見出し画像

踏みだす勇気。|こもれびお仕事探訪|2022年04月

今回は、Iさん(精神の障がい・就労継続支援A型利用者)の職場を訪ね、働く環境や雰囲気、仕事の楽しさ、苦労などを教えてもらいます。
どんなお話をしてもらえるか、今から楽しみです。
 
 
Iさんの職場は市街地の交通量の多い通りに面しています。元々、パン屋さんだったのを改装して今の複合店舗(リラクゼーション、ネイルサロン、たこ焼き屋)としてオープンしたということで、駐車場も広く初めてのお客様でも来店しやすいロケーションとなっています。お隣はカメラ店、近くには郵便局があり、店舗周辺は比較的、賑やかな雰囲気です。
Iさんはこの複合店舗のうちのリラクゼーション【夢眠(むーみん)】のメンバーとして働いています。

■それではIさん、まずは、おおまかな1日の仕事のスケジュールを教えて下さい。
「10:00の朝礼から仕事が始まります。その後30分掃除をし、10:30からお昼休憩(1時間)を挟んで終業の15:00までが施術の時間です。
施術は、60分の全身ほぐし(2,000円)、40分の足ツボ(1,500円)が基本メニューとなります。全身ほぐし+足ツボ90分(3,000円)のメニューもあります。
お昼は複合店舗内のメンバーと共に食事を取っています。」
 
■施術以外にはどんなお仕事をしていますか?
「清掃やタオルの洗濯、軽作業のお手伝い、SNSの更新、施術に関する本等を読む座学などをしています。」
 
■働く環境や雰囲気はどうですか?
「接客が主な仕事の職場なので雰囲気が明るく、かつ落ち着いた環境だと思います。店舗同士お互い協力出来るところは協力しあって店舗を運営しています。
今後も来店して頂いたお客様によりリラックスして頂けるような、お店の雰囲気づくりが大切だと考えています。」
 
■仕事をするなかでのやりがいは何ですか?
「仕事を通してお客様に喜んで頂ける事です。施術の後、お客様に次も自分でお願いしたいと言われたりする時もあるのですが、そんな時は、よかった、頑張った甲斐があったと特に思います。
実際には、(ひとりのメンバーに負担がかかり過ぎない様に)指名は出来ないのですが、そう言って頂けるのはとても嬉しいです。」
 
■仕事をするなかでの苦労はありますか?
「元々一般の会社でリラクゼーションの仕事をしていたので、全くゼロからのスタートではなかったのですが、施術やご案内のルールなど、こもれび(【夢眠(むーみん)】)のやり方を覚える(やり方に合わせる)のは大変でした。
イベントに出店して、野外でリラクゼーションをしたことも大変だった思い出です。準備期間も少なく、施術台の無い椅子での施術だったので、いつもと勝手が違い苦労しました。」
 
■今後、就労支援サービスを利用したいと思っている人にアドバイスはありますか?
「就労支援サービスは、障がいを持ち社会から離れた方でも無理なく安心して働けるところが良いところだと思います。ただ、情報があまり発信されていないので、自ら行動し情報を得る必要があります。
どんな働き方なのか、どんな仕事があるのかなど、まずは話だけでも聞いてみるという姿勢で行動に移すのが良いのではないでしょうか。イメージしていたのと違うことも沢山あると思います。」
 
■今後どんな人に、こもれびに入って貰いたいですか?
「働く意欲はあるが、働く勇気がなかった方ですかね。」
 
■なるほど、勇気をもって一歩前へ踏みだして貰いたいですね。
「そうですね。踏みだす勇気、大切だと思います。」
 
■いろいろと質問に答えて頂き、ありがとうございました。今後も無理せず頑張って働いていきましょう。
「はい、無理せず頑張っていきましょう。」
 
 
落ち着いた雰囲気のIさん。リラクゼーションを受けるお客様も安心して身を任せて頂けるのではないでしょうか。今後もご活躍を願っております。貴重なお話し、ありがとうございました。