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人間の「弱さ」を感じた日

今日は休みの日ということでアマゾンプライムで妻と映画を観た。私は休みの日に昼間からウィスキーを飲みながら本を読んだり、映画を見ることが大好きだ。
1週間頑張ったかいがあったと感じる至福のとき。

さて、早速本日は映画を1本観たので感想を書いていこうと思う。普段だったら書かないことも多いが、今日観た「劇場」は観るのに苦しくなるほど共感ができる。学びが多い映画だった。

あらすじを簡単に紹介すると、演劇に目覚める主人公と地方から上京してきた女性が恋人になり、一緒に暮らしていく話だ。主人公の男性は演劇にはまり、それを生業にしていく訳だが、自分の才能のなさに悔やみ劣等感をいだきながらも日々を過ごしている。そんな中、道端で一人の女性と出会い、恋人関係になり、女性の家に住み始める。女性は純粋な大学生で心優しくも、主人公のだらしない言動を我慢しながらも受け入れ日々を過ごしていく。
はじめは恋人である女性が演劇家の男性に寄り添いながら、恋人関係を続けているのだが、男性のエスカレートしていく暴言やDVによって女性自身が心身ともに壊れていってしまう。最終的には恋人関係は破滅し、女性は実家に帰り、演劇家は一人でのらりくらりと暮らしていくのだ。

恐らく多くの視聴者の方々は主人公である演劇家の男性を避難し、被害を被った女性の方に思いを馳せることと思う。私も同じ気持ちなのだが、一方で演劇家の男性の気持ちにも共感ができる点があったのだ。

どんな点が共感できたのか?それが今回の映画から学べた点でもある。

一言でいうと「人間としての弱さ」にとても共感できた。
私達人間は少なくとも、「承認欲求」というものを持っている。

私もそうなのだが、

・人から認められたい
・自分が優れた人間でありたい
・何か大きなことを成し遂げたい

こういった気持ちはあるのではないか。
もしかしら男性の方がこの傾向が強いのかもしれないが、「承認欲求」があるからこそ、他人を傷つけたりわがままな自分を持ってしまうことにもなる。

私事ではあるが、自分も社会人になったら大きな会社に入ったりとか昇進を早くする。ゆくゆくは会社を経営する立場になるなど、大きな夢を掲げ、それを達成することで人からも認められたいと思っている時期もあった。

そして、理想は掲げるにも程遠い現実を目の当たりにして「なんで自分はこんなに才能がないんだろう……それに比べてあの人は」と嫉妬、妬み、憎悪、自己否定。はたまた家族や恋人など親しい存在に八つ当たりをして、慰めてもらいたいといった「弱さ」がでてしまうことがある。

映画を観ていて単純に「主人公の男性ってありえない」と攻め立てる感情になるが、同時に「自分もこういう時ってあるよな」と心が痛いシーンが何度もあった。

人間の「弱さ」って誰しもが持っているものだと思う。映画を観ていて自分はこんなことないと感じたとしても、少なからず、他者への嫉妬や自己嫌悪は生まれてから今日に至るまで何度か感じた経験があるだろう。

世の中が自分の思い通りになれば、恐らく負の気持ちになることは少ないだろう。しかし、残念ながら世の中が自分の思い通りになる事のほうが少ないのが現実だ。そして、自分だけでなく他者とも一緒に生きているからこそ、満たされない承認欲求も生まれてくる。

そして、自己実現の欲求。つまり、「こうしたい」「ああなりたい」っていう理想も人は持つものだからこそ、現実とのギャップに焦り、苦しむことがある。
それでも支え合う家族を持ち、共存しながら生きていく幸せも自分たちが作っていくもの。

映画の中では恋人の女性を失うことで、自分の至らなさに主人公の男性は気づいたことだろう。でも、人はこうやって失敗をしたり、自分を客観的に観るきっかけが得られないと中々気づけないものでもある。だからこそ、私も自分自身を振り返るきっかけになったし、痛みを感じる場面もあったのだろう。

私は家族ができた立場でもあり、新しい家族も増えてくる立場でもある。自分の成し遂げたいこと、実現したいことも追いながら、家族との幸せも作っていきたい。
これから先もうまく行かなことの方が多い人生だろうが、変なプライドは捨てて、ありきたりの自分を受け入れていきたい。それこそが、自分の承認欲求に邪魔されずに生きていける方法なのかもしれない。

大人になるということは感情も行動も自律していけることだと思う。

今日の映画の主人公のようにうまくコントロールできない自分と向き合う機会も出てくると思うが、それを乗り越え人としての器を広げていくことが必要なんだと感じた。

ここ最近では人生について考えさせられるとっても良い映画だった。

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