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お腹の中の子の性別を知る方法とは?江戸時代の古文書『廣益秘事大全』解読⑮

嘉永四年(1851)の古文書『廣益秘事大全』から、奇巧妙術類(生活の豆知識編)の第15回目です。

今回は少ないですが、ちょっと摩訶不思議なネタでまとめてみました。

1.お腹の中の子の性別を知る方法

夫の歳の数と妻の歳の数を
合わせて9を引いた数が
偶数ならば女子、奇数ならば男子。

※例えば・・
 35歳と32歳の場合
 35+32=67
 67-9=58
 58は偶数だから女子

2.書いた文字が夜光を放つ方法

イカ墨を容器に溜めて、陰干しにして
よく乾かし、片紅※に合わせる。

  ※片紅=紅の一種

上質の墨をすり、上記のイカ墨と片紅を入れて
念仏(南無阿弥陀仏)題目(南無妙法蓮華経)
の類を書き、香炉に抹香※を太く盛り、
五寸(15cm)ほど離れて焚く。

 ※抹香=粉末状の香

火がよく移ったときに見ると
抹香の火の光とイカ墨が光り合って
光明赫奕こうみょうかくやく※のようである。

 ※光明赫奕=大きな光彩を発するさま

3.縁起の悪い香りが座敷に来ない方法

蚊取草かとりそう※を陰干しにして焚くと
縁起の悪い香りを避けることができる。

 ※蚊取草=蚊が嫌う成分を多く含むハーブ

蚊取草(カトリソウ)

【たまむしのあとがき】

お腹の中の子の性別を知る方法、衝撃です。

原文では「九払い」とあり、これはおそらく9を除く、つまり9を引くということだと判断したので、そのように訳しました。

もしお子さんがいらっしゃる方はぜひこの計算を試してみてください。

私たまむしは子どもがいないので、自分の両親で計算してみたところ、ちゃんと合ってましたよ(ホッ)。


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