。


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