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好きを仕事に。|インタビュー 利用者の今|2022年06月

精神の障がいをもつ、Jさん。こもれびグループで、就労継続支援A型の利用者として働いています。Jさんの【今】について教えてもらいました。
 
 
■こもれびグループの就労支援を利用することになった経緯を教えてください。
 
こもれびのことは(市の保健センターに置いてあった)福祉関係の冊子の1ページに、こもれびが紹介されているのを見て知りました。見学などを重ね、こもれびについて知っていくなかで、(こもれびで)働いてみたいなと思うようになり、当時、別の福祉施設に勤めていましたが、こもれびで働くことを選択しました。
 
こもれびで働くことを選んだのは好きなことを仕事につなげていこうという気風があった(今もある)ので、自分の好きな絵を描くことも仕事に出来るのではと希望が持てたことが大きかったです。自分の思いを伝え、話し合いをした結果、将来的に絵を描くことも仕事に取り入れていこう、それまではいろいろな仕事をしていこう、ということになりました。
 
 
■現在、どんな仕事に取り組んでいますか?
 
データ入力、POP作成、軽作業をメインの仕事としています。作業時間は4時間ちょっとです。午前中は軽作業、午後はデータ入力とPOP作成をおおよそ半々の時間配分でしています。
 
POPは主に自動販売機の側面などに貼る為のものです。フォトショップ(Photoshop)というソフトを使ってデザインすることが多いです。フォトショップはもともと絵を描く時に使っていたので、その経験が活きています。優れたデザインは見る人が5秒間は目に留めるものらしいので、それを目標に、目につく色づかい、わかり易さを重視して作成しています。
 
 
■仕事をするなかで、うれしいことはありますか?
 
軽作業は主にネットで受注した商品の作業で、イベント時には注文数が増え大変ではあるのですが、自分が作業をしたその先に、それを手にした方々の喜ぶ笑顔があるのだと思うとやりがいを感じます。
 
仕事をしていてためになることは支援員さんや利用者さんからの意見やアドバイスです。自分ひとりではわからないことも沢山あるので周りの意見は大切だと思います。またPOPの絵やデザインのアドバイスをし合う時もあるのですが、周りの利用者さんの上達ぶりにすごいなと感心したりもします。
 
 
■仕事をするなかで、大変なことは?
 
今は大変だと思うことはあまりありません。POP作成のために会社に勧めて頂いたエッジというドット絵を描くソフトの使い方を覚えた時は、やったことがなかったので苦労はしましたが、今はこなせるようになりました。
 
あと自分は、こもれびで就労継続支援B型から希望するA型になれたのですが、周りの人からはよく、成長したねとか変わったねとか言って頂けます。変わるきっかけとなった、これはという大きな出来事などは特にないのですが、年を重ね経験を積むことによって少しずつ自分に変化があったのかもしれません。
自分を客観視できるようになってきたと思いますし、以前は人間関係のストレスによる頭痛に苦しむことがありましたが、それも年々良くなっています。今は人に何か指摘された時に、「誰に言われたか」ではなく「何を言われたか」を重視し人間関係を引きずらないように気をつけるようにはしています。また、体調を整えるためダイエットもしました。そんな自分を会社が見てくれていてA型になるという希望を叶えてくれたのかもしれません。
 
 
■今後の目標や、将来の夢があれば教えてください。
 
一般の企業で働くことを目標としています。デザインや絵を描くことに関係する仕事に就けたら嬉しいです。その為にはデザインの流行などにアンテナを張って置くことも必要だと思いますし、基本的なこと(遅刻をしない、早退をしないなど)を疎かにしないことも大切だと思っています。
 
こもれびの良いところは利用者さんも支援員さんもみんな優しいところだと思います。こもれびには今後も福祉で更なる貢献をしていって貰いたいです。そして愛知を代表する、愛知の福祉施設と言えば、こもれび!と思って貰えるような施設になって頂きたいです。