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まとわりつくヘビを振り落とす方法など。古文書『廣益秘事大全』解読㉑

嘉永四年(1851)の古文書『廣益秘事大全』から、奇巧妙術類「生活の豆知識編」解読の第21回目です。

今回は、ヘビ・ドジョウに関する秘伝、夏・冬の季節を乗り切る秘伝、そして水に溺れた人の救助方法についてご案内します。

昔の日本人の、シンプルで人間にも地球にもやさしい生き方の中に、現代でも取り入れることのできるものがあればと思い、そのヒントを提供できるよう、古文書を読み解いてご紹介します。

1.まとわりつくヘビを落とす方法

尾の先2寸(6cm)上を小刀か
割れた瀬戸物で切り、傷口にコショウを
かけると速攻離れていく。

2.寒中に寒さを感じない方法

雄黄ゆうおう
赤石脂しゃくせきし
・丹
乾姜かんきょう=生姜
松香しょうこう

雄黄(ゆうおう)
赤石脂(しゃくせきし)
松香(しょうこう)

上記5種類を等分に細かくして、
桐の実の大きさに丸め、
毎日10粒ずつ酒で飲む。
10日ほど服用すると、身体が温かくなる。
それよりも温まると、雪の中を裸でいても
寒さを感じなくなる。

桐の実

3.夏に綿入れ※を着ても暑くならない方法

 ※綿入れ=どてら・はんてんなどの防寒具

綿入れ

雌黄しおう
白石脂はくせきし
・丹
・磁石
白松香はくしょうこう

雌黄(しおう)
白石脂(はくせきし)
白松香(はくしょうこう)

上記5種類を等分に、
人のお乳と蜜を加えて桐の実の大きさに丸め、
毎日10粒ずつ服用すれば
10日の間に身体が冷えてくる。
炎天下に綿入れを2・3枚着ても
暑くならない。

4.ドジョウを袋に入れても一日死なない方法

ドジョウ

ドジョウを布に包み、白豆4・5粒と
一緒に入れて水をその都度注げば、
6~7里(24~28km)ほどの
道を進んでも死なない。

5.水に溺れた人を抱き上げる方法

水に溺れた人を救うとき、
前から抱いてはいけない。
しがみつかれると二人とも溺れて死んでしまう。
必ず後ろから抱いて救うこと。


【たまむしのあとがき】

溺れた人を救う方法はとても実践的!なかなかそうした場面に遭遇しませんが、しっかり頭に叩き込んでおいたほうがいいですね。

そして、身体を温めるときには赤系のもの、反対に冷やすときは白系のものを取り入れるようです。

これで思い出したのは下着の色です。赤系は身体を温め、黒系は冷やすというので、長いこと実践しているのですが、たぶんこれ、その通りです。

気のせいレベルの微細な違い、というより、やっぱり気のせいかもしれませんが、暖色系は極端に冷えを感じることはないような感じがします。あくまでなんとなくですけど。

ところで!まとわりつくヘビの退治方法。傷をつけてコショウかけるとは・・・ショック。

何を隠そう、ヘビ愛好家の私たまむし、現在9匹と同居中なのです。

画像はうちの子ではありませんが、うっとりしますわ・・・。

以前、近所の森を散歩中に赤茶色のかわいい個体を捕まえたことがあったのですが、そのときはヘビが驚いておしっこしてしまったので、手を離してしまったのですよー。

それがあまりに悔しいので、次見つけたときはおしっこされようとも、なんとしても捕まえて連れて帰ってこようと、毎度気合の入った散歩をしております。

しかし、まったく見つかりません。

追いかけると手に入らない。

そういうものです(泣)

(ちなみに今いる9匹はすべて爬虫類ショップで買いました)


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