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外来種の活用?ちょっとまった!

初めに言っておきますが!

あぐりは外来種の活用に、賛成です!!!!!

命と向き合い、命をいただくという形にできないかという思いや努力はとても素晴らしいものだと個人的には思います

だけど、ちょっと待って

目的や意義を、見失ってはいませんか?
厳しい部分もあることをご存じでしょうか?

今回はそんなお話しです!

そもそも、外来種の活用って?

これは【外来種の駆除】において”殺処分される生きもの達をどうにか活用できないか”ということから行われはじめた活動です

身近なところだとアメリカザリガニやウシガエル、ブラックバスを捕まえて食べてみたり

キョンという小型のシカの仲間の皮を使った革製品を作成したり

オオキンケイギク等の植物を使って草木染めをしたり

各地で色々な取り組みや活動が個人や組織でされています!

北海道等で問題になっている特定外来生物のウチダザリガニは食用として捕獲され、ネットでも販売されていますー

外来種とビジネス

そもそも駆除が必要とされる外来種は日本の自然から取り除きたい生きもの達です

だから、最終的にはゼロにしたい

でも、活用のために商品化して販売してとなってくるとビジネスになるし、そうなると組織を存続させスタッフの仕事と給料を確保しないといけなくなるので継続的で発展的な活動を求められると思います

ゼロにしたい駆除活動と発展し儲けたいビジネスとの間には、どうしても矛盾が生じてくると思うのです

また、きちんとした知識をもって行わないと逆に外来種を広めてしまう原因になってしまうかもしれません…!

外来種活用とコスト

コスト面も大きな問題です

例えばアメリカザリガニを食用に活用するとして、ぱっと思いつく限りでも

捕獲する人、加工する人の給料
作業場の借り賃
機械や道具を使う場合の設備投資
その他電気代や水道代

がかかります

さらにビジネス的にやるとなれば、もちろん利益を出していかないといけないし、販路の確保も必要です

インターネットでHP制作を依頼したり、その他宣伝広告に力を入れればそちらにもお金がかかる…そう簡単にはいかないのです

値段とクオリティ

外来種の活用をするには、コストがかかります
コストがかかればかかるほど販売するときの値段も上がります

そんな時に問題になるのがその商品のクオリティ

外来種は野生の生きものなので、どうしても個体差がでてしまいます

食用にしても皮を使うにしても大きさや状態にばらつきは出るし、それ用に育てられた家畜やより食用や加工に向いている生きものとも比べられます
クオリティを上げることにまたコストがかかってしまうかも…

クオリティが低い、または同程度で値段が高いものをみんな買おうと思うでしょうか…?

目的はあくまで外来種駆除

最近、命を無駄にしないように…という見出しで外来種活用が紹介されているのを見ました

それはいいのだけれど、目的と手段が逆になっていないかな?と感じることがあります

あくまで目的は外来種の駆除、その手段としての活用です

活用するということが目的になってしまい、全て活用しないといけない、活用しないと駆除をしてはいけないという風潮ができてしまうと、本来の目的を見失ってしまいます

そうなってしまわないかが、あぐりはとても心配です

元々、目的も意義もある活動

外来種駆除は、ちゃんと意義があって行われている活動です

外来種の生きもの達が悪いわけではないけど、彼らは必死で生きる過程で元々日本にいた生きものを食べてしまったり、住みかを奪ってしまったりしてしまいます

それによって日本の自然や生態系が破壊され、いずれは人の生活や健康、経済活動、水や空気といった基盤になるようなものにも影響がでるかもしれない

それらを防ぐために、人間が持ってきてしまった外来種を日本の自然から取り除くことが活動の目的です

最終的に、人の為に行われているのが外来種駆除

活用にはたくさんコストもかかるし、膨大な量の外来種をすべて活用するのは今の時点では現実的ではないと思います

活用はいいけれど、駆除をするのには元々ちゃんとした目的や意義がある、駆除すること自体が大切なことであるというのをもっとたくさんの方に知ってもらい、理解してもらいたいです

まとめ

色々書きましたが、命と向き合う外来種の活用はとてもよいものだと思います!

あぐり自身、アメリカザリガニを捕まえて料理して美味しく食べたり、その動画を撮影して情報発信をしたりしています

様々な活用の仕方があると思うので、本来の目的を間違えないようにしながらも一つ一つの命に自らの手の届く範囲で向き合い、関わっていきたいです~

今回特にお伝えしたかったのは2点!

1.外来種の活用はコストがかかるし、ビジネスにするとなるとハードルが高い!(工夫が必要)

2.外来種の駆除には元々それ自体に意義・目的があり、活用はあくまで手段!

外来種問題は自然にとって、人間さんにとって非常に大きな問題の1つです

解決の糸口を、みんなで考えられたら嬉しいですー

おまけ:特定外来生物

ウシガエルちゃんです、でかい

日本には外来生物法という法律があり、その中で特定外来生物というものに指定されているこたちがいます!

身近なところで言うとウシガエル、ブラックバス、オオキンケイギクなど~

これらの生きものは基本的に生きたままの移動が法律で禁止されているため、もし個人的に活用してみよう…!というかたは気をつけてください!

環境省のホームページにて特定外来生物の一覧が見れるので、確認してみてね~


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