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甲子園という場所vol.11

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甲子園の雰囲気を肌で感じながら、両者整列。

古茂田の

NHKデビューであり教育テレビデビューの日。
17歳。

国士舘の先発は、エースの新垣(後に日本ハム)ではなく、2年生左腕の久古(後にヤクルト)。
今考えたら、投手陣ヤバかった。

多分名電は、左バッターが多いため、左腕の久古を先発にして、エース新垣での継投だったんだと思う。
この時、名電は、大会出場校中トップのチーム打率で4割を超えていたと思う。
チームの上位打線と下位打線にチーム1.2位のホームラン王達がいるのだから、それもそのはず。

仲間の自分でさえ、タケ(堂上)のホームランを期待していたくらいでしたから笑

でも、国士舘の術中にまんまとハマり、スティーブン・セガールも激怒していたと思う。

『沈黙の打線』

全米での公開予定は未定。

『あれ?ちょっとヤバイな。』

みんや焦りはじめていたのが分かったし、自分も焦っていたと思う。
思いのほか、打てない。
ピンチの後にチャンスありという言葉もあるが、ピンチの後にさらにピンチになる事もある。
それは、流れ。
野球を見ていても解説者の方が、良く言っているのを耳にする。

『あー、流れが変わりますよー。』

『早く流れを持って来たい場面ですね。』

プレーしている自分達にとって、この流れは見えないけど、何となく分かるんです。
勢いって言えば良いのか、リズムを掴みつつあると言えば良いのか、この試合は、完全に流れが向こうに行ってるなという感覚でした。

でも、野球というスポーツは、だからこそ面白い。流れを掴んでいても点に結びつかない、強い打球を打っても、守備の正面に飛んで行く。
見てる人からしたら、完全に国士舘ペースだったはず。

試合は、ズルズルと進んで行く。
ついに9回。


多分、両者が思っていた事。

国・名『こんなはずじゃないのに......。』


そんな両者を見守っていた甲子園のスコアボードに✖️がつく。
ゲームセット。


愛工大名電(愛知)ー国士舘(東京)

    1 ー  0

野球は、本当不思議なスポーツですね。
国士舘のヒットは、6本。
名電のヒットは、2本。

6本でも繋がらなければ点にはならない。
一方で、2本でも少ないチャンスをものに出来る時、点に繋がり勝利を呼び込める。

相手が強い、弱い関係なく、甲子園という舞台で普段通りの力を出す難しさと、どれだけ打率が良くてもこの試合でこの場面でこのチャンスで打てなければ試合には勝てない。
良く言われる、『打撃は水物』。

甲子園の洗礼を浴びた瞬間だった。

それが、もしかしたら2004、2005年と名電を一気に甲子園の頂に押し上げたきっかけの試合になったとしたなら、良かったと思いたいです。

でも勝ったという事実。
その時は、とにかく勝ったという事が1番嬉しかった。
倉野監督が監督に就任して、去年出来なかった甲子園初勝利を自分達の代でプレゼント出来た事。その喜びが爆発して、全国制覇したかのような盛り上がりでした。

使い回しの写真ですいません。
多々あると思いますが、許してください泣

甲子園初勝利の時の校歌。
(古茂田は右から3番目)

みんな嬉しそうですよね笑
自分の成績なんて忘れて、勝った事への嬉しさのやつです。
次に進めます。

タケ(堂上)のホームランは、おあずけですね!

あ、古茂田ですか?
しっかり痛烈でショートがビビるくらいの質の良いショートゴロ打ちましたよ。
この日、名電はノーエラーでした。
それだけアピールさせて下さい!!

打撃のチームが甲子園で、急に守りのチーム。
逆に翻弄出来たんじゃないでしょうか?笑
さ、さ、作戦通りで、、す。

短期決戦で必要な事は、集中力と切り替えの早さだと思ってます。
古茂田は、それが出来たかは、別ですが笑
たこ焼きの食べる早さは、チームの上位には食い込んでいたと思います。

紆余曲折ありながらも、この仲間でチームで、掴んだ1勝、今でも財産になっています。


甲子園を後にして、宿舎。

『近江だってー!』

『次、近江(滋賀)かぁー。』

この言葉には、いろいろな意味が含まれています。近江高校とは、ほぼ毎年、練習試合をしてるので、選手や戦力、特徴、手の内は、お互い見せ合っています。

まさか、こんなに早く甲子園であたるとは。

             〜つづく〜
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