「は」と「が」の使い分けを嗜む
こんにちは、こもくです。
最近、日本語をしっかり学びたい欲がありまして、いろいろなことを調べては楽しんでいます。
今日のテーマは「は」と「が」の使い分けです。
まずは以下の文章をご覧ください。
上の文章の「私が」は「私は」にするのが正しいというのは何となく感覚的にわかると思います。
本記事は、このように"何となく"理解している「は」と「が」の違いを言語化してまとめたものです。
なお、「は」と「が」の違いは、それだけで本が一冊書けるくらいに根深い問題のようです。
その中から私が面白いなと思ったわかりやすい使い分けを綴っていきます。
1)主格が係る範囲
主格が文末まで係る場合は「は」を、そうでない場合は「が」を使うという区分けです。
以下の二文をお読みください。
(1)も(2)も前半の意味は一緒ですが、文の後半の動作主が違うことがわかります。
(1)では冷や奴を食べるのも父なので、主格の「父は」は文末までかかっています。
他方、(2)では後半部の「つきあう」の動作主は(おそらく)書き手で、父ではありません。
このように、文末まで主格が係る場合は「は」を使います。
したがって、序文で引用した、
という文章は、主格の「私が」が文末まで係っているので「私は」が正しいですね。
2)新情報と旧情報
読み手にとって新情報に当たるときは「が」を、旧情報に当たるときは「は」を使うという区分です。
突然ですが、以下の(1)(2)(3)に「は」か「が」を入れてみてください。
このフレーズが有名なこともあるかもしれませんが、かなりスムーズに入るのではないでしょうか。
(1)の時点ではおじいさんとおばあさんは新情報に当たるため「が」を使います。
一方、(2)と(3)の時点ではおじいさんとおばあさんは既知の情報、すなわち旧情報となるので「は」を使います。
3)対比と排他
主格が対比の意味を表すときには「は」を、排他の意味を表すときには「が」を使うという基準です。
次の二文を読んでみてください。
(2)からは犬好きという一点の思いが伝わってきますが、(1)は何かそのあとに続きそうな含みを持たせていますよね。
例えば、
のように対比のニュアンスがあります。
■参考文献
一見単純に見える日本語のちょっとした文法は、場合によっては本が一冊書けるくらいの大テーマになるようです。
二重主語問題の代表的例文を書名に、「ハ」の本質を明らかにしたベストセラーをご紹介します。
■まとめ
「は」と「が」の違いについて、調べれば調べるほど沼にはまっていく感覚がしたので、わかりやすくて面白いと思ったものをピックアップしてご紹介しました。
いかがでしたでしょうか。
もっと詳しく知りたいと思った方は、非常に緻密にまとめられている下記Webサイトをご覧ください
それでは!
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