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第11回 専門家が「幸福度が高い」とすすめる、定年後の働き方・第4の選択肢

吉野 プレジデントオンラインというビジネス系のメディアがありますけど、そこにあった『定年後の働き方は再雇用、転職、起業だけではない…専門家が「幸福度が高い」と勧める第四の選択肢』という記事のお話をしようと思います。
結論から申し上げると、その第四の選択肢というのが吉野塾でも教えている「フリーランスとして働いていきましょう」という道なんです。

りこ まさしくですね。


何歳まで働きたいか

吉野 ちなみにりこさんって、何歳まで働きたいとかってあります?

りこ うーん、何歳だろう。今の働き方ができている限りは、嫌になるまで、かな。

吉野 そうですよね。生涯現役みたいな?

りこ 60歳になったら終わろう、っていう感覚はあんまりないかもしれないです。

吉野 そういうことですよね。
でも、昔はそうじゃない感じがありましたよね。60歳で定年迎えて、あとは縁側で…

りこ お茶を飲んで、みたいな。

吉野 そうそう。そういう感じ、今はあまりないですよね。


「働けるうちはいつまでも」が約20%!

吉野 このプレジデントオンラインの記事の中にもデータがあって、何歳まで働きたいか、という質問がありました。その結果が以下です。

  • 65歳まで働きたい 約26%

  • 70歳まで働きたい 約21%

  • 75歳まで働きたい 約12%

  • 80歳まで働きたい 約5%

  • 働けるうちはいつまでも 約20%

りこ 私も「働けるうちはいつまでも」ですね。

吉野 やっぱり60歳以降でも就業を希望する割合が非常に高いですね。これは、やはり「収入を得たい」、「生活していくためには収入が必要」などの理由があると思います。この理由について詳しく分析した『高齢社会白書』という報告書があるようです。調査によると、その中で約45%の方が「収入がほしいから」という理由を挙げているんですが、それ以外にも以下のような理由が考えられます。

  • 体にいいから

  • 老化を防ぐ

  • 仕事そのものが面白いから

  • 自分の知識や能力が生かせるから

  • 友人や仲間ができる

収入を得る以外の目的もたくさんありますよね。

りこ 私も今そうですけど、あんまり仕事をしている感覚自体がないというか…自分の好きなこととかやりたいことをやれているので、「60歳になったし仕事はもう終わりだ!」というよりは、自分がやりたいと思うことをずっと続けていきたいな、みたいな気持ちです。

吉野 うーん、分かる。
りこさんも、いわゆる「何時から何時まで」っていう働き方じゃないから、労働って感じじゃないもんね。

りこ そうです。趣味っていうと軽すぎるけど、空いた時間に自分の持っているスキルでやれることをやっている、っていうぐらいの気持ちなので。
「定年まで勤め上げた!大変でしたね!花束!」みたいなイメージとはちょっと違うかなあ。

吉野 僕も良く聞かれるんですよね。「吉野さんは、全国を飛び回ってたくさんのお客さんと仕事したり、ペットフードなんかのコンサル以外の事業もやられたりして大変ですね!」なんて言われるんですけど、全く大変さは感じないですね。むしろ会社員時代の方が大変だった。

りこ そういう人が増えているからこそ、「働けるうちはいつまでも」と思う人も増えているんですかね。

吉野 それもあるでしょうね。働き方が多様化していますし、インターネット時代ですしね。良い時代、良い環境だと思います。


定年後の働き方の選択肢、従来主流だった3つ

吉野 これまでの定年後の働き方には、主に3つの選択肢がありました。一つ目はいわゆる「再雇用」で、現職を継続することです。二つ目は「転職」ですね。そして三つ目は「起業」です。ただ、これらの選択肢には柔軟性に欠ける部分もあるかなと思います。再雇用では給料が下がることがあったり、転職を考える場合には運とタイミングが重要になってきたりします。年収を上げようと思うとさらに難しさもありますね。そして起業と言うと、何を始めるにしても資金が必要であり、リスクもありますよね。

りこ そうですね。


第4の選択肢、フリーランス

吉野 そこで、プレジデントオンラインでも取り上げられているように、第四の選択肢として、りこさんや僕のように時間と場所に縛られない柔軟な就業体型が可能なフリーランスとしての仕事を増やしてみましょう、ということなんです。後ほど説明するコンサルタントという形態もありますし、ウーバーイーツの配達など、いわゆる「ギグワーカー」と呼ばれる方々もフリーランスですね。そのため、必ずしもコンサルタントだけがフリーランスの選択肢ではなく、第四の選択肢を選ぶ方々が増えています。
りこさん、ここまでの内容について何か思うところはありますか?

りこ そうですね、義理の父が公務員だったんですけど、長年勤めて、定年になって再雇用されました。でも部署が変わり、働く場所も変わり、給料も下がってしまって、初めましての人たちと一緒に仕事をしなくてはいけなくて…それでいて仕事だけやたら忙しいみたいなんですよ。再雇用にこだわってしまうと、果たしてそれが幸せか分からないなあと思います。長年働いてきたのに、最後こんな風に大変になってしまうと、ちょっと残念な気持ちになりますね。

吉野 そうですよね。吉野塾でもよく話すのですが、役職定年という言葉があって、大企業だと特に子会社や関連会社への出向という形で受け皿を用意してくれています。ただ当然給与も下がるし、これまでの経験や実績も生かせない、ということでアンマッチが起きているみたいで、非常に不幸だな、と思いますね。


会社員を辞める前に助走期間をつくるのがおすすめ

吉野 これはプレジデントオンラインの中にも書かれていたんですけど、第四の選択肢を選んで幸福度を上げるためには、やはり定年前から準備をしておくのがおすすめです。在職中から副業的にフリーランスを始めて、業務委託契約のような形に慣れておく、ということが書かれていて、これは確かにあるな、と思いました。

りこ そうですよね。仕事を辞めたから、「じゃあフリーランスやろう!」と思っても、勢いに乗るまでにタイムラグができてしまいますよね。そこから気持ちを切り替えたり、準備したり…

吉野 そうなんですよね。ほら、前もお話したように、会社員マインドからの変換が必要ですよね。長く勤めている方は特に、このマインドの変換がハードル高いですから。

りこ 務めている時間が長いほど、崩すのにもまた時間がかかるという…

吉野 そうなんですよ。だから、いきなりズバーン!とやろうとするよりも、助走期間を用意することをおすすめします。吉野塾でお話しているように、すぐに独立するわけでなくても、50歳頃から徐々にマインドの変換やスキルを磨くことというのをやったほうがいいです。この記事を読みながら、まさにこの通りだな、と思いました。

りこ その方が気持ちも楽ですよね。「どうしよう」と不安な気持ちで働いているより、「将来のビジョンがあって、その準備をしているんだ!」と思いながら働けている方が。

吉野 そうなんですよ。僕なんて会社員から突然辞めちゃって…まあ、いろんな理由があって。この辺はまた別で色々話したいんですけど。

りこ 聞きたいですね。

吉野 「独立するぜ!コンサルタントになってやるぜ!」なんて思って辞めた訳じゃなくて、いきなりせざるを得なかったので、助走期間がなかったんですよね。助走期間があればもっとよかったなと思います。なので、これから独立を考えている方に関しては、そういった期間をきちんととって準備していただきたいですし、そのためのアドバイスもしていきたいなと思います。


仕事における幸福度=自由度

吉野 あとね、プレジデントオンラインの中に、幸福感を仕事満足度という観点で調べた調査があるらしいんです。西ドイツとイギリス、スイスで行われた結果なんですが、いずれの国でも雇用されている人よりも自営業の方が仕事満足度が高いことが分かったそうですよ。その理由としては、自営業の場合は上司の命令に従う必要もなく、自己決定の範囲が広いからなんですね。確かに、この自己決定が多いことが満足度に大きく関わるというのは、自分でも感じています。自分で人生を切り拓いていくというか、自分で決められる余地があることが満足度と比例するのかもしれませんね。
りこさんはどうですか?この点について思うところはありますか?

りこ 前もお話したんですけど、本当に小さいことでも、今日何をやれるか、どこで働くか、今日の仕事の終わりを決められるか、みたいなことだけでも毎日のストレス度が違いますね。

吉野 そうですよね。

りこ 会社で絶対しなくちゃいけないことがいっぱいある、やりたくないのにやらなきゃいけないことがある、そんな毎日と全然違うと思います。

吉野 あれやれ、これやれとかさ、会社ってあるわけじゃないですか、無駄なことが(笑)

りこ そうそう。で、無駄だと分かっていても削れないじゃないですか。なぜかみんなで一緒にやらないといけないっていう…(笑)

吉野 そうそう。みんなでね、チームワークを高めて何かに取り組むというのは、非常に意義のあることだし、それもすごいことだと思うんですけど、やっぱり無駄なことって多いですからね。ただ、一方で自分で決めていくということには、当然責任とか不安があると思うんですけど、それを凌駕するだけの自由度があると、幸福度は増すと思いますね。


第4の選択肢としてコンサルタントをおすすめする理由

吉野 ここからは改めて、僕が第四の道としてコンサルタントをおすすめする理由をお話したいなと思います。まず第一に、自分の経験やスキル、そして人脈を生かせるという点があります。さらに60歳以降も生涯現役で働くことができるので、その中でより自分の能力や経験を身に付けることができて、自信を持つことができます。あとは、当然自由な働き方ですね。会議のための会議とかないですし…

りこ これなんのための書類なんだ?みたいなもの書いたり。

吉野 そうそう。僕なんて、全国の企業と会議がありますけど、例えば九州に行っていて、クライアント訪問の合間に青森の企業とZoom会議したりとかしています。そういう働き方ができるのは非常に魅力的だと思います。
あと、第三の選択肢として独立・起業というのがありましたけど、コンサルタントとして独立するときには、リスクは最小限に抑えられるというのがメリットだと思っています。設備投資や在庫、集客もいらないです。僕の場合はMacBookとiPhone、それがあれば十分。最近はInstagramを楽しんでやっているんですけど、必ず情報発信しなくてはいけないということはないですからね。プラットフォームを利用すれば、エージェントが全国の中小企業とあなたをマッチングしてくれますから、そういうところに力を入れてほしいです。昨日また僕のところにエージェントからメールが来て、「吉野さん、こういうことできませんか?」って。

りこ おお。すごいですね。

吉野 あとやっぱり、収益がいいです。高収益で安定的。会社員時代の3倍くらいは実現できると思います。軌道に乗った後は、個人事業主から法人化することによって、さらに節税対策なんかもできますので、売り上げと共に身入りを増やせるというところも、会社員時代に比べてコントロールできる範囲が広がります。


少しずつでも幸福度を高めていけるように、まずはやれることから

りこ さっきの独立とか起業っていう話、ゼロから新しいことを始めるって結構大変だったり、それこそストレスもあったり、リスクもあったりすると思うんですけど、第四の道としてのコンサルタントであれば、これまでやってきた経験を生かせるから良いですよね。

吉野 りこさんもまさにそうじゃないですか?

りこ そうなんです。この間まで「ゼロからつくりたい!」って思ってもがいていた時期があったんですけど、やっぱりそれって難しくて…まずはやれることからやっていく中で、こうして吉野さんに出会って、吉野さんからまた人を紹介していただいたり、自分のやれることが形になって自然に発展してきています。「私こういうお手伝いもできるんだ!」って自然な広がり方をしているこの働き方がしっくり来ていて。

吉野 何をもって成功かっていうのは人それぞれだと思うけど、少なくとも幸福感があって、経済的にもメンタル的にも落ち着いていて、自分の経験やスキルを生かせているっていうのは、非常に良いんじゃないかと思いますね。だからりこさん自身も、「企業の」という訳じゃないけど、コンサルタント的な仕事をしていると思うんですよ。僕と一緒にポッドキャストやって、ポッドキャストプロデューサーみたいなね。
コンサルタントって名乗った者勝ちみたいなところもあるので。僕は経営コンサルタントとかEC事業の成長支援のコンサルタントなんだけど、○○コンサルタントってたくさんあるじゃないですか、例えば「恋愛コンサルタント」とか!

りこ 確かに。大きくざっくりとしたジャンルで…

吉野 そう。で、それをさらに細分化していくと面白いですよね。

りこ 「復縁コンサルタント」とか?

吉野 そうそう!だからもしかしたら、必ずしも仕事で培った経験だけじゃなくて、それプラス自分のプライベート的なものも織り交ぜていくと面白いかもしれませんね。
例えばなんだろうな、趣味がドローン、とか。

りこ 面白い。

吉野 経営コンサルと合わせて、ドローンを使ったプロモーションができるとか、そんなのとても楽しそうですよね。

りこ そうですね。結局考え方なんですよね。なんにもないところに作り出そうとして苦しい時期があったんですけど、やれることをやっていく中で新しい切り口に気づかされたりすることもあるので、まずは吉野塾で教えてもらえることで自分の経験を生かしながらできることをやっていけば、後々どんどん幅が広がったりするのかなと思います。

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『吉野塾 | 大人のラジオ』は、吉野隆行が主宰する、個別メンタリング&コーチング塾『吉野塾』の公式ポッドキャストです。
吉野塾は、会社や組織に依存せずに、自律型キャリアをつくりたい方、自分の市場価値を高めたい方、月収7桁を達成したい方、自由で成長を感じれる新しい働き方をしたい方、セカンドキャリアを目指す方、自分の理想の働き方や暮らし方をデザインしたい方など、多様な志向を持った大人の方々が集まる塾を目指しています。
このポッドキャストでは、吉野塾のメソッドやアプローチ、リアルなキャリアアップ事例などを紹介しながら、リスナーの皆様が自分らしいライフスタイルを築くためのヒントを提供します。

◎吉野 隆行
関連リンク
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◎須村 りこ
京都市在住、2歳男児の母。
これまで某国際空港のグランドスタッフや学習塾の講師、科学館スタッフなどの仕事をしてきたが、結婚、引越し、夫の転勤、出産、育児などライフイベントに伴い転職を繰り返す。
家族、自己実現、仕事をバランスよく並立させたいと考え、2022年4月からフリーランスに転向。
現在はオンラインで、宅録ナレーション、オンラインセミナーの運営サポート、ライティング、事務作業など様々な仕事の受託や、子ども向けのイベントの企画や実施などをしている。
会社員時代の収入を取り戻せるよう模索中。
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note:https://note.com/riko_sumura

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