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心を込めて。|インタビュー 利用者の今|2021年11月

身体の障がいをもつ、Kさん。こもれびグループで、就労継続支援A型の利用者として働いています。Kさんの【今】について教えてもらいました。


■こもれびグループの就労支援を利用することになった経緯を教えてください。

障害者手帳の取得手続きをするために市役所に行った際、障がい者のための就労支援制度があることを知りました。どこかで働くことが出来ればいいなと思ったので、相談支援事業所※を紹介して貰い、就労支援を行ういくつかの事業所を教えて貰いました。そのなかに、こもれびがあったんです。
※障がいがある方の生活・福祉に関する相談が出来る機関で、障害福祉サービスの利用のための情報提供や支援を受けられる。

こもれびで働くために、ハローワークの紹介状などを用意し、面接を受け、こもれびに入社することになりました。実は、当時、こもれび以外の就労支援事業所で働くことも具体的に検討していたのですが、最初から(就労継続支援)A型で働けたこと、作業内容が良かったことが決め手で、最終的に、こもれびで働くことを選択しました。
こもれびの作業内容は、PC(パソコン)の入力作業や、きめこみパッチワーク(※後述)、その他の軽作業でした。特にPCの入力作業があることが、私にとっては魅力的でした。PCは当時から、ある程度は使うことが出来ていましたが、もっと使えるようになりたいと思っていたので、良かったです。

入社する前と、した後でのギャップについてですが、面接の時にして頂いたお話と変わりなかったので、私には特にありませんでした。


■現在、どんな仕事に取り組んでいますか?

きめこみパッチワーク(縫わずに作れる、パッチワーク風の手芸作品※下記画像を参照)の制作、軽作業、PCの入力作業などをしています。受注の状況によって変わりますが、4時間ちょっとの作業時間のうち、軽作業を2時間くらい、残りの時間をその他の仕事にあてています。

現在行っている軽作業は、グループでの作業なので、自分ひとりで勝手に作業を進めないなど、思いやりが必要な作業です。

きめこみパッチワークは、集中して作業出来るところが好きです。ひとつの作品を作るのにA4サイズで2週間くらいかけて制作しています。
制作した作品は、近隣の門前市で販売したり、こもれびグループが運営する放課後等デイサービス※の景品やプレゼントにしたりしています。キャラクターをデザインしたものなどは、子供たちに特に好評です。
※障がいのある就学児童(小学生・中学生・高校生)が学校の授業終了後や長期休暇中に通うことのできる施設。


■仕事をするなかで、うれしいことはありますか?

私の作った作品・商品を手にした方が、ほっこり癒されるようにと、心を込めて制作しているので、それが叶ったと思える時がうれしいですね。
近隣の門前市に、こもれびが出店した際に、お手伝いとして参加することもあるのですが、私の作ったきめこみパッチワークを見て、「これいいね」と言ってくださるお客様がいたり、実際に購入してくださるお客様もいて、その時は、とてもうれしかったです。

作品を作ること自体も喜びです。イメージしたものが実際の作品になっていく過程を、わくわく楽しみながら作っています。

また、同じデザインで何パターンか色あいをかえて制作する際などに、他の利用者さんに意見を聞いてみたりするのですが、自分の考えていたものと全く違う意見を貰うことがあり、「なるほど、勉強になるな」と思ったりします。


■仕事をするなかで、大変なことは?

きめこみパッチワークは、限られた材料のなかで制作するので、材料(生地やひもなど)のやりくりが大変です。予定していたより多く使ってしまい、途中で足らなくなるのでは、と焦ってしまったりする時もあります。また、オリジナリティを出すために立体や球体にしたり、綿を入れたりする作品は、作るのが特に大変です。
あと、刃物を使うので、ケガをしないように気をつけて作業しています。

PCでパワーポイント(Power Point)を使用した時は、色と形、動きの早さなど苦労しました。


■今後の目標や、将来の夢があれば教えてください。

今後も楽しく作業し、たくさんの作品・商品を作っていきたいです。そうすることで、より多くの方に癒しをお届け出来ればと思います。
こもれびには、これからも長く事業を継続していって貰いたいです。今のこもれびに満足出来ているので、このまま続いてほしいと思います。

20220124_note【記事挿入画像】利用者の今_03